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. こちら英語圏で頻繁に聞くビオラジョークを勝手にまとめてみようかと。英語での言葉あそび、ってゆーか、単なるオヤジギャグ?例1: Voila, viola!(ボアラー、ビオラー) えーと、voilaというのは、「はい、どうぞー」とか「はい、できあがり」、「ジャジャ~ン♪」といった感じの掛け声。もともとはフランス語。 ビオラの人にモノを渡すときとか、アンサンブルの演奏してていきなりビオラの目立つ箇所が出てきた場面とかで発するのがお約束。例2: Trouble clef!(トラブルクレフ) 英語でト音記号をトレブルクレフ(treble clef)と言うことから、いつもはハ音記号なのに、いきなりト音記号でのソロが出てきたりしてパニクってトラブってるビオラ弾きを揶揄して言う表現。例3: I feel violated! ヴァイオレイテッドではなく、敢えてヴィオレイテッドと発音し、ヴィオラと音を近づけることがコツ。「冒涜」「心外」とかの怒りをこめて発する。 面と向かってビオラジョークを放たれた場合とか、期待していたことと話が違う場合などに、ビオラ弾きが露骨に不快感をあらわにして反論するときに使う表現。……もっとほかにもあったような気がするけれど、今すぐ思いつくのはとりあえず以上。またいつの日か書き出してみるかも。追記: 先週、アメリカのミネアポリスだかで、ビオラ弾きたちが決起し、ついに反撃に出たとの情報がっ。いざ立ち上がったのはミネソタ管弦楽団のビオラパートの勇士たち。 (動画)コープランド「市民のためのファンファーレ」 愛国的なアメリカ人って、この曲好きな人多いみたい。着メロにしたり。 なるほどねー、こうゆう曲をこうゆうふうに編曲すれば、こうなるんだー、と思った次第。←なんちゅう感想だ、そりゃ
Jan 30, 2010
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久しぶりに弦楽四重奏をナマで聴いた。カナダご出身のセントローレンス四重奏団。 彼らの演奏は過去に何度も聴いてるけれど、やっぱり今回もぶったまげた。すごすぎ。 なんてゆーか、気迫とか貫禄を漂わせながら、強烈で個性的な音楽づくりを仕掛けてくる。 ちなみに、曲によって第1バイオリンと第2が入れ替わる。 一曲めはハイドンの初期作品、弦楽四重奏曲変ホ長調作品9-2。初めて聴いたけど、しっとり円熟した大人の音楽として完成させていた。3楽章アダージョがもの哀しいお泪チョーダイ系の短調曲。こんな隠れた名曲があったとわ。いつか弾いてみたい。 二曲めはジョン・アダムスの四重奏曲(2008年作)。とぉーってもかっこよい曲。難曲だしゲンダイモノではあるものの、奇をてらいすぎることなく、弦楽器が弦楽器らしさを保てる範囲内でその可能性に挑んでる感じ。 後半はドボルザークの13番ト長調作品106。ナマで聴けるなんて一生に一度あるかないかの曲。やはり、これまたあまりに名演で唖然呆然。特に1楽章。もしかして「歴史的名演」の瞬間に居合わせちゃったかも、とすら感じて身震いがした。 この団体、音量もハンパぢゃないのだけど、とにかくさまざまな音色で音楽を立体的、色彩的に表現してるとこにシビれる。そのあたりは、カルテットとして21世紀の北米(や世界)で活動を続けていくうえでの必須条件か。フォルティシモに体感温度を持たせるというか。 いずれにせよ、僕が2010年に聴いた演奏会のなかで順位をつけるとしたら、間違いなく今日のが第1位に輝くと思われ。←まだ1月だっつーの
Jan 27, 2010
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「インド人もびっくりっ!」 先日オンラインで観た映画「Enlighten Up」の感想。 最近アメリカでも完全に市民権を得た感のあるヨガについて、ちょっと「斜めから目線」から取材したドキュメンタリー。(日本では現時点でたぶん未公開、ってゆーか公開されなさそう)<内容> いまや猫も杓子もヨガ好きばかりのニューヨーク。身体と精神の癒しをヨガに求める、そんなお疲れ都会人が増殖するなかで、ヨガの効能に関して懐疑的なジャーナリスト氏が、ヨガとはいったい何なのかという命題に挑む。 その奥深さ、定義の曖昧さに翻弄されまくる彼は、やがて「本場」インドまで足を運び、「教祖」に師事を仰ぐ。<感想> 詰めが甘いような気もしたものの、題材や構成としては優れた作品だと思う。ドキュメンタリー好きといたしましては、決して無視できない映画だったし。 ちなみに僕自身ヨガのことはあんましわかんないし「信仰」はしてないけれど、このドキュメンタリーに出てくるジャーナリスト氏は、当初から積極的に否定する。「ふんっ、ヨガなんて胡散くさい」と言わんばかり。 彼は数多くのヨガヲタ発言に振り回されながら、それでも「洗脳」されることはない。でも、映画後半、自分の人生を見つめ直し、いきなり実母のことについて語り始めてカメラの前で泣き出す。ま、このあたりはヤラセ(演出)かもしれない。←こら ってゆーか、ヨガってほんと諸派あるみたいだし、あんまり外野の人間がごたごた言ってもはじまらない。どうゆう形態であれ、何かを信じ、体を動かし、精神を落ち着かせることはとってもよろしいこと。 「オレも運動不足だし、なんかやらなきゃなー」とは思ってたところ。 ま、ヨガもいいんだろうけど、やっぱ日本人といたしましてはラジオ体操か。こないだ、知人からラジオ体操のCDをいただいたので、それに合わせて毎朝体操する、というのが今年の目標。 ただ問題なのは、このCD、思わずピアノ伴奏に聞き惚れてしまう。その調べにはけっこう萌えるので、市販の楽譜がないものか密かに捜索ちゅう。
Jan 24, 2010
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ひとりでひとつのパートを弾く室内楽の場合はあんまり気にならないことだけど、たまにオケで弾くと妙に意識してしまう。左手の指づかい(フィンガリング)について。 オケの弦パートって、プルトを組む人どうしが同じ譜面を見ながら同じ音を弾くわけで、そうすると相棒さんと自分とで指づかいが全く違ってることに気づく。 僕が「これが最適!」と思ってる指番号をいざ譜面に書き込もうとすると、相方さんが顔をしかめる。その場の空気が一瞬で凍りつく。 ……ん? オレの指づかいって、そんなにヘン? 実は、去年ビオラで乗ったオケの演奏会で、プルトを組ませていただいたプロの賛助奏者にはっきり指摘されてしまった。「キミ、なかなか面白い指づかいで弾くねぇ 」。←褒められてるのではなくケナされてるらしく そのお方に言わせると、バイオリン弾く感覚でビオラを弾くには限界があるとのこと。 いわゆる5の指(←ポジション変えずに小指=4の指をぐいっと伸ばして高音を弾く)を乱用するのはみっともないし、あと、頑なに第1と第3ポジションだけで弾き通すのではなく、半ポジや偶数ポジも柔軟に使ったほうがいい。ビオラを弾くときの運指はバイオリン以上に慎重に考えるべき、なんだそうで。 今までもいろんな人に同様のことを言われ動揺してきた僕ではある。ポジション移動の場所とか、開放弦/フラジオの利用のしかたとか、運指方法は十人十色。弾きやすく、音色やビブラートがそれなりに音楽的にできる指だったらそれで十分、と自分に言い聞かせてみる。***** そーいえば、いつだったか、米国の某大手弦楽器販売業者が自社のウェブサイトで「指番号コンテスト」なるものを開催していた。 おそらくバイオリン学習者が必ず一度は弾かされる「クロイツェル教本」2番を題材に、いかに独創性溢れる指づかいを考えられるかという趣旨の、チョー強引なコンテスト。全ての音符にひたすら指番号を振ってご送信。それこそいろんな指づかいが提出されたらしい。 そういやオレも子どもの頃に弾いたなー。指は全然覚えてないけど。ってゆーか、全部ファーストで弾いちゃダメなの? と思いながら、テキトーにこの大会の動向を傍観していたのだけれど、後日発表された最優秀賞の指づかいを見てギャフンっ。←死語 同じ指で全音移動する(=ポジションを一つ移動する)のを一拍ごとにやってみたりして、けっこう無理のある慌しい指づかいだった(確か)。 練習用の指と演奏用の指は違う、と断言しちゃうこともできるけれど、エチュードとは言え、世の中のバイオリニストさんたちは本当にそんな複雑な指づかいで弾いていらっしゃるのだろか。
Jan 19, 2010
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「いま、会いにゆきます」<内容> 幸せな結婚生活を送っていた(はずの)英国在住の夫婦。しかし妻が浮気していたことに気づいた夫は、密かに不倫相手の素性を突き止める。そして彼を殺そうとイタリアに飛ぶ。 日本では劇場未公開のままDVD化されるらしい。<感想> 欧州的な良質サスペンスかと期待して観たのに、いまいち。 映画館で高い金払って観るほどではないと思ったけど、時差ボケとかで眠れない夜にインターネットでさくっとオンライン鑑賞するぶんにはちょうどいい映画かと。 ってゆーか、ロンドンやケンブリッヂ郊外、そしてミラノの風景などがきれいに撮影されてるのがこの映画の最大の見どころか。なにより、浮気の密会現場が北イタリアのコモ湖ってとこが良い。 妻の浮気に動揺し、娘の制止をも振り切り暴走してしまう夫役にリーアム・ニーソン。妻の不倫相手役は当然のようにアントニオ・バンデラス。←このテの映画ではお約束? さて、妻役のローラ・リニー(美人!)。この女優さん、個人的には「真実の行方 Primal Fear」以来ずーっと気になってて勝手に応援しているのだけれど、今回も独特の存在感をお放ちになっていた。 要するにこの映画、役者やロケ地はとっても良いと思ったものの、脚色が弱いというのが率直な感想。 映画のなかで描かれる「赤い靴」、「チェス」、「娘の結婚」などの小ネタのどれか一つでも膨らませてみるとか、二人の男の間で揺れ動く女の葛藤を伏線としてもっとじっくり描くとか。 このテのサスペンスものとしては、Tell No One(唇を閉ざせ)/Ne le dis a personne という2006年のフランス映画がすごく良かった記憶がある。
Jan 16, 2010
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「賀春」 一時帰国のご挨拶および新年のお慶びを申し上げるべく、かつての音楽の師匠、A先生のもとに伺う。氏はピアニスト(兼声楽家)。先生ってば、「せっかくだからバイオリン持って来なさい。なんかの曲で遊びませう」とのたまうので、ちゃっかり春ソナを持参。 いろいろ近況報告し合った後で、いよいよ久しぶりに師との共演。1楽章と4楽章のみ。 この曲って、個人的には僭越ながら「おはこ」のつもりでいたのに、毎回新たな発見があって、全然飽きない。 そもそもベートーベンのバイオリンソナタって、ほとんどが初期に書かれてるわけだし、アンサンブルの感覚としてはモーツァルトのソナタの延長と考えたほうがうまくいくのかも。つまり、ピアノを主役扱いし、バイオリンはオブリガート感覚? そのへんの均衡度の処理は実際にピアノと何度も合わせて経験を積む以外に学べないことなので、すごくアタマを使う。 とにかく完ペキな楽曲。例えば、音域。バイオリンとピアノとが邪魔し合うことなく、それぞれが引き立つように書かれてる。音域がダブるところはリズムが相反するようになってたりして(=三連符とか)、もー心憎いっ! ベートーベンのほかのバイオリン曲(協奏曲や、交響曲、弦楽四重奏曲、ピアノ三重奏曲などのバイオリンパート)のどれともキャラのかぶらない、れっきとした個性的な音楽ジャンルとして確立されてる。やっぱり彼は天才ちゅうの天才! ってゆーか、ベートーベンのくせしてこんなにお目出度く明るくていいんだろか。 何かウラがあるに違いない。やっぱ、もっと眉間にシワを寄せて弾くべきかも、と何度も自分に問いかけながら弾いたわけで。
Jan 4, 2010
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「悲愴感」 ただいまニッポン密入国ちゅう。 懐かしの旧友さんと再会し、映画に行くことにしてたのだけど、「のだめ」にするか「宇宙戦艦ヤマト復活篇」にするか、ふたりで悩みに悩み抜いた。結局のだめにご決定。 結論。面白かった。 突っ込みどころもいくつかあったけど、細かいことはつべこべ言わず娯楽作品として存分に楽しめた。欧州の街の映像も華やかに撮れてたし。 れっきとした音楽映画として観ても秀逸なんぢゃないかと。 特に、ピアニストとか指揮者というのは、音楽家のなかでも特に「孤独」であり、音楽的な技量や表現力だけでなく、自分との闘い、精神的苦悩と立ち向かっていかなきゃいけない。ってゆーか、コネも大切。そのあたりもさりげなく描かれており。 一方、マルレオケの重鎮コンマス氏が、本番直前に新常任指揮者の千秋に言い放つ。「キミにとってこのオケはただの踏み台に過ぎないかもしれないが、わしにとっては人生の全てなんだ」。 オケの団員たちもそれぞれに生活がかかっているし、理想のオケ像というのも個人によって微妙に異なる。 選曲も工夫されてた。オケの本番は、冒頭でチャイコの「1812年」で盛り上げといて、最後になんと「悲愴」。地味めな終楽章が先のいばらの道を暗示。 実際に彼らが演奏する場面だけでなく、劇中で次々と背後に流れる音楽も良かった。グリークのバイオリンソナタ3番2楽章(のピアノソロ部分)が使われていたのには大感激。渋すぎっ! 役者さんたちの「弾き真似」演技も良かったし、オケ団員の方々はみんなホンモノの演奏家ばかりで、立派に撮影されていた。 ちなみに今日の映画館、客層があまりに若かったのには驚愕&苦笑。たぶん僕らが最年長だったかも。 もし「ヤマト」を選んでいたらどうなってたか。
Jan 3, 2010
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ニューヨークのタイムズスクエアでは、大晦日恒例の年越しライブ&カウントダウンが催されてました。特設舞台のすぐ近くまで行く勇気はさらさらありませんでしたが、遥か彼方からチラリと見ました。あまりに遠すぎて、一体何が行なわれてたのかは不明でした(笑)。 年が明ける前からみんな歌ったり踊ったりしててお祭り気分、年が明けたら今度は赤の他人にも抱擁したり接吻したり。なんでもありの無礼講。 ついさっきまで怖い顔してテンパってた交通整理のおじさんや機動隊員のお兄さんたちまで踊ってたし。 こちらアメリカの大晦日には、紅白も第九もガキの使いも格闘技もないので、一般的なアメリカ家庭のお茶の間ではこのNYカウントダウン中継をテレビで観るのがお約束。まさか今年は自分が現場に居合わせることになるとは。 なにはともあれ、年が明けて改めて思うのは、一年ってほんとに短いということ。そうこうしているうちに人生も一瞬で終わってしまうのでしょうか。今この瞬間を楽しまなきゃソンだなー、ってマジで思います。 本年もよろしくお願いします。
Jan 1, 2010
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