ピカルディの三度。～T.H.の音楽日誌/映画日誌（米国発）

< 新しい記事

新着記事一覧(全2125件)

過去の記事 >

Apr 2, 2006

ねぇ、いま何時？ - 夏時間スタート、の巻

テーマ：海外生活(7776)

カテゴリ：日常

　今日は室内楽の練習があった。
　が、マイク氏がなかなか現れない。心配になって電話してみると、彼はまだ在宅で、焦っている様子も全然なかった。今日から夏時間（サマータイム）が始まったことに気づいてなかったのだ。

　毎年この日は、テレビ、ラジオや新聞などで「時計を一時間進めてください」とあれほど騒ぐのに、彼とその家族はド忘れしていたそうだ。テレビも新聞も見ないらしい。
　これほど情報が溢れかえっている現代社会ですら、しかも幼少の頃から夏時間に慣れ親しんでいるはずの生粋のアメリカ人ですら、こういうこともあるんだなーとちょっぴり感激。そして、俗世間との関わりを断って仙人のような暮らしをしているマイクの家族を、ある意味羨ましく思った。
　裏を返せば、今日は一年のうちで唯一、「待ち合わせに遅刻しても正当な言い訳ができる日」ということになる。今日のマイクのように、「知らなかった」と言えば周囲は反論できないのだから。

　最近の電化製品は、時間がプログラムされていて自動的に夏時間に切り替わるものも多いけど、家じゅうの置時計や腕時計はやはり自分で一時間進めなきゃいけない。僕も今朝慌てて全部の時計を直したが、去年、夏時間が終了したときに一時間戻すのを忘れてたのもあって、自分はなんで使わない時計をこんなに持っているのか、改めて呆れた。

　そう言えば三、四年前の今日、友だちのマリカーが泣きながら電話してきた。「教会に行ったら誰もいないんだけど、みんな礼拝をサボるなんて信じられない！　あぁ神様お許しを。」
　あのぅですね……、今日の礼拝はとっくに終了しているものと思われます……。
　彼女も僕と同じく夏時間のない国からやってきたガイジンさんで、しかもテレビや新聞を見ない人。こういうボケをする人は僕は大好き。ただし利害関係のない場合に限らせていただく。

　最大の難点と言えば、いつになっても陽が暮れないので、お酒を呑むのが妙にためらわれてしまうことだろうか。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう