2005.01.17
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テーマ: 海外生活(7776)
はじめにおことわり:

このたび2003年の「苦節!エクアドル新婚旅行記」を何日かかけて日記にまとめることにしました。

なんで、こんなことをするかというと、実はずーっと前から開設したままほっぱらかしにしていた旅行HP(
まだ、未完成なのでアドレスは内緒。まあ、これと同じです)がありまして、それの作成と、楽天の古い記事のリニューアルも兼ねて、ということで。
すでにこのコンテンツを読んでくださった方には内容が重複するところもありますが、ご了承ください。
(読んでる方は少ないと都合のいい予想をしつつ。。。)

***************


2003年9月19日(金曜日)

kekkon_shiki



市役所と言っても元貴族の田舎の屋敷を再利用したもので、天井にはフレスコ画が描かれた素朴な可愛い建物である。
私たちはそれでじゅうぶん満足、平日だというのにたくさんの同僚がかけつけてくれて、参列した招待客もニコニコ、皆で祝福してくれた。
日本からも両親と何人かの友人が来てくれた。

しかしおっと側の招待客は、というとほぼ全員で結婚式の開始より1時間半も遅れて到着。式には当然参列できず、写真にも写っていない(汗。このときに未来を予感すべきだった。。。)。

日本人とエクアドル人という地球の裏側同士の外国人が、ほぼ中間に位置するイタリアで結婚することになろうとは、運命とは不思議なものだ。
10年前には夢にも思わなかったことである。(そういえば、イタリア行きの決意に至ったあの忌まわしい阪神大震災から10年経ったのだ。)

おかげで結婚式まではイタリアとエクアドルの2重の素晴らしい役所の働きのおかげで、血を吐くようなイライラ、脱力、ストレス、絶望を味わう羽目になった。

何に時間がかかったって、おっとの戸籍謄本。


わたしが母に電話をして戸籍謄本を頼み、イタリアに郵送されてきた時間全部を入れて10日間。
おっともお母さんに電話して戸籍謄本を頼む。
しかしおっとにここである事実が発覚することになる。。。おっとはわたしとの結婚式の数ヶ月前にエクアドルにて2人の子持ちの女性と結婚していたことになっていたのである!



いや、わたしには内緒でずっと前から恋仲だった女性と戸籍上の結婚だけでも、としてしまったのかもしれない。
それか、2人の子供の認知を迫られ、しぶしぶ??
ああ、今までつきあっていてちっとも気が付かなかったまぬけなわたし。。。

じゃあ、わたしとなんで結婚するの?2重結婚じゃん??

そんなことを考えたのはわたしだけではなく、戸籍謄本をおっとの替わりにエクアドルの役所まで取りに行き、誰よりも早くその事実を知ったお義母さんもである。


未だに真相は神のみぞ知るのだが、とにかくここからエクアドルの役所で戸籍を修正に3ヶ月、
やっと送られてきた修正だらけの戸籍謄本をミラノのエクアドル大使館に持って行って怪しまれながらも翻訳してもらった1ヶ月。
そこから、イタリアで揃えなきゃいけない書類を揃えて。。。。。

思い出したくないぐらいすごい時間がかかったのである。


しかし。「喉元過ぎれば熱さも忘れる。」とはこのことで、幸せの頂点だった。
そして夜は近くの小さな田舎風レストランで皆で食べて唄って踊って、それは楽しかったが、身体は正直なもの、私たちの今まで貯めていた緊張と疲労の糸は切れかかっていたようだ。


次の日(9月20日(土曜日))。 
この日は一大行事も終わったというのに慌しかった。
というのは次の日はもう、エクアドルに向けて新婚旅行に出発なのだ!
しかも、うちの両親付き、おっとの家族の待つ実家往き。
そう、私たちの新婚旅行に私の両親も同行することになってしまったのだ。
イタリアの挙式に来れなかったあちらの両親に会いに。(そんなことしなくていいのに。。。)

新婚旅行は蜜月と書いてハネムーンのはずでは?

はじめての夫の祖国への新婚旅行。 きっとアマゾン、ガラパゴス。サバイバルな密林のメロメロの蜜月と思いきや、こんなに辛い状況の旅行となってしまったのである。

まわりは「こんな機会でもないと遠く離れた国のお互いの両親が顔をあわせることなんてないんだから我慢、がまん。」と言っていたがわがまま娘のわたしはぜ~ったい嫌だったのである!!

しかし、哀しいかな、強引な我が両親のお膳立てですっかりこの旅行は整えられてしまった。(切符やホテルの手配は全部わたしがやらされたけど。。ブツブツ)

で、午前中は2人で結婚証明書をつくりに市役所に行った。
しかし、その後彼はなんと2週間の新婚旅行の挨拶も兼ねて仕事に行ってしまったのである。
おっと、出発前日にそんなことに時間を費やすなよ!!

しかし私はそんなことを叫ぶ気力もなく、グテグテになりながら結婚式の衣装をクリーニングに出し、今まで結婚式のために我慢して伸ばしていた髪を切りに行って、家にやっとの思いで帰り、次の日からの荷造りをはじめた。

あ~、さっさと済ませて早く寝たい。。。

荷造りをする手は疲れのために思うように進まない。

しばらくすると電話が鳴った。ジェノバの夫のいとこからだった。
「今、もう高速道路に乗ったところ。1時間ほどでそっちに行くからねえ!」



???今、なんておっしゃいました?


今からこの我が家に???



なんだと~~~~~~~~~~っ!!!!!!!




私はかっと頭に血が上ってしまった。
そう、彼らはいつもこうなのだ!!いつも予告なしにしかも大勢で押しかけてくる!!!!よりにもよって長期旅行の前日、結婚式直後。
そしてきっかり1時間後彼らはドドッとやってきた(こんなときだけ時間に正確)。
ちっともうれしくない顔で彼らを迎える。

目をまわしながらビールをつぎ、苦しげに世間話もしてみる。

それからはやることはやっちまおうと考え、狭い家の中で彼らのこどもたちが泣きわめき、走り回るのを無視しながら、荷物を詰めていた。

そしてもう、切れて「出て行け~~っ!!」と叫びそうになる5秒前におっとが帰ってきたのである。 


金曜日、仕事で結婚式に参加できなかった彼らは私たちをびっくりさせるつもりで来たらしい。
が、私には史上最大の悪い冗談だった。
しかもうちに泊まるつもりだった彼ら(すごっ)は私のあまりにも不機嫌な態度をみて、すごすごと夜遅く帰っていった。

今、思えばはるばる来てくれたのにひどい仕打ちをしてしまったなあ。。。が,この時はそんなことを考える余裕もないぐらい疲れていたのだった。





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Last updated  2005.01.17 19:01:30
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お目目@ Re:イースターいろいろ。(03/31) いくきーとさん、ご無沙汰しております目…
Hinatabocco@ 大丈夫ですか? いくきーとさん、このブログはもうノータ…
Ikukito @ ごめんなさい。 >shion0851さん そ。。そうです。26歳だ…
かつしちー @ おめでと! 色んな偶然があるんですね。 相変わらず…
shion0851 @ そーなんだ 26歳なんですか、そうですか・・・(-_…

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