イルカウォッチング

イルカ

イルカウォッチング




旅行2日目(日奈久温泉~天草へ)





分け入っても分け入っても青い山

うしろすがたのしぐれてゆくか

まっすぐな道でさみしい  

等の俳句でおなじみの山頭火

放浪の俳人種田山頭火は、昭和5年9月10日から日奈久温泉、織屋に3泊し、

『温泉はよい、ほんたうによい、ここは山もよし海もよし、
出来ることなら滞在したいのだが、いや一生動きたくないのだが、』と称賛し、
『此宿は、夫婦揃って好人物で一泊四十銭では勿体ないほどである』
と記している。                                         
なお、織屋旅館は山頭火が宿泊した全国の旅館の中で現存する唯一の建物です。

山頭火山頭火



種田山頭火(たねださんとうか)について 


1882~1940(明治15年~昭和15年)
俳人。山口県防府生まれ。本名は正一。
「山頭火」の号は教師の萩原井泉水にならって運勢判断の  
「納音」(なっちん)によったものである。
自由律の俳句誌《層雲》で活躍した。

妻子を捨て、世間を捨て、行乞の人生を送り、自然と一体になり、
自己にいつわらず、自由に一筋の道を詠いつづけた彼は、
生涯約八万四千句を詠みすてた。

個人的には『お月さまがお地蔵様にお寒くなりました』がお気に入りです。



八代港よりフェリーで天草へ


金波楼を後にして、天草諸島に渡るため、八代港へ急ぎます。

午前10時発のカーフェリーへ
出港5分前に乗船手続き完了し、乗り込み。

天草フェリーラインは松島⇔八代を約50分間で就航。

料金は自動車(5m未満)で3000円  大人700円

2階の乗客室でオリンピックの女子マラソンの録画放送を観戦。

祝 野口みずきさん!! 


自動車の乗り込みは7台位でしたが、乗客席はほぼ満席状態でした。



天草に近づいたのがわかるのは大小の島影。
そして遠くに見えるのは天草パールライン5号橋。



さぁ、天草諸島に上陸です。


気になるのは雲行き
どんどん、悪くなっている。心配になってくるが・・・

バッグの中から携帯を取り出し、電話をします。

どこにかって?

イルカウォッチングの船の予約をするのです。
基本的には予約が原則なのです。

乗船する場所も色々あり、業者も色々ありますが、
今日予約したのは 天草イルカパルセンターです。


「13時からの乗船を希望しているのですが・・・」

「13時ですが、天候が悪くなってきているので
できれば、早く乗りませんか?」

「じゃ、今から、そちらに行きます」

「近くまで来たら、案内しますから、もう一度、電話してください。」

この時点で11時半位でした。

ところが、港に向かう途中、懸念していた雨が降り始めてしまいました。

しかも、雨足が強くなって・・・

とりあえず、港に急ぎます。

言われたとおり、電話をし、案内通りに進むと見えてきました。

建物に入り、どうするか、船長さんと検討していると

なんと、雨が急にやんでしまいました。

「今のうちに」と急いで、一緒に頼んでいた海鮮バーべキューを
後回しにして、我が家4人は救命胴着をを身に付け、出港。

イルカのいるポイントまでは港から10分も行ったところでした。

船長さんが決められた出港時間を待たずにしかも、
定員になっていなかったにもかかわらず、
我が家だけを乗せてくれたことに感謝。
基本的には船は相乗りが原則なのです。

いくつかの漁船やクルーザーの中に混ざってしばし、イルカを見学。
イルカは絶えず、動き回るので、それに平行して船も移動します。

とても慣れているので、イルカは悠然と泳ぎまわり、
船の下にも平気で入り込みます。

クルーザークルーザーで見学



ここのイルカについて


バンドイルカ(マイルカ科) 

体長 2,6メートル~3メートル位
体重 200~300キログラム
寿命 25年~30年

日本近海では稀といわれる根付きのイルカとして通詞島周辺で生息

この海域には約300頭のイルカが回遊しているそうです。


見ると、普通に操業している漁船もいました。

共存が上手くいっているんだなと思いました。




海鮮バーベキューを豪快にいただく。


船長さんに無線が入り、バーベキューの用意ができたと連絡。

港に引き返し、上陸。

すぐ近くの屋外特設バーベキューの会場へ。

私達が最初に港に来た時にはここのバーベキュー会場は
団体客でいっぱいでしたが、食事時間がずれたため、
ここでも我が家だけでした。

アワビ、サザエ、アジ、 車えび、イカ、タコなどがあり、
漁師のおじさんが焼いて、私達のお皿に載せてくれました。


新鮮な魚介類に感激でした。

パルセンターの他に海鮮蔵を紹介します。
お土産はここがグッドです。
特にたこ万最高!(冷凍を持って帰れます)
覗いてみてください。

海鮮蔵

天草から本渡~大矢野島へ


天草五橋を渡ります。(通称天草パールライン)

九州本土と天草列島をつなぐ天草五橋。
観光スポットであると同時に、交通の大動脈でもあリます。
橋の両サイドには海が拡がり、思いっきり景色を堪能。
どんよりとした雲に覆われていたが、エメラルドブルーの海と青空
.......絵に描いたような景観だ。

四号橋を渡ったところで車を停めてしばし休息。
この素晴らしい景色を放っておくわけには行きません。
天草五橋が一望できる小高い丘の展望台。
ここから見る景色は最高!!
天草 橋

2種類の泉質を持つ温泉 湯楽亭で入浴です。
湯楽亭

本来はここに泊まるように予約していたのですが、
JTBの券が使えず、泣く泣くキャンセル。金波楼に代えたのです。
今度は絶対に泊まりに行きたいです。

日帰り入浴は午後3時までで、少し過ぎていましたが
快く、入らせてもらえました。

女将さん、ありがとうございます。

赤湯と白湯そして日本屈指の大同靴風呂が楽しめます。
とてもいい温泉でした。(洞窟風呂が特に!)
ここの温泉は加熱なし、水でうすめない、循環なしです。
湯上り後に食べたソフトクリームが美味しかった。


大矢野島から一号橋を渡り、三角経由で熊本へ


急がないと!

先は長い!

ここに泊まりたいがために予約した宿に急ぎます。



奥満願寺温泉の憧れの旅館藤もとです。

しかし、ここは同じ熊本でも小国町なんです。
そう、黒川温泉のほぼとなり!

とにかく、藤もとへばく進!

藤もと

結局、夜の8時前に宿に到着。

途中、何度も電話で道を確認。

5年ほど前にも近くの山しのぶさんに泊まったというのに
なかなかたどり着けませんでした。

着いてみると、 山しのぶ さんのすぐ隣りでした。

宿に着くとすぐに夕食でした。

我が家が最後の到着の客だったのは当然ですが
全く、嫌味な顔一つ見せずに気持ちよく対応してくれました。

夕食はすばらしいものでした。
楽しみにはしていましたが、こんなに上品で素朴で
しかもボリューム満点で体に優しい数々の料理。
自家製ローストビーフは噂通り、特に美味でした。

そして、温泉も全8室に対してそれ以上の湯船ありで、
結局、夜も朝も誰には会うことなく、ゆったりと入浴できました。

宿のコンセプト

最高のおもてなしは何もないところで、どうぞ、ごゆっくり!

飾りけのない自然や景観を大切に人工的な物を排除して

来た人を温かく迎えてくれるそんな宿でした。

部屋は和洋室でベッドが2つあり、一方が広いダブルでした。

娘と何故か2人でそれに寝ました。

男2人は布団で熟睡!

よって、シングルは誰も寝ませんでした。

部屋にはヒノキの大きな内風呂も付いていました。



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