yuna様カウプレの小説




******LOVE is FOEVER******






あたしたちが出会ったのは

奇跡に近い偶然だったのかもしれない。



あんたはあたしの知らない世界の人だし

出会えたこと自体が夢なのかもしれない。

あたしは今でもそう思ってしまうことがあるんだ。




「若奥様、旦那様がお帰りになられました。」

お手伝いさんがあたしに声をかけた。

「あ、ハイ。すぐ行きます。」

そうしてあたしは玄関ホールへ向かった。



「司、お帰りなさい。」

「おお、ただいま。」


司は仕事でくたくたなはずなのに

あたしに向かって最高の笑顔を投げかけてくれる。


その笑顔を見てあたしは涙を流してしまった。

「うお!お前何泣いてんだよ。何かあったのか?」




司の問いかけにあたしは頭を横に振った。



「・・・とりあえず部屋行くぞ。

沢木、明日の予定は変更なしで頼むぞ。」



司は秘書にそういうとあたしの手を取って部屋に向かった。








部屋に着くとあたしはソファに座らされ

司があたしの前にしゃがみこんだ。




「何があったんだ?話してくれよ。」


司はあたしの涙を優しくぬぐいながら心配そうな表情を浮かべた。


「こんなこと・・いったら司困るのは分かってるんだけど・・・」


あたしは司の手を握りながら言った。




「何があってもこまんねえから言ってみろって、な?」



その司の優しい表情にあたしはここ数日の心に たまった気を

吐き出した。



「最近司仕事忙しいでしょ?

だから会えるのも一日のほんの少しの時間で

あたし・・・

もしかしたら司と結婚したのも

夢なんじゃないかって思っちゃって・・・淋しくて・・・」



あたしがそこまで言うと不意に優しく  

甘い司の腕にあたしは包まれた。




「ごめんな。淋しい思いさせて・・・

今の仕事片付いたら旅行行こうと思ってたんだ。

来月結婚記念日だろ?

だから早めに仕事片付けようと思って。」





司は「ホントは当日驚かそうと思ってたんだけどな。」といって

子供のような笑顔を浮かべた。





その笑顔がすごく眩しくてあたしは司にキスをした。

そのあたしの行動に目を大きく見開いて驚く司に

あたしは精一杯の素直な気持ちを口にした。







「司ありがとう。愛してる。」




その後司は少し赤くなってあたしにキスをした。



耳元で


「俺も愛してる。絶対離さない。」


という言葉が聞こえた。





この出会いは本当に偶然だったのかもしれない。


あの時あの階段を一秒遅れて通ることになっていたら


あたしたちは出会わなかった。




今まで辛いことも悲しいこともたくさんあった。

全てがいい思い出ばかりじゃない。



けれどあたしはその偶然をくれた神様に感謝してる。


こんな素敵な人と一生歩いていける幸せをくれたんだから。


これからもいろんなことがあると思うけど


あたしはもうこの手を離さない。


ううん・・・離す事ができないんだ。




愛しいあなたとあたしは永遠に歩いていくの。



                         ~fin~




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