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pomodori_rossi @ はざくら2005さん なかなかウィットに富んだ表現で、唸って…
はざくら2005 @ Re:飛騨高山(08/09) Complete your business っていうのがい…
pomodori_rossi @ 86netさん お久しぶりです。 甘く見ていたら、下り…
86net @ Re:南アルプス・塩見岳(07/27) 何時かはの登りたいと思っていて、ついに…
pomodori_rossi @ はざくら2005さん 伊豆半島・河津町の早咲きで有名な河津桜…
2007/05/13
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カテゴリ: 小説の本棚



今なお向かい合うことのできない過去を引きずっていた。
そんな折、 「多田便利軒」 に転がり込んできた居候の行天は、
更に過去にさかのぼって多田が乗り越えられずにいる
ある事件の当事者であった ...

自分を客観的に見られる冷静さと中途半端な正義感が故に、
世間を要領よく生きられない多田と、
飄々(ひょうひょう)と何事にも執着なく、クールに、


不本意ながらも、行天とふたりで便利屋の仕事をこなす中、
ある事件をきっかけに、多田は2つの過去を乗り越える。



  誰ともまじわらぬことを安寧と見違えたまま、
  臆病に息をするだけの日々を送るところだった ...


そして、最後に多田は言う。 「幸福は再生する」 と ...





テーマは ... 「絆」
おちゃらけた便利屋の滑稽な話かと思いきや、
様々な事件に絡んで、いろんな形の親子・家族が登場し、
最後に多田を巡る 「絆」 に話が収束してくる。

ある意味正反対の多田と行天が繰り広げる

すべて最終話への布石で、その奥に一貫して
深いテーマが流れているように感じるのは、
独りよがりな深読みだろうか?

前半、多田と行天のキャラクターがつかみにくかった。
物語が進むにつれ、しだいに明らかになっていく

その時の言動が 「なるほど」 と思えてくるのかも知れない。

一度読んで、 「ああ面白かった」 なんて言わせない?
作者の懐の深さを感じた一冊。

文庫本の本棚候補の満足度 ★★★





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Last updated  2007/05/13 10:25:18 PM
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