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2008/02/23
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カテゴリ: 小説の本棚



新撰組副局長・土方歳三に想いを寄せる
京都花街・島原の天神・糸里の生き様を通して、
新撰組隊士たちの姿を描いた幕末浅田作品。

傍若無人な悪役に描かれることが多い芹沢一派を、
それなりの志を持った潔い武士として、
これほど好意的に描いた作品に出会ったのは初めてだ。

逆に、 「最後の武士」
姑息で卑怯な 「百姓の成り上がり」 として、
これほどあさましく、否定的に描いた作品も珍しい。

特に、何事にも計算高く、目的のためには、
自分に惚れた女も他の男に抱かせてしまう土方は最低だ。

近藤一派が芹沢を暗殺する場面でも、
土方の狡猾さ、臆病なまでの慎重さはとても見苦しい。
「百姓一揆のような闇討ち ...」 という
沖田総司の自嘲が読者心理を代弁している。

歴史小説として見ると、
ちょっと新しい新撰組像を描いた作品かもしれない。


日本という国の危機感に乏しく、
旧体制の権力にしがみついてしまった新撰組は、
見識が狭かった … という意味でまさに 「田舎者」 だろう。

ただ、不惑の志で幕府に忠実であることを重んじ、

買ってあげたい ...というのが自分の歴史観だ。

この作品のように、惨めで無様なだけの新撰組は、
自分的にはちょっと気の毒で受け入れ難かった。


 ■□■□■□■□■□■□ 


天神の糸里や吉栄の生き方には、あまり共感できなかった。
人気作家ではあるが、浅田次郎が描く女性像はどうなんだろう?
あまり上手いとは言えない気がする ...

『地下鉄に乗って』 のミチコの描き方でも、
女性の立場から否定的な書き込みを目にした記憶がある。

島原(嶋原)の太夫(だゆう)は、
従五位の位を持つ格式高い芸妓とのこと。  
遊女的側面を持つ江戸・吉原の花魁とも違う存在のようだ。

遊郭への入り口である島原の大門はともかく、
置屋の 輪違屋 と揚屋の 角屋 が現存するとは驚いた

芸妓遊びはともかく(笑)、今度、関西方面に行ったときには、
舞台となったあたりを是非ぶらついてみたい。

満足度は ☆☆ (星1個)





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Last updated  2008/02/23 11:38:26 PM
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