香港で活躍するミニチュア作家による、香港ミニチュア展へ行って参りました
情報番組で作品が取り上げられ、すでにその精巧さは知っているつもりでしたが、
実際に見てビックリ!完成度の高さに驚かされました。
会場は、東京丸の内のKITTE。開催期間は、2017.9.29(金)~10.9(月・祝)。
ブログアップが遅くてすみません。すでに終了しています!
移り変わる香港の"今と昔"の街並みや風物詩を記憶に残したいとの思いから、
本物そっくりに再現したミニュチュア作品展。
作成にあたり入念な調査を行い、数年がかりで完成させた作品もあるそうです。
作品を通し、作家さんたちの香港愛が伝わってくるようです。
ちょうど昨年末に香港を訪れたばかりでしたので、私たちにとって旬の香港。
ミニチュア作品でふたたび満喫します!
たくさんの作品が並ぶ会場。全部で48点も
どどーんと48点の作品名とその説明文をおおむねそのまま掲載しますね。
写真はスマホで撮影。ケース越しのため、人が写り込んだりしてイマイチですが、
素晴らしい作品の数々。作品を眺めるお客さんがまるで巨人の様に大きく、
あらためてミニチュアであることを実感。
会場で見ていた時は作品の精巧さにただただ驚くばかりでしたが、
あらためて説明文を読み、作品を見返してみると、へぇーそうなんだ!の連続です。
香港の伝統文化や歴史、人々の日常生活をリアルに目撃しているかのようで、
香港という街、そしてそこに住む人たちへの愛が自然と芽生えます
ではでは、どどーんと作品紹介をはじめます
●1.九龍城にあった庶民の店●
1950年代に登場。香港独特の商店形式。広くない店内に米や調味料から飲み物、
お菓子やおもちゃまで様々な生活必需品を取りそろえる。
1960~70年代には街のあちこちにある目印的存在となったが、近代化が進むにつれ
コンビニやスーパーに代る。
作品は1980年代を再現。様々な世代の香港人が共有する子供の頃の記憶、
香港のユニークな文化を残しておきたいとの思いで制作。
私のお気に入り作品 第2位
大きな作品で作品をぐるりと回り込むことが出来る。2方向から楽しめる。
まずは広場には歯磨きをするオジサンがいた。壁の張り紙とかリアルよねぇ。
そしてもう1面では、店舗。
その左隣には雑然とした物置き場があり、その先にはゴミ箱をあさるワンちゃんが。
開けっ放しの扉。水でぬれた床。あるある~!的な情景なのでしょうね。
●2.線香とろうそくの店●
線香とろうそくの専門店。葬式やお参り、祈祷など各種の祭祀の為の品を置く。
最近では伝統的な品物ばかりではなく、流行りのアイテムも置く。
紙で作られたブランド物のハンドバッグやスマホ、紙製の豪邸など。いずれも
天国に行った家族が物質的にも楽しく暮らせるようにとの願いから。
旧暦7月14日の香港のお盆「鬼節」が近づくと道端で紙銭を焼き、
ろうそくと線香に火をつけて迷える魂を解放し、人間に禍を及ぼさないよう祈る。
●3.龍鳳大ホール×満漢全席●
満漢全席は中国の美味を取り揃えた盛大な宴席。
精密な彫刻を施した龍鳳柱、天井には清明上河図で装飾された広間の中央で
満漢全席の内の一席、鹿鳴宴が開かれている。
1977年、香港の国賓大酒楼で日本のテレビ局の撮影のために行われた宴の模様を
資料をもとに再現。2日にわたる4回の宴席。予算にして10万香港ドルを費やす。
アワビ、猪、ロブスターを使用した料理等。食器もすべて手作り作品。
●4.香港スタイルの軽食店●
醤油入れの小皿から大型の煮炊き用具まで詳細なリサーチを行ったそう。
●5.大坑村の火龍の舞い●
大坑村は香港島の銅鑼湾にある。
100年以上前に村で疫病が流行の際、中秋節に火龍の舞いを演じ、
爆竹で祓ったところ収まる。
以来中秋節に火龍の舞いで平穏を祈願。この作品は1970年代の賑やかな様子を再現。
100人ものミニチュアの男たちにより舞い踊る。
●6.花籠 後付けのベランダ●
1970~80年代の香港では、居住空間の狭さから多くのアパートで窓の外側に
後付けのベランダの様なものを取り付けることがよくあった。
花籠と呼ばれる違法建築。
花を植えたり新聞を読んだりするスペースを作り出す。
花籠のあるアパートの大部分はすでに解体。香港人の記憶の中に残るのみ。
●7.摩星嶺の木造小屋群●
山の斜面の簡素な木造小屋。第二次世界大戦後、内戦に敗れた国民党員が家族とともに
香港に避難し、香港島西部の摩星嶺に仮住まい場を求めたことで出現した。
私のお気に入り作品 第4位
外壁はアルミ箔のケーキ皿。再現のため電線は実際に電気が通り、
小屋の明かりを灯す。
●8.唐楼 中国式の低層建築●
唐楼とは近代初期に中国南部で見られた様式の建築物。1階は商店、2階以上は住宅。
西環の海沿いに建つ唐楼を題材。衣食住および交通の生活4大要素が含まれている。
車道に行き交う各種の車両、埠頭に停泊する貨物船や荷物を運ぶ苦力(クーリー)達の姿。
●9.昔のおもちゃ屋●
この作品は1970年代に九龍城の古い建物の階段下で営業していた
おもちゃ屋を取り上げたもの。
店内に置いた玩具類は、いずれも作者の長年にわたるコレクションであり、
200点に達する。
当時から香港は日本の漫画やテレビアニメの影響を強く受けていたため、
おもちゃの中にはウルトラマン、オバケのQ太郎、ロボコンやマジンガーZなど、
香港でもお馴染みとなった日本のキャラクターが多くみられる。
●10.林村の願掛けの木●
この願掛けの木は新界・大埔の林村にあり、ご利益があると評判。
10mに達する木を1/24スケールで再現するため日本の造形盆栽の手法を用いたが
極めて難度の高い作業となった。
●11.開店祝い●
新しく開店した薬局の入口に大きな赤い花看板「花牌」が掛けてある。
2頭の龍と羽を広げた孔雀が描かれた花看板には商売繁盛の願いが込められている。
隣には軽食の店、おもちゃの露店も出ている。深水捗の昔ながらの風景を描写。
●12.路上の露店商●
小さな町の通りや路地は、過ぎ去った歳月の痕跡にあふれている。
簡素な造りの露店では、花や履物、野菜、果物、金魚などが売られている。
種類豊富な品物があるわけではないが、それでも庶民の必要を十分に満たしている。
花園街や通菜街、廟街など、九龍の昔からある地区で見られる露店商は、
朝に店を組み立て、夜には店ごとたたんでしまう。狭い店内に品物をぎっしり並べて
商いを営むこうした店は、香港らしさを感じさせる。
●13.中秋節の提灯を売る線香店●
中秋節の1、2カ月前から香港の線香店では店の内外に様々な提灯を吊り下げ始める。
こうした家族経営の店では提灯を自分で作っており、中秋節が近づくと一家総出で
提灯作りに追われる。
ミニチュアの提灯も職人から作り方を教わったそう。
●14.アンティーク時計店●
地価が高い香港では階段下の小さなスペースでもアンティーク時計店を開くには十分。
1950-60年代には職人に弟子入りし技術を身に付けようとする若者が少なくなかった。
時計の修理もそうした技術の一つ。
●15.伝統的な金装飾品店●
金は香港の生活文化の中で昔から重要な地位を占め、社会が不安定な時期には
金製品を買い、財産の価値を守ろうとした。
香港では街の至る所に金製品を商う店舗が見かけられる。
金細工師は黄金を祝福用に彫刻、細工し金の飾り物を作り、婚礼や年長者の誕生日の
贈り物とする。例えば金の豚は富を、金の桃は長寿を象徴。
婚礼の際には花嫁が金の豚のネックレスを贈られることもあり、子孫代々が連なり
続いて栄えていくようにという願いを表す。
香港の伝統的な金装飾品店は、店の奥に工房を設けている。
●16.広東のお粥専門店●
広東人はお粥が好きでこだわりを持っている。
お米は割れて花が咲くまで煮込み、滑らかで香ばしいお粥を作る。
入れる具材は塩漬け卵や豚肉、魚介類や下味をつけた肉などバリエーションがある。
お粥と揚げ物や焼きそばの組み合わせは人気。
●17.長洲島の饅頭祭り●
長洲太平清醮は、毎年旧暦4月8日(お釈迦様の誕生日)に長洲島の住民によって行われる
伝統祭事。2011年に無形文化遺産として登録。饅頭の争奪戦とパレードが目玉。
花看板で装飾された3つの饅頭タワーを参加者たちはよじ登り、取付けられた饅頭を
多くつかみ取り住民たちに配る。
饅頭をつかみ取ればその一年、家族皆が幸運に恵まれ、より高い位置にある
饅頭であるほどさらなる幸運が訪れる。
●18.大澳の塩漬け卵作り●
大澳はランタオ島の南西部に位置しかつて漁村だった場所。
漁師は昔、麻で編んだ漁網を長持ちさせるため卵白に浸した。残った卵黄を
無駄にしないよう塩漬けにした。
製法は塩を敷いた竹ざるに卵黄を並べ、さらに上から塩を振り、水分と油分が抜けて
平らになるまで天日干しする。
卵の黄身を天日干しする様子は大澳ならではの風景。
●19.仮設舞台で演じる伝統劇●
昔の香港では娯楽が少なかったため、祝日の度に街のあちこちで仮設舞台が組まれ、
伝統的な芝居が上演された。
舞台の周りにはきらびやかな花看板や色とりどりの提灯や旗が飾られ、
演者たちは色鮮やかな衣裳をまとい、アクロバティックな動きで観客を魅了した。
この舞台の作品は、航海の女神である「天后」の生誕祭における
「神功劇」の舞台を描いたもの。
●20.花市場の一角●
旺角(モンコック)の花市場は、園芸好きには良く知られた場所。生花を扱う小売、
卸売りが100軒以上、軒を連ねるこの市場は、地元のみならず世界各地の生花や鉢植え、
さらには造花や園芸用品を取り揃えている。旧正月の前夜には、正月用の花を買いに
来た人でごった返し、香港の新年ムードに包まれる。
フレームを用いることで立体感を出し、照明を使い賑やかな市場の雰囲気を演出。
●21.客家氏族村の大皿料理宴会●
「盆菜」というのは、香港新界の「圍村」住民たちの数百年の歴史をもつ
伝統的な料理で盛り合わせ式の一種の大皿料理のこと。
祝い事があると新界の村落部では「盆菜宴」が催される。親戚や友人が集まり、
手分けをして材料の仕入れや煮炊きを担当する。
●22.新聞・雑誌の売店●
1960~70年代、新聞や雑誌、タバコを買いたいなら飲茶の店に行けばよかった。
店の前には必ずと言っていいほど、売店があった。
店に入る前に新聞を買い、飲茶をしながら読むのが当時の定番のパターンだった。
現在、飲茶レストランはショッピングモール内へ、売店もコンビニへ、
毎朝の飲茶で新聞習慣も忘れられ、ニュースはスマホへ。
売店は次第に姿を消しつつある。
私のお気に入り作品 第3位
コレ、めちゃめちゃリアルだと思いませんか!
たくさん並べられた雑誌、タイル張りの歩道、歩道と車道の段差。
街中の売店で働くおっちゃんをこっそりと撮影させてもらった気分になります♪
おっちゃんの視線も頂けるし、この角度から眺めるのが好きですわ。
●23.わが街、香港●
せわしなく行き交う人々、林立する新旧の建物、道にせり出した看板で
彩られた繁華街、大通りも路地もくまなく走る2階建てバスやトラムは、
香港の街中で見られる典型的な風景。ユニークで活気あふれる情景を再現。
よく見ると、CFCや吉吉家がありました!笑
●24.西貢の海鮮料理店●
この作品は香港の新界東部、海鮮料理で有名な西貢の情景を題材とし、
船着き場近くの海鮮料理屋を描写。
●25.刺繍スリッパの店●
1950年代の香港では、階段下のわずか3平米足らずのスペースに、
数々の伝統的な手工芸店が存在していた。
当時、多くの上海人が混乱を逃れて香港に移住。家の中でも身だしなみを重視する
彼らが履いていた刺繍のスリッパは香港でも次第に流行し、地元の文化として定着。
伝統的な刺繍のスリッパの糸やビーズによる刺繍はすべて職人が
香港で一針一針、施したもの。
今では土地の買収や建物の建て替えが相次ぎ、階段下の店は徐々に姿を消している。
●26.長寿を祝う宴●
「壽宴」とは、50歳以上の人の長寿と幸せを願って開催する宴のこと。
香港式レストランで開かれた壽宴の様子を再現したこの作品では、子豚の丸焼き、
海老のすり身で包んだカニの爪揚げ、鶏とフカヒレスープ、魚の浮袋と
ガチョウの水かきの煮込みなど、美味しそうなご馳走がに加え、
長寿を祈る桃饅頭がテーブルいっぱいに並べられる。
●27.再定住団地の思い出●
この作品は、バス模型の設計士である作者が2年間かけて制作した
初めてのミニュチュア模型。
貧しい市民が暮らした再定住団地の特徴が盛り込まれている。
スロープの上に建てられた団地、露店や理髪店、食料雑貨店、またゴミ収集車を押す
清掃員や廊下で煮炊きする主婦など、当時の住民の生活を描き出している。
●28.漢方生薬店●
香港では西洋式の医療が主流だが、依然として多くの市民が病気の際には
伝統的な東洋医学を選んでいる。
香港島の上環にある高陞通りは、漢方薬の店が軒を連ねていることで有名。
●29.公営住宅での生活●
1970年代の公営住宅をもとにしたもの。
ガラスの製のルーバー窓や外壁に取り付けられた物干し竿、そして長い廊下が特徴的。
当時はご近所付き合いも盛んで、各家庭の子供たちが「西瓜波」という
紅白の模様が入ったビニールボールを使って、
廊下で一緒にサッカーごっこをする姿がよく見られた。
二段ベッドと折りたたみテーブルは生活の必需品であり、ミシンは主婦の
家計の足しを稼ぐのに役立った。
公営住宅の建築様式や人々のライフスタイルの変化とともに、
この様な情景は過去のものとなった。
香港を旅してお気に入りの香港の風景となったのは、外に丸出しの洗濯物でした♪
また、香港の住宅事情を伝える情報番組で映し出されるのは、二段ベッド。
良くテレビで見かけます。ベッドは親たちが使用し、子供たちは床で寝ると聞きます。
●30.唐楼の過ぎ去った歳月●
1970年代の経済成長とともに、昔の低層建築「唐楼」は高層ビルに建て替えられ、
隣近所のつながりは薄れていった。
この作品では、唐楼に特徴的な2階の床の一部が屋根になった歩道、ミニバスの停留所、
屋台、そして人々の生活風景を描く。
旧型のバスの模型も自作し時代感を醸し出し、見る人に懐古の情を抱かせる。
●31.庶民のおやつを売る屋台●
加熱加工した軽食が味わえる「熟食街」には、さまざまな移動式屋台が出ており、
レタスと魚のすり身のスープ、フカヒレ風スープ、三種の野菜の肉詰め、
エッグワッフル、お粥、魚のつみれ麺、揚げパンのもち米包み、揚げ物といった
庶民にお馴染みのおやつが並ぶ。
しかし、経済が急速に発展するにつれ、こうした街の軽食は次第に消えていった。
●32.伝統的な海産物店●
西環にある「海味街」(海産物通り)では、アワビやナマコ、フカヒレ、
魚の浮袋など、あらゆる海産物の乾物があり、世界各地からの旅行者が訪れる
観光スポットにもなっている。
●33.炻器・陶器の店●
九龍の油麻地にある新填地通りと上海通りの一帯には、1950~60年代の店舗が
いくつか残っており、炻器(ストーンウェア)や陶器の家庭用品や食器、
調理器具を販売している。こうした店はほぼ忘れられた存在となっているが、
陶器で出来たブタの貯金箱などは、小さい頃に持っていたという香港人は多い。
中国人にとって丸々と太ったブタは富と豊かさの象徴。
親は子に小遣いを豚の貯金箱に貯めさせ、貯蓄習慣をつける。
●34.鯉魚門の夕焼け●
コンクリートジャングルと称される香港だが、高層ビルの狭間には"街の中の村"
とも言うべき昔ながらの地域が残されている。
150年以上の歴史をもつ鯉魚門は香港の東南部に位置し、昔の漁村が今では
海鮮料理で有名なスポットになっている。
ビクトリーハーバーに隣接していて、夕日を眺めるのに絶好の場所でもある。
日が沈むとともに漁船が波止場に戻り、海岸沿いの灯りが水面に映ると、
素晴らしい夜景が目の前に広がる。
私のお気に入り作品 第1位
桟橋に立つ犬を連れたおじさまを記念に1枚撮影~!
人も写らず、模型だけを撮影することが出来てしまうほどの大きな作品で、
細部まで細かく作り込まれており、まるでこの場を訪れて撮影しているかの様でした♪
夜景も綺麗だと言うので、いつか実際に鯉魚門を訪れてみたいです!
●35.鵝頸橋の厄払い●
「打小人」は香港に根づく風習で、厄払いの一種である。
特に二十四節気の「啓蟄」前後になると、多くの香港人が、この方法で不幸をもたらす
「小人」を追い払おうとする。湾仔と銅鑼湾の間にある鵝頸橋の高架下は、
「打小人」のメッカ。
神様の像や紙製のトラ、お供え物など儀式に不可欠な品々とともに、
拝神婆たちが小人の名前を書いた「小人紙」をスリッパで叩いて小人を追い出し、
「貴人符」で依頼人を撫でて、幸運をもたらす「貴人」を呼び寄せようとする様子。
高架下で何をやっている状況なのかと思えば、厄払いをされていたのですね!
世界各地でさまざまな風習があるものだと改めで知る、興味深い情報です。
●36.中秋節の記憶●
中秋節になると香港人は公園に集まってランタンを眺め、
楊桃(スターフルーツ)の形をした提灯を持った子供たちがはしゃぎまわる。
こうした子供の頃の思い出は、多くの香港人の記憶の中でランタンの光のように輝く。
●37.遊び場での楽しい日々●
遊び場にあるブランコや回転遊具、滑り台で遊んだことは多くの香港人にとって
楽しい子供時代の思い出。
作者はこの作品の完成に2年を費やし、1970年代の遊び場とその周辺の様子を再現。
公園のそばに並ぶ露店商のにぎやかな雰囲気やゴミが散乱し車や人で混み合う道など、
昔の生活に思いをはせる作品。
眺めていると楽しさが伝わってくる作品で、こちらもお気に入りの作品です♪
●38.農業と漁業が主体だった頃の荒物屋●
1940年代の香港は農業と漁業が主体。「山貨店」という農業・漁業用具を扱う
荒物屋が多くあった。漁網や漁具、竹で編んだ笠や蓑などに加え、生活用品も販売。
時代は移り、今や香港は国際金融や不動産業を経済の柱とする大都市へ発展。
伝統的な山貨店も淘汰され、生活用品店や金物屋へと姿を変えている。
●39.レトロな飲茶楼●
「茶楼」とはいろいろな「点心」を提供する飲茶のお店。
昔、女性は客として出入りすることも出来なかったが、今ではもちろん違う。
香港人ならほぼ誰もが子供の頃、家族と茶楼で食事をした記憶があるはず。
この作品で最も特徴的なのは点心ワゴン。1970~80年代の茶楼ではこうしたワゴンが
使われ、エビ餃子やシュウマイのワゴンはいつも一番人気。
現在、多くの茶楼では紙に注文を書き込む方式。人気の点心を我先にと
取り合う必要はなくなったが、一方で少し楽しみが失われたと感じる人もいるだろう。
●40.漢方茶の専門店●
「涼茶」とは、解毒と排熱の効果があるとされる漢方茶のこと。
涼茶を飲むことは香港の代表的な生活文化の一つ。
店頭には人目をひく銅製の大型ポットが据えられ、街路に向けて「銀菊茶」、
「五花茶」など、さまざまな種類の涼茶が並べられている。
●41.駄菓子屋●
「士多」とは英語のstoreの広東語音訳で、近所の子供や住民向けにおやつや飲料、
ちょっとした玩具や文房具を売る店。
駄菓子を食べながらゲームで遊ぶ。この懐かしい幸福感は多くの人に共通する思い出。
●42.道端の屋台●
屋台は香港の食文化の最たるものの一つ。第二次大戦後の困難な社会環境下で、
政府は就業の機会を生み出すために多くの屋台許可証を発行し、
これらの屋台が屋外で軽食を提供することを許可した。
しかし、公衆衛生上の問題から政府は免許の発行を減らしたため、屋台の数も減少。
●43.伝統的なお茶を楽しむ店●
作者が中古品店で買ったカプセル入り玩具には各種中国家具のミニュチュアが
入っており、ここから中国風のお店を作成しようと言うアイディアが湧いた。
●44.伝統的な香港式カフェ●
香港の特徴的かつ伝統的な飲食店の一形式である「氷室」は、
「茶餐庁」と違って料理は供さず、冷たい飲み物やデザート、
ごく簡単な軽食を出す店。
焼きたてパンや香り高いコーヒー、作りたてのエッグタルトにハムと玉子入り
スープマカロニといった東西の飲食文化を融合させた品々には、むしろ純粋な
「メイドイン香港」ともいえるユニークさがある。
模型の氷室内には、テレビがあり、動画が流されていました!
内容は、ロボコン!!笑
●45.昔懐かしい理髪店●
廃業した理髪店から創作のヒントを得た作品。
●46.靴職人の生活●
香港映画「歳月神偸」で描かれた靴やを題材としている。映画は数十年前の
香港を舞台。物資に乏しく生活が厳しい中でも、ささやかな幸せを見つけながら
たくましく生きる庶民の姿を映し出した。
1階には仕事場、2階には温かく心地よい家族の住まい。2階の窓をのぞくと、
ほの暗い明かりの下に一家の情報や娯楽を提供する小さな赤いラジオが置かれている。
夏の暑さをやわらげる扇風機もあり、質素ながらも居心地がよく、寛げる部屋。
●47.潮州料理の専門店●
多種多様な食材を用いる潮州料理の専門店「打冷」。
ウィンドウには、滷水(タレ)に漬込んだガチョウやイカ、冷製のカニ、蒸し魚に加え、
前菜の盛り合せや牡蠣入りオムレツなど、さまざまな料理が並べられ、
通りかかる人々の食欲をそそる。
店内の造作は屋台と似たり寄ったり、大きな冷蔵庫や折りたたみ式のテーブルと
椅子が、ローカルかつ庶民的な雰囲気を作り出している。
まさに店のインテリアよりも料理の味を重視する香港の食文化を反映するもの。
●48.乾物と調味料の店●
「雑貨店」は日本語とは違い、乾物や調味料を主に扱う店をさす。
調味料の入った袋が店頭に吊り下げられ、多くの種類の商品が並べられている。
今日では、ほとんどがスーパーなどに取って代われ、姿を消しつつある。
以上が、48作品。すべてご紹介
内容も充実しており、見ごたえのあるイベントでしたよ。
アップするのにも時間がかかりました。笑
日本全国各地、世界各地でミニチュア展を開催して欲しいと願います。
作家さん達と同世代かな?国は違いますが、懐かしさを感じる作品が多い。
経済発展は望ましいことであると信じ、古いものは姿を消し新しいものへと変わる。
その記憶をここまで細かく調査し、作品として再現する人たちがいる。
自分の街を愛する人が多いのでは?香港が羨ましいと思ってしまいました。
私たちが訪れたのは、ちょうど香港が中国に返還されて20年。
だいぶ20年で街並みも変わってしまったのでしょうね。香港らしさが残るうちに
皆さまも訪れてみてはいかがでしょうか。
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