■ ♪悪戯王子と猫の物語♪ 森博嗣&ささきすばる(講談社) |
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これはショートストーリー絵本というもの。つまり大人の絵本。ミステリアスな20篇のショートストーリーにささきすばるさんというイラストレーターの素敵なイラストが満載です。(ささきすばるさんとは森博嗣先生の奥様なのです)絵本と言っても子供には絶対理解できない内容で、読む人によって感想も異なるでしょう。私はとてもクールでいつものミステリー小説とは全く違う影の一面を見たという感じがしました。しかし、これは眺めているだけでも素敵な本です。プレゼントにいいかもしれませんね。(2002.11.3読了) |
■ ♪南の島の星の砂♪ Cocco/文・絵・訳(河出書房新社) |
歌手活動の休業宣言をしたCoccoが絵本作家になって戻ってきました。画用紙にクレヨンでたくさんの色を塗って、その上を真っ黒なクレヨンで塗りつぶす。楊枝などでひっかくと色んな色が現れる。多分そんな技法だと思うけどとても不思議な世界です。夜空に星が一面流れているページはとてもきれいです。とにかく1ページ、1ページがきれいなんです。ストーリーは奇抜ではないけど、Coccoの歌の詩のような独特の言葉と沖縄の島のイメージがとても素敵です。(2002.11.18読了) |
■ ♪おさんぽ♪ 江國香織・作/こみねゆら・絵(白泉社) |
主人公の女の子はとても気が強くてわが道を行くってタイプかもそんな女の子が散歩に出ていろいろなモノに出会います。この女の子は生意気だけど、十分に「大人」なんですよね。(笑)(2002.12.3読了) |
■ ♪ぶたのチェリーのおはなし♪ 山田詩子・文と絵(偕成社) |
「カレルチャペック紅茶店」の山田詩子さんの絵本です。いつもは自分のためにお菓子を作っていたぶたのチェリーが収穫祭のお菓子コンテストに出ることになるってお話。色使いが素朴でとても可愛いです♪(2002.12.3読了) |
■ ♪ハピハピバースディ♪ 岡本真夜・歌/菊田まりこ・絵(学習研究社) |
「みんなのうた」で話題を呼んだ作品の絵本化。歌と絵の素晴らしいコラボレーションです。この絵本はCDつきなので聞きながらHAPPYになれるよ♪(2002.12.3読了) |
■ ♪わたしはあなたのこんなところが好き。♪ 堀川波(ポプラ社) |
好きな人と一緒にいる幸せをシンプルな言葉と優しいイラストで綴った絵本です。恋する人へ贈りたい一冊です。(2003.1.17読了) |
■ ♪ベイビーちゃん♪ 堀川波(ポプラ社) |
ベイビーちゃんはいるだけで幸せになれる。あなたの笑顔を見るだけで毎日が楽しくなる。私にとってのベイビーちゃんはたっちゃん♪この絵本に書いてあることと同じ行動をする。たまにはキーってなるけど、それでもわがままはかなり許される。守るべき愛しい存在。(2003.1.29読了) |
■ ♪エミリー・ザ・ストレンジ♪コズミック・デブリ(作)宇多田ヒカル(訳)(メディアファクトリー) |
宇多田ヒカルさんが訳したことで有名になった絵本(日本では)内容がね。とってもシュールなんです。「エミリーは、誰かと同じ物なんて欲しがらない…欲しいのは喪失感」4匹の黒猫と暮らす女の子。ちょっと変わってるけど・・・色使いもとってもクールな感じ。赤と黒と白しかなくて。そして何ていったらいいのかな?ニス印刷によって隠された文字や絵。とっても凝っています。表情もどことなく冷めた感じ。でも何か問いかけているような・・・ふふふ。何だかちょっと悪ぶりたくなる一冊。(2004.1.29読了) |
■ ♪こうちゃん♪須賀敦子(文)酒井駒子(絵)(河出書房新社) |
こうちゃん・・・淋しがり屋で・・・いつも明るく笑っていて・・・とても素直で・・・そんなこうちゃんに会ってみたくなりました。酒井駒子さんの絵、とても好きなんですよ。どことなくシュールでかすれたような感じが・・・そんな駒子さんの描くこうちゃんの絵と須賀さんの独特な詩のような語り。とっても素敵な本です。(2004.5.1読了) |
■ ♪君のいる場所♪ジミー(作・絵)宝迫典子(訳)(小学館) |
同じように繰り返される毎日。やきれない。どこへ行けばいいのか?何をすればいいのか?入り口を出て必ず右に曲がる彼と必ず左に曲がる彼女の偶然の出会いからすれ違いの日々、恋の行方・・・会いたいのに季節はどんどんめぐり進んでいく。繊細なイラストと恋する二人のせつなさが心にあふれる大人のためのラブストーリー絵本です。(2004.5.30読了) |
■ ♪イングリッシュローズィズ♪マドンナ(作)江國香織(訳)ジェフリー・フルビマーリ(絵)(ホーム社) |
イングリッシュローズィズって、聞いたことがあるかしら?それはニコル、エイミ、シャーロット、グレイスの仲良し4人組のこと。そんな4人が嫉妬しちゃう女の子が一人。ビーナ。その子はその4人が嫉妬するほど人にほめられているけど、実は・・・ってよくあるような女の子のお話なんだけどね。マドンナが書いた本だし、ちょっと大人になった女の子向けかな。(2004.6.6読了) |
■ ♪モンテロッソのピンクの壁♪江國香織(作)荒井良二(絵)(集英社文庫) |
モンテロッソへいかなくちゃ!猫のハスカップのはるかなる旅の物語。いつも夢に見てたピンクの壁。そこへ行かなくちゃと立ち上がった猫。出会いと別れ、困難、勇敢な旅立ち!荒井さんの描くピンクがとってもきれいなんですよ。文庫絵本とはいえ、手を抜いてませんね。これは一生の宝物です。最後に金原ひとみさんの巻末エッセイ?あり。その名も「血まみれのモンテロッソ」この文は金原さんらしいのか?小説を読んだことがないのでわからないが。(2004.7.28読了) |
■ ♪金曜日の砂糖ちゃん♪酒井駒子(偕成社) |
「金曜日の砂糖ちゃん」「草のオルガン」「夜と夜のあいだに」の三作収録。そしてこの本はなんとMOEの「2004年絵本ベスト30」の2位に選ばれました!すごいですね~やっぱりみんな酒井駒子さんの本、好きなんですね~表題作は小さな生き物たちに見守られながらお昼寝をする女の子のお話。 「草のオルガン」は男の子が夕方に原っぱに寄り道するお話。「夜と夜のあいだに」はベッドからそうっと抜け出した女の子のお話。ちょっとシュールな感じのお話でした。黒と白を基調にした世界がとても印象的です。どのお話も現実と幻想のはざ間で起きているような不思議なお話。言葉のひとつひとつと酒井さんの深い色合いの絵がすてきです。(2004.12.4読了) |
■ ♪Star egg 星の玉子さま♪森博嗣(文芸春秋) |
森博嗣先生が自ら手がけた大人向けの絵本ですね。この絵本には4通りの読み方がある。つまり4倍楽しめるってわけだ。宇宙にはたくさんの星があり、形や色も大きさも様々。玉子さんが愛犬のジュペリと一緒にいろんな星に旅をします。とても可愛いです。森先生自らおすすめの絵本なので、プレゼントにもよいでしょう!(2004.12.5読了) |
■ ♪シナモンとまいごのこいぬ♪マルク・ブタヴァン(絵)せきちさと(話)(小学館) |
まっしろなこいぬのシナモンは、金色に光る丸いものを追いかけて扉の向こうへ。そこはまっくらなトンネルで、シナモンはやみの中に落ちてしまいます。やみの向こうはパリの広場。そこには、迷子のこいぬシャルロットがいて…。 シナモンはもちろんサンリオのキャラクターだよね。絵本なんだけど、絵がとってもおしゃれでしかもパリを舞台にしているんだよ。大人が読んでも十分楽しめる一冊。(2004.12.10読了) |
■ ♪しばわんこの和のこころ3♪川浦良枝(白泉社) |
端午の節句の話、十二支の話など和の心をしばわんこが可愛く教えます。(2005.1.19読了) |
■ ♪ぱんぷくりん 亀の巻♪宮部みゆき(文)黒鉄ヒロシ(絵)(PHP研究所) |
「ふるさとに帰った竜」「怒りんぼうのだるま」「金平糖と流れ星」の3話収録。これが宮部ワールドかはわからないが、絵本を書いたという意外性は面白いかも。個人的には自分の顔に不満がある「怒りんぼうのだるま」の話がよかったな。もちろん、黒鉄さんの絵も昔話絵風でいい感じ。(2005.1.27読了) |
■ ♪ぱんぷくりん 鶴の巻♪宮部みゆき(文)黒鉄ヒロシ(絵)(PHP研究所) |
「宝船のテンプク」「招き猫の肩こり」「鳥居の引越し」の3話収録。縁起物が出てきて、民話みたいで、何だか楽しい話。大人も子どもも一緒に楽しめそうだ。「招き猫の肩こり」が個人的には面白かった。そうか~招き猫って・・・肩こってたんだね。ずっと腕上げっぱなしだもんね。思わす、くすっと笑ってしまったよ。(2005.1.27読了) |
■ ♪風たんてい日記♪杉田比呂美(小峰書店) |
「風に関する探しもの引き受けます」 風探偵、南風渉と愛犬ゼファーの毎日を描いた絵本。 とっても可愛い絵本。子どもよりも大人向けかもしれません。ゼファーといつも一緒で、風を集めに行ったり。冒険もしたり。風いりパンってどんな感じだろう?食べてみたいな。私は最後のさくら・・・のトンネルの絵が大好きです。(2005.2.20読了) |
■ ♪うろこひめ♪嶽本野ばら(文)高橋真琴(絵)(主婦と生活社) |
乙女のカリスマ・嶽本野ばら×少女画の巨匠・高橋真琴、初のコラボレーション。ある小さな国のお姫さまは双子だった。姉は美しく、妹は醜かった。姉は 姫として何不自由なく成長し、妹は幽閉されて誰にも知られることなく暮らす。美しい姉が毒きのこによって死に、魔法使いによって美しくなった妹が姫としての幸せを手に入れるのだが。ここからが残酷物語。背中にはうろこがある醜い体。魔法がとけないために人を食べ続けなければならない。何の罪もない人たちを。お話がグロテスクだが、絵は美しい。さすが高橋真琴さんだ。絵本としては少々長めのお話だけど、大人が読むにはちょうど良いだろう。子には残酷すぎて読ませられない。元々の「鱗姫」とは話が違うのだが、こちらの話も異形ホラーっぽくていい感じだと思う。絵本の方は「本当の幸せ」とは何だろう?と考えてしまうね。(2005.2.23読了) |
■ ♪わたしの花が咲きますように♪堀川波(大和書房) |
一番大好きな人のために、いつかめぐり会うあなたのために。自分自身を知ること。そして自分をもっと好きになること。いつも堀川さんの書くメッセージには心が癒されます。自分ってあまり好きではないけど、自分の好きな物事を認識することはもしかしたら自分自身を好きになる第一歩かもしれませんね。(2005.3.5読了) |
■ ♪ドーナッツ!マイボーゾウにのる♪100%ORANGE(PARCO出版) |
マイボーがかわいいのだ。第二弾もでいているが、これが第一弾。マイボーはドーナッツタウンに住む詩人なんだよ。ボーリング場でアルバイトしているところがなんともリアルですね。マイボーゾウにのるはp59にあるのだが・・・これが・・・なんとも可愛い♪(しかも後姿)サブタイトルの割にはこれだけなんだけど。他にもマイボーの詩集があったりして。とってもシュールで面白い。子どもよりも大人向けの本ですね。絵本って言っていいのか?わからないけど。巻末に組立の付録があるが、図書館の本なので作れない。残念。(2005.3.6読了) |
■ ♪君をみつめてる♪ジミー(作・絵)岸田登美子(訳)(日本文芸社) |
台湾の絵本作家であるジミー。「君のいる場所」はラブストーリーでした。そして著書は「自分さがし」がテーマでしょうか!?短い言葉の中にとてもうなずける言葉が幾つもあったりする。自暴自棄になっている自分を立て直すにはいい治療本かもしれない。心に響く言葉と絵が絶妙なバランスです。(2005.3.8読了) |
■ ♪パンプルムース!♪江國香織(文)いわさきちひろ(絵)(講談社) |
江國さんの詩はいつも温かい。ひらがなだけの世界って何だか楽しい。いわさきちひろさんのふんわりとした絵が詩ととてもよく合っている。ことばがそのまま絵になったような。「パンプルムース」はフランス語でグレープフルーツのことなんだって。「きのうまでのわたしはしらなかったけど きょうのわたしはもうそれをしってる」うふふ。そのまんまだけど。私も初めて知った。「なくときはくやしいの」っていう詩がある。私の子どもはこの詩のままだと思う。子どもが泣くときはいつもくやし涙。悲しいのでもなく、淋しいのでもなく。同じだな~と思った。何だか少し嬉しかった。(2005.3.20読了) |
■ ♪LOVELY DAYS♪堀川波(リヨン社) |
大切な人、モノ、時間。女の子の心がこの本にはぎゅっと詰まっている。堀川さんの絵本はいつもうなずける。うんうんわかる。そういう気持ち。私にもあるある。って。「りんご色」の話。可愛かったな~(2005.3.20読了) |
■ ♪ちいさいドットちゃん little dot♪堀川波(マガジンハウス) |
ドットちゃんの誕生日のお話。ドットちゃんは誕生日がきたらすぐに大きくなれると思っているの。わくわくドキドキしながら迎える誕生日。可愛いな。巻末にママと一緒に作るパンケーキの作り方やドットちゃんn人形の作り方も載っているよ。親子で楽しみながら読みたいね。(2005.3.20読了) |
■ ♪ふしぎな図書館♪村上春樹(文)佐々木マキ(絵)(講談社) |
とうとう手に入れた。小ぶりで持ちやすい、しかも箱カバー付き。あの羊男も登場です。懐かしい♪物語は摩訶不思議感がいっぱいで大人向けって感じかな。いつもいく図書館には地下室があって、本を探しにいったはずなのに・・・とんでもないことに。ぼくは「図書館」から無事に脱出できるのだろうか?佐々木マキさんの絵も魅力的。もちろん、羊男のドーナツもたくさん出てくるよ。(2005.3.21読了) |