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2007年の読了本(2月)

2007年の読了本

*2月*
「ケセランパサラン」大道珠貴(小学館)(2007.2.3読了)
中学を卒業して進学せずにふらふらとしているちまきちゃん。ちまきちゃんのムガさんに対する恋心を綴った物語やその他4編の物語と詩で構成されている。う~む。話自体が脱力系っていうか・・・ものすごく感想の書きにくい作品です。ひねってもどうやって言葉にしていいか・・・でもごめんね。ちまきちゃんには共感できない・・・
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」吉田篤弘(暮しの手帖社)(2007.2.14読了)
小説っぽくないんだけど、小説なんだ・・・自分に言い聞かせながら読まないとサンドイッチ屋さんの「トロワ」を延々と探してしまいそうで・・・失業者のオーリィ君が出会った魅惑的なサンドイッチ。思わず私もツバがごくり。 オーリィ君は後にこのサンドイッチ屋さんで働くことになるんだけどね。 サンドイッチにスープか~いい組み合わせだ。このスープをずっとオーリィ君は考えているわけで・・・オーリィ君は映画が好きなんだけど、その映画も大ヒット上映中ってやつじゃなくて、ものすご~く地味かもしれない昭和の日本映画。何となく読んでいると映画館の感じやスクリーンに映し出された感じやオーリィ君が映画館でポップコーンを頬張っている感じなんかが自然に浮かんでくるんだよね。不思議なんだけど、癒し系の本?ッテ感じ。
「祝福」野中柊(角川書店)(2007.2.16読了)
6編の恋愛短編集。表題作の「祝福」が一番よかったです。夜の植物園でのピクニックは何ともロマンチックですね~あとのは・・・私、あまり官能的なのは好きではないんですわ。ただね、装丁がきれいなんですわ。
「フランス雑貨の旅」小澤典代(アノニマ・スタジオ)(2007.2.16読了)
インテリアスタイリストの小澤さんがフランス雑貨を求めて旅をしました。 小澤さんを虜にしたかわいいものはどんな風に作られているんでしょうか~ワクワクする旅ですね。柳のカゴなんて職人技ですね~写真を見ているだけですごいな~って思います。
「くいしんぼう」高橋みどり(筑摩書房)(2007.2.16読了)
高橋みどりさんのくいしんぼうな日々が綴られている・・・が、写真がきれいで美味しそう。のりと大根おろし、そして寿司が好物なんて・・・全然気取ってなくていいね。私は昔は食べ物に全く興味がなかったんだけど、今は美味しいものを食べたいと思うようになった。食べれればなんでもよかった昔と比べて、肉も魚も野菜もちゃんと味があって美味しいもの、でも体にはなるべく負担にならないものを摂るように心がけるようになったな。私は外食が苦手で家で食べるのが好き。でもたまには本当に美味しいものを少しだけ外で頂くのもいいかな。
「青いリボン」大島真寿美(理論社)(2007.2.17読了)
両親は家庭内別居、もうすぐ離婚するかも・・・てな感じの家庭で父親は福岡へ転勤、母親は上海へ長期出張。せっかく入った高校だからどこへも行きたくない!と依子は同級生の梢の家に居候することになった。梢の家は自分の家とは全く違うにぎやかな大家族の家。たった四ヶ月ではあったが、家族というものをあらためて知った依子の成長物語だ。子は親を選べず、また親も子を選べない。だからいろんな家族がいて当たり前だ。依ちゃんは自分とは違う形態の家族を垣間見たことが後々の人生によい影響を与えてくれると思う。きっと自分が大人になって自分の家族を作るときに、自分の描いた家族の形が見えてくるだろう。
「スノーフレーク 雪結晶のふしぎを探る」ケネス・リブレクト(著)パトリシア・ラスムッセン(写真)でがわ あずさ(訳)広田 敦郎(訳)(山と渓谷社)(2007.2.17読了)
とても美しい本であった。雪の結晶がこれほどまでにたくさんの形があり、宝石のようにキラキラしているのは神様がくれた贈り物かもしれない。しかも写真のみならず、解説もこと細かく書いてある。とっても勉強になる本です。
「マリコはたいへん!」松久淳(小学館)(2007.2.28読了)
さまざまなマリコさんが登場する。しかも恋愛や仕事や結婚や別れなどシチュエーションもさまざまで、ホント、マリコさんは大変なんだな~って感じ。日夜奮闘してるし。エッセイなのかショートストーリーなのか本当は実話なのかよくわからないところがポイントですね。「装幀・装画・題字」はすべて、リリー・フランキー氏が書いたそうで。これだけでも見もの・・・いや読み物ですね。


mitu n



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