王子とちゃむらい

王子とちゃむらい

初めての方はここから




災難な出来事

うちにアニマルが来たのは8月の初めのことらしい。
8歳になったばかりの次男のところにやってきた。

しか~し、その少し前から我が家に異変があったのだ。
まず、春のこと。

二年生になったばかりの次男はささいなことではあるけれど、友達の投げた石が目の下に当たったり、押されて怪我をしたりということが続けて起こった。
「やだな~、一年生の時にはなかったのに。厄もらってきちゃったかな・・・。」と思い始めていた頃、
体操服を珍しく忘れていった次男に届ける為に、三時間目のあとの休憩時間を狙って、教室を覗いてみた。

「あ、しゅんくんのおばちゃん~、しゅんくん、保健室に行ってるよ~。」
「え?」
「あ、六年生のお友達とぶつかってね、頭が痛いって、今保健室に行ってます」と先生。

保健室をのぞいてみると座ったままで泣きじゃくっている次男・・・。保健の先生は「ね、もう大丈夫よね」などと言っているが大丈夫そうではない。
どうやら、六年の男の子がものすごい勢いで走ってきたところにぶつかって、頭をどこかでぶつけたらしい。

何か尋常ではないものを感じたので、このまま医者に連れて行くことにした。

行く途中にも吐き気があるようだし、もしかして、打ち所が悪かったら・・・なんてことも考えていたが、MRIで見たところ、脳の中に異常はないとのこと。ほっと一安心したが、相当痛いらしく、泣き続けている。点滴も、断固拒否したが、説得に負けて、いやいやながらも受けて家に帰った。

でも、まてよ。
普段めったに忘れ物をしない次男がたまたま忘れ物をして、それを届けた時間が3時間目の終わり。
頭を打ったのが、二時間目の大休憩のとき。
保健室の先生が、気を使ってくれて、私に連絡してくれたら、もう少し早く助けに行けたかもしれない。彼は一時間近く、痛みに耐えていたのだ。

しかし、何しろあのときに学校に行っていなかったら、そのまま放置されていたかもしれないし、どうなっていたかわからない。

その後、左のおでこをぶつけたにもかかわらず、その内出血が下に下りて、目の周りが真っ黒になってしまい、見るも無残な顔になって眼帯をして隠していた。もう頭は痛くないと言うが、気になって仕方がない。

このところ続いている次男の災難がだんだんひどくなっているような気がして、なんだか、気味が悪くなってきた。そこで、友達に何気に話してみた。



© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: