のんびり生きる。

のんびり生きる。

「シルトの岸辺」



むろん、最終章において、オルセンナはまだ崩壊していない。しかし戦争の足音は刻々と近づいているし、その戦争によってオルセンナが炎上し、滅亡することはすでに予言されている。アルドーはその惨劇を生きのびた人間として、祖国をほろぼした「悪しき冒険者」の汚名が自分に着せられていることも承知の上で、そうした終局に至る「予感の通路」ともいうべき事態の進行を、冷静に語るのである。

訳者あとがき 504頁

安藤元雄訳

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