『ペンドラゴン一族の滅亡』 (The Perishing of the Pendragons) ある変わった塔が立つ家に一人の老齢な男が住んでいて、彼の一族は皆海で命を落としている。それがある迷信と重なっていた。老人は甥が海から無事帰ってくればそんな迷信もなくなる、と考えていた。だが、老人の父親や兄をしに追いやったのは実は老人自身で、甥も殺そうとしていた。目的は一族の財産。それをブラウン神父が見破り、今は彼の友人となっているフランボーやもう一人の男、それに甥の恋人が力を合わせて阻止するもの。
『マーン城の喪主』 (The Chief Mourner of Marne) マーン城に一人の男がひっそりと住んでいる。なぜ彼が世間との関係を絶って、こっそりと静かに暮らすのかというと、溺愛していた弟が死んだから傷心を抱いて、こういう生活をし出した。そして弟が死んだのは、彼と決闘をして撃たれたから。しかし、事の真相は撃たれたと見せかけ倒れて、駆け寄ってきた兄をその場で殺し、結局その城に顔を隠し、ひっそりと暮らすのは死んだと思われていた弟の方だった。
『古書の呪い』 (The Blast of the Book) ある本を開いて見た人たちが忽然と姿を消してどこかにいってしまう。その謎を解くためにその本の持ち主である博士のもとに出向くが、その博士も本を開き姿を消してしまう。ブラウン神父はその一連の出来事が秘書の企てであることを見抜く。主人はその秘書をよく見ようともせず、気にかけもしなかった。だから、彼が変装をして博士と名乗って現れても、全く気付かなかったのだ。結局その本をみて失踪した人などおらず、全ては人間のよき観察者と思っている主人に、普段全く気に掛けられない秘書が主人にいっぱい食わせようとしたことだった。