Dobrze Widzi Sie Tylko Sercem

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ポーランド・ベルギー・クロアチア1



ポーランド・ベルギー・クロアチア旅行記


この夏休み、8月28日~9月20日までポーランド、ベルギー、クロアチアに旅行してきた。今回はさまざまな人との出会いや偶然の重なりなど、本当にいろいろなことがあった、内容の濃い旅となった。ポーランドを拠点にしつつ、ベルギーとクロアチアに足を伸ばす。ポーランド拠点で周辺国に出かけるのが私のいつもの旅行のスタイルだ。

がーべら


1.出発、とアエロフロートで出会ったおじいさん

今回は初めてアエロフロート航空を使う。本当はアジア経由で行きたかったけれど、チケットを予約するのが遅すぎ、残っているのはロシアのアエロフロート。しかし、これがなんと言っても格安だった。往復10万円弱だったのだ。

28日の12時発のフライトでモスクワへ向かう。やはり、アエロフロートは他のヨーロッパの航空に比べて日本人が少ない。乗客の半分以上が外国人だったと思う。私の席の隣に座っていたのはオーストラリアから来たおじいさん、ピーターさんだった。おじいさんは窮屈そうに座っていた。おじいさんの前の座席が壊れていたのだ(この辺がアエロフロートだよね)。座席が定位置よりもおじいさんの前のほうにリクライミングしてしまっていて、定位置に戻らない。体の大きなおじいさんは足が前の座席に接するほどで、すごく窮屈そうだったので、席を替わってあげることにした。すると、すごく感謝してくれた。「私は体が小さいから大丈夫」と言うと、このおしゃべりなおじいさんは延々としゃべり始めた。うっ、困った。私ははっきり言って、英会話に自信がない。特にネイティブとの会話は。このおじいさんのオージーイングリッシュは非常に聞き取りにくく、何の話題について語っているのか、と言うことしか私には理解ができない。しかし、話しているうちに彼がポーランド語を知っていることがわかった。「ポーランド語でしゃべってくれ」というと、英語も混ぜつつ、ポーランド語で話し始めてくれた。つたないし、文法はめちゃくちゃだったけれど、それでも英語で話されるよりは言っていることがわかったので私には都合がよかった。

「ポーランド語をしゃべる日本人に会うなんて!」

こう言われることはたまにある。これが非常に苦労したものの、「ポーランド語やっててよかったなぁ」と思う瞬間だ。日本人が英語をしゃべっても誰も驚かないけれど、「ポーランド語を話す」と言えば、驚いてくれる人も多い。そうすると、印象が強いのか、出会った人は私のことを覚えていてくれる。このおじいさんもそうだった。このおじいさんは両親のどちらかがポーランド人で、3歳頃までポーランドにいたのかどうかよくはわからなかったけど、何年間かポーランドにいてポーランド語をしゃべっていたそう。戦後避難民で、ロシアやドイツに移住。戦争中はベトナムやタイにも行ったそうだ。ウクライナやポーランド、ロシアなどいろんな国に親戚がいるらしい。今回もロシアにいる親戚に会いに行くらしい。バイカル湖に行くのだ、と言っていた。えんえんと家族について話してくれたが、登場人物が多すぎて、誰が誰なのかわからなくなり混乱しつつも面白かった。

オーストラリアのお土産、カンガルーとコアラの小さなぬいぐるみのマスコットを「記念に」と言って渡してくれた。彼は飛行機の中で ビールが飲めなくてすごく寂しそう だった。だから、せめてアルコールをと思い、私は持参していた梅酒をあげることにした。モスクワに着き、トランジットの場所で別れた。
ちなみにこのピーターさんは お箸を靴べら代わりに使っていた。 「こういう使い方もあるんだよ」と言いつつ、お箸をかばんの中へしまう彼。私は「知らなかったです」と言って、苦笑。そして 日本茶に砂糖を入れていた が、あえてそれはつっこまないでおいた。



2.シェルメチェボ空港&飛行機での偶然の出会い!

今まで西ヨーロッパの空港を使っていた私にとって、モスクワの空港の雰囲気はすごく独特に思えた。天井の独特な柄。照明の暗さ。しかし、どことなく派手。うーん、こういう雰囲気がいかにもロシアって感じなのかなぁ、と思いつつ空港の店を眺めつつ散歩する。私はこのときユーロを持っていなかったので、何も買い物できず。本を読みつつフライトの時間を待つ。

時間が来て、ゲートに入る。私以外はほぼ全てポーランド人のようだった。いつものことだ。飛行機の中に入り、座席に着く。ここで、すごい偶然に直面。なんと、同じ飛行機に大学の友人の彼氏がいたのだ。この彼氏というのは一ヶ月ほど前日本に来ていて鎌倉を案内してあげた例の友人の彼(ポーランド人)。私は非常にびっくりしてしまい、ハイになってしまった。この彼は、ちょうどこの日の朝中国で私の大学の友人と別れたところで(彼らは一緒に中国とモンゴルを旅行していた)、中国からモスクワへ飛んできたところなのだとか。彼もすごくびっくりしていた。まさか、同じ飛行機だなんて!突然ポーランド語をしゃべり始めた日本人(私)を横目に隣に座っていた人が更にびっくりした様子。日本人としるやいなや、この人(隣に座っていた人)は日本食が好きらしく、寿司の話を始めた。 「フトマキが好きなんだよ」 と言う。太巻きか…おいしいよね。このとき彼からロシアのイクラ味スナックをもらう。独特な味だけど、おいしかった。イクラってロシア語でも「イクラ」って言うんだ!知らなかったな。でも「イクラ」ってそういえばそもそも何語なんだろう?

更にこの飛行機にはポーランド大統領夫人も乗っていたそうだ。
そして後からわかったことだけれど、私がシェルメチェボ空港にいた時間、私が参加しているスロービジネススクールのスタッフの方が私の前を通り過ぎたそうだ。スタッフの方とは一度だけ面識があっただけだったので本当に私であるかどうか自信が持てず、通り過ぎてしまったそう。私のほうは本を読んでいたので全く気づかず。しかし私が後であのときポーランドに向かっていた、ということをスタッフの方が知り、私だと思った、とのメールを後にMLで見たとき、私は更にびっくりしてしまった。これほど偶然って重なるものなんだろうか。不思議な偶然っていうのはあるものなんだな。
(つづく)


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