天国の特別な子ども



天国の特別な子ども


会議が開かれました

地球からはるか遠くで。

“ また次の赤ちゃん誕生の時間ですよ ”

天においでになる神様に向って天使たちは言いました。

“ この子は特別の赤ちゃんでたくさんの愛情が必要でしょう。

この子の成長は とてもゆっくりに見えるかもしれません。

もしかして 一人前になれないかもしれません。

だから この子は下界で出会う人々に

とくに気をつけてもらわなければならないのです。

もしかして この子の思うことは

中々わかってもらえないかもしれません。

何をやっても うまくいかないかもしれません。

ですから私たちは この子がどこに生れるか

注意深く選ばなければならないのです。

この子の生涯が しあわせなものとなるように

どうぞ神様

この子のためにすばらしい両親をさがしてあげて下さい。

神様のために特別な任務をひきうけてくれるような両親を。

その二人は すぐには気がつかないかもしれません。

彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を。

けれども 天から授けられたこの子によって

ますます強い信仰と 豊かな愛をいだくようになることでしょう。

やがて二人は 自分たちに与えられた特別の

神の思召しをさとるようになるでしょう。

神からおくられたこの子を育てることによって。

柔和でおだやかなこのとうとい授かりものこそ

天から授かった特別な子どもなのです。 ”




Edna Massimilla 作 (大江祐子訳)


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