ロランのみっちゅげっちゅな育児日記

ロランのみっちゅげっちゅな育児日記

【陣痛室へGO!】



病院の「ペアレンツクラス」(両親学級)の時、「土日祝日と夜間だったら、こちらの通用口から入ってくださいね」と説明があって、6月20日はまさに日曜日。

「5階の産婦人科に行きます」と守衛さんに伝え、イックンと一緒にナースステーションに向かいました。


「朝方、電話をしたロランです。陣痛の間隔が短くなってきているのでとりあえず伺いました」

そう伝えると、助産師さんが笑顔で「こちらへどうぞ」と同じフロアにある陣痛室へ案内してくれました。

陣痛室は2部屋あり、そのうち大きい方の部屋にはベッドの他、畳の上に布団が敷いてあり、どちらでも好きな方が選べます。

この日は他に患者さんがいなかったので、私一人で陣痛室を占拠。

最初は目の前のベッドに横たわりましたが、すぐに畳の方へ移りました。

何でかというと「陣痛で痛くて転がってもスペースがありそうだったから」です。

最初はまだ、助産師さんに「じゃあこちらに着替えてくださいね」と甚平(?)と腰巻みたいなパジャマをもらい、ゆっくりと着替える余裕もあったのですが、着替え終わって布団に横になると、「ああ、これでお産が始まるんだな~」と大した覚悟も無く、映画のワンシーンが始まるかのような思いがしていました。


そして助産師さんによる子宮口の確認。

「まだ1センチから2センチですね」

それを聞いて「やっぱりホンモノの陣痛だったんだ」と思ったものの、助産師さんからは「初産だし、午後のこの時間(お昼12時過ぎ)でこれだけしか開いていないので、おそらく今日中には産まれないと思います。多分明日になるかと思うので、ご主人さまはずーっとついていなくてもいいと思いますよ。明日になって来て頂いても間に合うかと思います」との説明が。

イックンはとりあえず様子を見るために私と一緒に陣痛室に残ってくれ、夜になってもまだまだ・・・ということならば、私の母に来てもらい、交代してもらおうかということになりました。


そして私は「初NST」!

本当はこれを37週以降の妊婦検診でやりたかったんですが、こんな時に「おハツ」だなんて~!

グラフを見る余裕がないよぅ~(>_<)
陣痛はおおよそ5分間隔になってきていて、陣痛の痛みそのものもだんだん大きく、長くなってきていました。
「ビッグウェーブ」もたくさん来るようになっていました。


時々、助産師さんが様子を見に陣痛室に来てくれます。

そして「アロマを焚きましょうか」というのでオレンジを焚いてもらい、イックンには自宅から持参したエンヤのCD「ザ・ベストオブエンヤ」をかけて貰いました。

でも、午後3時を過ぎるころには陣痛の痛みが酷くなり、私に周りを見る余裕は無くなってきていました。

時折「うーん」とか「うう~」と唸ってしまいます。

助産師さんは「ロランさん、声を出すと赤ちゃんに空気が行かなくなっちゃうので、声は出さずに深呼吸をしてくださいね。ふぅーっ、ふぅーっ、って長く息を吐いてね」と言います。

でも駄目~o(><;)o o(;><)o

分かってはいても、痛くて痛くて深呼吸どころじゃないときは声が出ちゃいます。

陣痛室にあるボール型のビーズクッションをうつ伏せに抱いてお尻を突き上げ、いきみのがしをしたりしますが、陣痛の痛みは腰の両脇をガンガンに突き上げていくかのよう。

もう完全に腰砕け状態(>_<)

かといって、腰痛を和らげるために横になって寝ようとすると、陣痛の痛みはガツーンガツーンと大砲のように襲ってきてますます駄目。

もうとにかく自分で「耐える」しかありませんでした。

イックンは私が「テニスボール当てて~!」とお願いするたびに、私の肛門あたりにテニスボールを当て、いきみのがしのお手伝いをしてくれました。


そして午後3時半ごろ。

助産師さんが「お風呂に入ってリラックスしましょうか?」と言ってくれましたが、陣痛が痛くて動けそうも無かったので「もう少し後にします」と伝えました。

「お実母さんに来てもらおうか?」

イックンが心配顔です。

「そうだね・・・4時ごろになったら電話して、来てもらおうかなあ。イックンも明日は会社だから、今日産まれそうもなかったら帰った方がいいもんね」

息切れしながら、そうイックンに伝えました。

「ロランさん、そろそろお風呂行っちゃいましょう。用意しましたよ。入った方が、楽よ」

午後4時前、助産師さんに促され、ヨロヨロ、途中立ち止まりながらも隣りにあるユニットバスでお風呂に浸かりました。

そうすると、確かにお風呂の方が楽なのです。

それまで、腰やお腹にかかっていた陣痛の痛み・・・それも強烈な「G」がお湯の中では重力が分散され、痛みが和らぐのです。

「うーん、うーん、楽だぁ・・・」

うなりながらも楽チンなひととき。湯船に浸かってぐたーっと身体を任せていました。

すると
「ロラン、大丈夫?」 聞きなれた女性の声がします。

実家の母が来てくれたのです。イックンが連絡をする前に。

実母はお風呂に浸かっている私をそっと覗くと、「イックンと一緒に待っているからね」と言って陣痛室へ行きました。

それから私は1時間弱もお風呂で頑張っていたあと、ようやく陣痛室へ戻りました。

頭を洗ったり身体を拭いたりするのも、一呼吸一呼吸が大変でようやく・・・といった感じでしたが、確かにお風呂はすぐれもの。

ヨロヨロ・・・と陣痛室へ戻ると、頭も乾かさずにそのままバタンューと布団に横たわり、また陣痛との戦いが始まりました。









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