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April 22, 2004
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カテゴリ: カテゴリ未分類
主治医の先生にアポをとろうと、キャンパス内の病院へ電話した。

アメリカへ来て最初の学期が終わった途端にちょっと深刻な病気をやらかしたのだが、この病院のDr. Nのおかげで帰国という騒ぎにもならず、なんとか切り抜けることができた。以来必ずDr. Nにアポをとって診てもらうことにしている。

背の高い巨人のようなDr. Nは、お医者の鑑のような忍耐強い人だ。診察台の上で電子辞書を牽きひきしどろもどろと病状やら症状を説明する留学生患者の私にも、毎度辛抱強くつきあってくれ、また医学用語in Englishなんてチンプンカンプンの私を慮って、パネルや絵を持って来てゆっくりゆっくりと必要なことをくり返しわかるまで説明してくれる。もっとも最初に彼に診察してもらった時は、今に輪かけて英語なんてできなかったし、もっと言えば、冷汗油汗タラタラの体たらくで話を聞くどころの騒ぎじゃなかったから、さすがのDr. Nも私への説明はさっさと諦めて、つきそってくれていた相方にベラベラと説明していたけれど。

今も渡米してきた頃も、英語には変わらず苦労しているけれど、病院だけは本当に大変だった。きっと海外で生活されている/されていた方々は同じような経験をお持ちだと思うが、日本語でだってお医者さんに症状やらを説明するのは、なかなか気合がいるのに、英語だと言葉ひとつひとつがまーったくわからない。しかも、できないでは済まないことだから本当にまいってしまう。我が身一つでもこんなに大変なのに、異国の地で出産し子育てをしている友人や知人の苦労と努力を思うと、心から尊敬してしまう。

さてさて、めでたく明日のアポがとれたのだが、電話越し、診察の理由やら、前回はいつなんで診察を受けたとか、簡単な質問が続いたあと、おもむろに
「最近アジアを旅行した?」
と聞かれた。
「え、なに??」
あまりに唐突で声まで点になる。

あ~、そういうことかぁ。
「ないない。私2001年にここへ来てから、家へも帰ったことないから。」

そうかぁ。もう遠い昔の事のように感じていたけれど、まだ学内での、少なくともキャンパス病院でのSARS予防の特別対策は続いているらしい。 中国のだーれんさんが、SARSから1年経ったということで回顧日記を書いていらっしゃったっけ 。そう、あの大騒ぎからまだ1年しか経っていないのだ。このあたりではカナダ・トロントで症例が報告され、基本的に社会全体が怖がりのアメリカだから、このあたりのコミュニティでも公共のイベントを中止したり、カナダ圏の高校とのバスケットボールの交流試合が中止になったりしたなぁ、そういえば。

留学生のマジョリティが東アジア人というこの大学。昨年の夏休み前に留学生センターから、『この夏に帰国をするのは、とても考慮がいることである。計画には慎重な判断がいる』という内容の、なんとも歯切れの悪いメールが送られてきた。要は大学側や留学生を管轄する留学生センターとしては、できるだけ東アジア学生には夏休み中の帰省を控えてほしかったのだが、「帰るな」なんて言うと大問題になるので、そういう回りくどいメールを送ってきたということらしい。

その頃実しやかに、韓国人に発病者がいないのはキムチのおかげだ、という説で盛り上がっていた。同じような風説が日本でも話題になっていて驚いたものだ。韓国人の友人たちも、韓国のメディアでもそういっていると言っていた。

社会にも自分自身にもいろんなことがありすぎて、1年前のことがまるで数年前のことのようだ。

**

日中は随分暖かくなって、学生よりも数が多いと噂されるリスが近頃元気いっぱい。今日も部屋の前の芝生で食べ物をさがしてアチコチうろうろしているから、友人からもらった貴重な日本製餅菓子をお裾分けしてやった。どうも気に入ったらしい。手に持ってかじっているのが、その餅菓子。人間が危害を加えないのを知っているので、こんなに近寄って写真撮っても全然平気らしい。
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最終更新日  April 23, 2004 11:50:51 PM
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