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2006年10月26日
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カテゴリ: 映画

戦争を終わらせた一枚の写真。その真実。


『父親たちの星条旗』
2006年 アメリカ
監督・製作・・・クリント・イーストウッド
製作・・・スティーブン・スピルバーグ、クリント・イーストウッド、ロバート・ローレンツ
脚本・・・ウィルアム・ブロイレス、ポール・ハギス
出演・・・ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ 他

                      

                        【STORY】 


第2次世界大戦の重大な転機となった硫黄島の戦いで、米軍兵士たちはその勝利のシンボルとして摺鉢山に星条旗を掲げる。しかし、この光景は長引く戦争に疲れたアメリカ国民の士気を高めるために利用され、旗を掲げる6人の兵士、ジョン・“ドク”・ブラッドリー(ライアン・フィリップ)、レイ二ー・ギャグノン(ジェシー・ブラッドフォード)、アイラ・ヘイズ(アダム・ビーチ)ら、はたちまち英雄に祭り上げられる。
そして帰国後、彼らは戦費を調達する為の全米ツアーに駆り出される。

戦争映画は苦手で・・・出来るなら避けたい私。
それでも試写会に当たったので(たった一つだけネット応募しただけなのに~)、悩みつつ鑑賞~ きっと観なさいという、神様からのお達しだったのかも?
・・・もう、どんな戦争映画でも観られるような気がする・・・


星条旗を掲げた6人のうち、祖国に生還出来たのは3人だけだった。
一人は沈黙を守り続け、一人はチャンスをつかもうとし、一人は自滅の道を歩むことになる。硫黄島で何が起こったのか・・・彼らは何を見たのか?6人の最後の生き残りとなったドク。生涯何も語らなかった父の人生を、息子ジェイムズがたどりはじめる・・・


5日間で終わるはずだった戦いが~1ヶ月にも渡り・・・日米多数の死者がでたのは
地下に潜った日本兵が今までのように玉砕するのではなく、硫黄島で食い止める為~本土への攻撃を遅らせる為、とことん 戦い抜いたから~~~
それをアメリカ軍はわかっていなかったから・・・

この作品は、アメリカ側からのみの視点で描かれているので~
島へ上陸する為の船でも かなりリラックスしているし、悲壮感というものは あまり感じられない・・・
けれど一旦上陸したら・・・そこは地獄。
目を覆いたくなるような惨状が次々と突きつけられ・・・苦しい。
でも、次の瞬間~帰国後の華やかなパーティシーンになったり、息子が父の事を知る為に~色々な人にインタビューするシーンなどに変わる。

なので、最後まで私は観ていられたのかもしれない・・・

最初誰が誰なのか さっぱりわからない。登場人物が多く、ただでさえわかりにくいのに
みんな戦闘服でヘルメ姿なので~ 名前と顔と~上下関係やどんな仕事(衛生兵や伝令係や)かを理解しながら~観ていかないと全然わからなくなります。
そういう事に注意していたのも 最後まで観られた要因かも?

これが真実のことだった・・・とはっきり分かるのは エンドロールで
6人の兵士、一人一人の写真が映し出された時。
当時の様々な写真も~
それを見ないで帰った人は半分以上~~~本当に残念。試写会って映画が好きな人が来るんじゃないの?どうして 最後まで見ないで帰ってしまうのかしら・・・
今日ほど「まだ 席を立たないで~」と言いたかったことはない。

いろんな想いが込み上げて~
この映画を、この作品をどうこう・・・と言いたくない気持ちです。

日本から見た硫黄島は きっと悲痛だろうなぁ~と思う。
でも 目を逸らさず正視する覚悟は出来ました。

そういえば、二宮和也くんの演技が絶賛されているとか・・・(アカデミー賞助演に名前が挙がるかも?という記事もありました。)






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最終更新日  2006年10月27日 00時21分56秒


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