☆ぷりにゃん徒然日記☆

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2015.01.04
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カテゴリ: ★両親と★
弟は結婚して8年になる。
弟が新築の家を建てても呼ばれなかった。
弟に子供が生まれて4か月ほど過ぎた。

普通に考えて嫌わてると思ってたしもう一生弟の家にも行かないのだろうと
思ってた。両親が死んだときくらいでないと。
DSCN4921.JPG

会わなければ会わないだけ溝が広がっていくと思ってた。
会う必要もないのだから。
私と弟は案外仲の良い兄弟だと思ってた。
母が昔の写真を整理してた。

手をつないでいた。
もう1枚はピアノの前で私が弟を後ろから抱きしめてた。
どちらもあれは7歳くらいの私。31年前ですか。

抱きしめられてる弟はとてもうれしそうにへちゃっと笑ってる。
なんてかわいいのだろう。(昔の私もかわいいなと内心思いながら。)
子供の時にかわいくない子なんてほとんどいないし。

その写真がどうしても欲しくなって「これ頂戴」母に言った。
「嫌だよ。整理し終わったらアルバムごとあんたにあげるから。」
「それが欲しいの。」
「じゃあ、ここに穴が開くよ。」「いいよ。」
アルバムになった写真を見ることはそうそうないことを私は知ってる。


持ち歩く。その方が気持ちを忘れない。
だから、10年たっても20年たっても気持ちが変わらない。

忘れかけてた弟への思いが1枚の写真から蘇った。
私のかわいい弟だった。
「T(弟)はあんたのこと大好きだったよ。いつも姉ちゃん姉ちゃんって

何度言われても私には実感がなかった。
初めて「そうなのか」と分かったのは弟が結婚した時。
式の中で流されたVTRで「姉のあとを追って僕もテニス部に」とあった。

知らなかった。馬鹿だな。
まさか後を追って母子家庭の人と結婚したんじゃないだろうね。
涙が出た。あんたは健康なのに。そう思った。

母子家庭に育つ子が一癖も二癖もあることを私は知ってる。
その母親がとっても強くて一筋縄でいかないことも知ってる。
そこに・・・母も私も弟も・・・そういう人と一緒になったんだ。
そういうものなのかも。これもDNAかな?
そういう差別はしない。してないつもり。
でも、そういう気持ちは中々曲者には通じない。
これも仕方ないこと。
私の好きな漫画にもある。
「幸せに育ってきた奴とそうでない奴には決定的な違いがある」と。
その溝を埋めるにはかなりの時間もかかるに違いない。

いろんな意味で嫌わてるのだろう。
それならそれで仕方ない。それならこっちもそういう気持ちで過ごすよ。
かかって来い!そう思ってた。弱気になったら私でない。
いつも強気で前向き。
「絶対折れないところが好き」と言われた女ですから。
かわいくないのです。

そんな訳で盾と槍を持ってるような気持ちで弟の家に両親と行った。
玄関先で待ってた弟は着くなり「姉ちゃん、おめでとう。久しぶりだね。」
と言った。かわいいやつだ。

「久しぶり(^^)。あ!でも、私去年の11月の初めにガラス越しに
働いてるあんたを見たよ。」
「ホント?」「うん。忙しそうにしてた。」

両親も一緒にお邪魔する。
犬がしっぽふりふりク~ンク~ンと鳴いた。
DSCN4922.JPG
これまたかわいい。「お邪魔します。」返事はない。
まあいいや。慣れた。

2階に上がると義理の妹が甥を抱いて揺れてた。
母親になってた。
「おめでとうございます。」
私の眼を見ないな。やっぱりあなたも今は槍を向けてるね。

母から聞いていた弟たちが好きだというお菓子をそごうで買っておいた。
わずかなお祝いとお菓子をあげた。
「ありがとう~」弟はへちゃっと笑う。義理の妹も話し出した。
「このお菓子大好きなんです。いろんなところで売ってないから食べたくなると
わざわざ海老名に買いに行くんです。ありがとうございます。」

そんなこんなでぽつぽつ話し始めた。
私も義理の妹も。
犬を抱いたり甥を抱いたりしてるうちにだんだん距離が近づいた。
DSCN4926.JPG
もう、槍は置かれた。
珈琲を入れてくれて「ケーキ食べますか?」と出してくれた。

平塚で有名なお店のケーキで
「今まで買ったことのないケーキを全部選んでみました。」と言った。
DSCN4930.JPG
5種類あるケーキの一つ一つを指さしながらスマホの画面を見て
これは苺のなんとかシブーストだとかこれはリンゴのナンチャラカンチャラなんてすべて
店員のように説明した。
え?父が「ホームページかなんかで調べたの?」と訊くと
「店頭で写真を撮ってきました。」だって。

「真面目か!!」つい突っ込んじゃった。こういう子だったんだ。
初めて知った。生真面目な人だったんだ。
なんかこれで一気に気が緩んだ。なんだぁただ、バカ真面目だったんだ。

笑いながら私は苺のケーキを選ぶ。
気持ちが変わると珈琲はさらに美味しく感じる。
みんなで食べたケーキも美味しかった。
この日のことをきっと私は忘れない。





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最終更新日  2015.01.04 22:42:19
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