魔法

「はぁ~…」
今此処に溜め息を漏らしている少女が一人。
「どうしたのっ?」
「どっどうもしないよ!」
「何そんな顔してないよ~?まった和谷君のこと?」
ニヤニヤと笑って言って来る友達に少女―青山桃華はムッとした顔を見せた。
「違います。」
「じゃぁ何?」
「ぅ…」
図星を指されていた為返す言葉が見つからない。
「ほぅらやっぱり…。」

私青山桃華は、恋愛中です!そのお相手は…和谷義高君でございます。和谷君ってば碁のプロになるとかなったとかで学校を休む事が多くなって…近頃会う機会が減少中。およよ…溜め息の一つや二つ付きたくなるのが恋する乙女ってもんでしょ?

「あぁ…五月蝿い!違うって言ってるの!!私もう帰る!!じゃね、又明日!!」
桃華は荷物を持ち、教室を勢いよく出た。
「何よ…からかっただけなのに…」
あぁ…最悪だ…。何考えてるんだろう…私…。でも…告白しよう!って気合入れた日に限って休むんだもん…。嫌になるのも当然だよ…。
「ところで…此処は何処なのでしょうか?」
や…やばい!桃華ちゃんピンチ!!道に迷ってしまった…。
「青山…?」
桃華は自分の苗字を呼ばれ振り返った。
「わっ…わっわ和谷君!?」
「何そんな驚いてんだよ?」
「な…何って…」
振り返ったら好きな人で、その上今の今まで考えていた人が居たからです。…なんて口が裂けても言えない…
「今日休んでた人にこんな所で会うとは思ってなかったから…。」
「そうか…んで、青山は如何してこんな所に居るんだ?お前の家反対だろ?」
ギク☆…和谷が一瞬ガッカリした声をあげ、家の位置まで知っているのか混乱中の桃華には気がつくはずも無かった。
「ぇ・・えっと~…散歩…そう!散歩してたの!!」
「制服で鞄背負ったまま?」
「……考え事してて…いつのまにか道に迷ってます。」
和谷はそれを聞いて笑いを堪えていたのだが、最後には一人で爆笑。
「笑わないでよっ!」
和谷君のせいでこうなったんだから…。
「悪ぃな…でも…っく…何考えてたんだ?」
「笑いながら聞かないで。」
どっちにしろ和谷君にはいえないけど。
「所で和谷君は何で此処に居るの?」
「俺の家がこっちの方だから。」
「ふぇ~そうなんだぁ~。」
好きな人なのに何も知らないんだなぁ…。何か…すごく悲しいかも…。
「っ青山!?…お前何泣いてるんだよ!?」
「泣いてなんか…ないよっ!」
泣く気なんて毛頭ないのに…何考えてるんだろう?泣き止まなきゃ!和谷君困るよね…?
桃華がごめんと顔を上げようとしたその時…
『CHU』
ん?…和谷君の…顔が目の前に…
「わっわわわわわ…わわ和谷君!?な…何をしたの?」
和谷はニカっと意地悪っぽく笑い、
「泣き止んだだろ?」
「ぁ…そういえば…でも!何で!?」
力強く聞いた。和谷は真剣な顔をし、
「の…とが…だから。」
「ぇ?何?聞こえ…」
「お前のことが好きなんだよっ!!!」
桃華には一瞬和谷の言った意味が解らなかった。
「ぇ…!?ちょっと…和谷君が?私を…!?ホントに!?」
「ホントじゃなきゃしねぇよ今みたいなこと…。」
顔を伏せながらいった。桃華は其の場に立ち竦み、肩を振るわした。
「わ…和谷君!…私も…私も!和谷君のこと好き!!」
ばっと和谷は桃華を見た。あまりにも驚いた顔で。
「私が今泣いたのは…和谷君のこと…全然知らなかったから…。」
さっきまで無理やり嘘ついていたのが嘘みたいに素直に言葉がでてくる。
和谷も桃華をいつも見ていたことを告白した。研修会のときたまたま桃華が家に入っていくのを見たらしい。

「ふにゃぁ~…夢かぁ…」
少女―女性はカーテンを開け太陽の光を浴び、伸びをした。時刻は8時をさしている。
着替えを済まし、朝ゴハンを食べて家をでた。

手をごめんと合わせながらやってっきた彼女の彼氏。
「桃華ごめん!ちょっと寝坊しちゃって…」
「全く…義高ってばまた夜遅くまで碁の勉強してたの?碁もいいけど身体の方も大事にしてよ?」
和谷の口もとに人差し指を持っていき注意した。しかし桃華の顔は光の反射もあり光って見えた。とても綺麗な笑顔が…。和谷は見惚れた。しかし次の瞬間―
「ほらっボサっとしてないで行くよ!!!」
ムードぶち壊しである。
しかし二人にとってこんな毎日が楽しいのだ。この二ヵ月後には見事ゴールインをする…。


☆後書き☆
すみません!告白シーン辺りから下書きなしの一発書きなので文法が変だったりしてますが、気にしないで下さい!何か…題名とかみ合ってない…。最初はキスをすると涙は止まるというありきたりな話だったはず…なのに…なんか訳のわからない話化してますね。深く突っ込まないで下さい!

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