QBスニーク

CA19-9

『正常値』

○CA19-9[U/ml]:37以下


【CA19-9】

 CA19-9は,モノクロナール抗体を用いて見つかった腫瘍マーカーの一つで,膵癌,胆道系(胆のう,胆管)癌では,高率に陽性を示す.他に,大腸や胃癌,肺癌でも陽性をみる.
 膵癌や胆道系癌では,CA19-9は,70~80%と高い陽性率である.しかし,大腸,胃癌では20~30%にすぎない.したがって,CA19-9の上昇(100以上)がみられる場合には,超音波(エコー)検査やCT検査で膵,胆道をさらに詳しく調べることが必要になる.
 また,閉塞性黄疸(胆道が閉塞して,胆汁の流出が障害され黄疸となる)がある場合には,その原因が癌でなく,結石(胆石や総胆管結石)や炎症(胆管炎や膵炎)であっても,CA19-9は上昇(100以上)をみる.さらに,良性の疾患(肝炎・肝硬変,慢性気管支炎,糖尿病など)でも,軽度(100以下)の上昇をみることがある.
[2003.1.12更新]
血液物知り事典へ


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: