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2006.12.20
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
久しぶりに森博嗣を読んだ。

○ストーリー
伝説のエース・「ティーチャー」と同じ基地に配属になり,僕は少しだけ気持ちが上向く。それ以外で,僕の気持ちが浮き立つのは,戦闘機に乗って空にいる時だけだ。基地に支給された新型機を,ティーチャーが辞退し,僕の機体となった時,少しずつ彼と僕との距離が変わってきた。

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「スカイ・クロラ・シリーズ」と言われる,戦闘機乗りたちの物語だ。命の奪い合いとしての空中戦を描いていながら,森博嗣らしい詩情あふれる文章で,少しも生臭くない。装丁も,作品のタイトルも,巧みに選ばれているのが分かる。とにかく丁寧に作られている本だ。

僕自身は,戦闘機とか戦車とかが,まだ一般的にカッコいいとされてた最後の時代を知っているので,飛行機の部品名はほぼ問題なく分かる。それでも,この作品の空中戦の表現は,半分くらいしか分からない。映画やアニメにしたら,迫力あるんだろうなあ,と思える場面が,全て文章で表現されているのは,なかなかスゴイ。

森博嗣も僕の少し上の年代で,模型が好きということで,戦闘機へのコダワリは理解できる。ただ,それだけで,空中戦の間に起きる翼やエンジンの振動などが,臨場感を持って表現できるだろうか?あたかも実際に経験したようだ。

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シリーズ2作目だが,主人公たち戦闘機乗りの謎はまだ解けない。なんとなくほのめかされており,それゆえに戦闘機乗りになっている,というようなことは分かるんだけど,スパッと直接の説明がないので,あまり進展はしない。



でもこうした,あいまいさ,もどかしさ,も森博嗣の魅力だったよなあ,と改めて発見した。








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Last updated  2006.12.21 00:10:00
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Re:「ナ・バ・テア」森博嗣を読んだ(12/20)  
>全て文章で表現されているのは,なかなかスゴイ。

これは全く同感です。ただし,読むほうは苦労しますけどね(笑)
アニメでやったら,「普通にできるんだ!」などと思ってしまいかねないところを「たいへんそう」と思わせてくれるところがすごい。

空中で座標軸がない(景色とか雲はあるかな)ときに,計器と感覚でアップ・ダウン,右・左の操作って……(下を向いているとき上昇で加速したら即墜落とか思ってしまうわけ,笑)

>同じ戦闘機乗りでも,いわゆるキルドレな人と,フツーの人
-----
戦闘機乗りでキルドレでないのはとりあえずティーチャだけと思います。
基地のリーダは,キルドレではなくて元戦闘機乗りという可能性はあります。
とか書いたけれど,「スカイ・クロラ」に出てきた土岐野などけっこう微妙な人はいますね。
(2006.12.21 00:56:26)

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