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2007.01.27
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カテゴリ: びしびし本格推理
有栖川有栖の本格ミステリを読んだ。

○ストーリー
ある女性が殺害され,彼女に多額の保険金をかけていた夫が疑われる。夫には犯罪の推定時刻に九州にいたというアリバイがあるのだが,彼にはうりふたつの双子の弟がいたのだった。しかし,弟にも同様に東北にいたというアリバイがあったのだった。事件が迷宮入りをして数ヵ月後,容疑者だった双子が殺害される。ところがその死体は・・・

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有栖川有栖にしては珍しい鉄道ミステリタイプの小説だ。新装版では実際時刻表の写しがページに印刷されており,いかにもそれっぽい。また主人公が講演をする,という設定で,ミステリ作品の中のアリバイトリックについて,分類と考察を行なう部分があり,研究者有栖川としての一面がうかがえる。

そうした特徴なども含め,この作品はいかにも”新本格ミステリ”がムーブメントとして大きく盛り上がっていた頃の香りが強く漂う。有栖川有栖の作品のほとんどは「犯罪学者・火村」が探偵として登場し,火村とアリスのコンビの掛け合い漫才が楽しいと言う部分もある。しかしこの作品は,単発作品で,ストイックなまでに新本格のど真ん中を狙った直球だ。

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新本格ミステリから徐々に主流が変化している現在,作品を書き続けている人たちの作風も変わってきている。有栖川有栖も,他の作家よりは度合いは少ないものの,作風が変わってきているので,最近の作品とこの「マジックミラー」を比べると,だいぶ違和感がある。ノンシリーズ作品なので,全体に固さが余計に目立つのだと思う。

作品のタイトルや紹介文にも書かれている通り,この作品の容疑者は双子だ。推理小説ではタブーとされている条件の一つをあえて採用して,それを前面に出しているのが,有栖川有栖の自信の表れだと思う。事件は2つ起きるのだけど,それぞれ大技を使って犯罪が行なわれている。









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Last updated  2007.01.28 00:07:54
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Re:「マジックミラー」有栖川有栖を読んだ(01/27)  
恵子421  さん
>火村とアリスのコンビの掛け合い漫才が楽しいと言う部分もある。
有栖川有栖の鉄道ミステリタイプの小説、りぶらり殿に影響されて私もつい図書館で借りていました。
そのコンビの話をりぶらりさんの会話かのような気分になりました。(笑) (2007.01.29 14:16:06)

火村とアリス  
りぶらり  さん
恵子421さん
>有栖川有栖の鉄道ミステリタイプの小説、りぶらり殿に影響されて私もつい図書館で借りていました。
とってもうれしいです。報告ありがとうございます。 (2007.02.03 21:53:34)

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