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2007.04.16
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
森博嗣の冒険小説を読んだ。

○ストーリー
高度な技術力と豊富な財力で,世の中の秩序を惑わす秘密組織・ZOKU,そして彼らの企みを阻止しようとする正義の組織・TAI,2つの組織は人知れず日本を舞台にして対立を続けていた。物語はそれぞれに所属する主人公たちの恋愛と挫折と夢を描く。

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森博嗣は副業作家なのに,ずいぶんと多作だ。だから「どれから読んだらいいんだろう?」と悩む人もいるんじゃないかと思うけど,トッカカリとしてオススメなのがこの作品だ。一番の魅力は,サービス精神にあふれている,ということだろう。

森博嗣作品の主人公たちって,自他共に認める天才タイプが多くて,”他人と視点や立ち位置が違うこと”があたり前ってところがある。そーゆーのって,読んでいて自分も偉くなったような錯覚を受けて,爽快な気分になることもあるけど,ずーっと続くとなんだか疲れてくる。その点,この作品は主人公たちも,作品世界を描くスタンスも,チカラが抜けていて,お気楽に楽しめる。

まあチカラの抜け具合については,脱力系だとも言えるので,ちょっと評価が分かれるところだろうけど,キャラクターの面白さで全てがゆるせてしまう(気がした)。

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この作品の主人公は,TAIに属する18才の少女・永良(ながら)ノノ。同僚の30才の科学者で朴念仁の揖斐(いび)をなんとか落とそう?とする元気キャラだ。性格も設定も「S&Mシリーズ」の萌絵と犀川に似ている。違うポイントは2人とも天才ではない,ということだ。



脇役だけどいい味を出しているのが,ロミ品川の手下のケン十河だ。転職しようかと悩みつつ,でも憧れのノノに出会えるチャンスのあるこの職場を捨てられない,というおバカキャラ。

そしてZOKUのリーダーの黒古葉社長とTAIのリーダー木曽川博士,なんと2人は幼なじみの親友で,しょっちゅういろんな会合で出会っている,というオチ。

うーん,ここまで書いてみると,キャラクターぶっ飛び過ぎだなあ。森博嗣ワールドの導入としては,誤解を招くかも?

でも面白い。電車の中でも笑っちゃうこと請け合いなので注意だ。







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Last updated  2007.04.17 23:06:04
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