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2008.07.17
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どこかほろ苦い味わいのある島田荘司の海外トラベルミステリーを読んだ。

○ストーリー
映画製作のためにパリを訪れた私の案内役となった女性は,フランス映画界のことを何でも知っていた。そして彼女は裕福に暮らしているのだが,男性の影は無かった。果たして彼女は女優なのか,それともマフィアの情婦なのか?深まる謎の中,彼女が実現して見せたトリックとは?

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貧乏学生,映画プロデューサー,文筆業と,微妙に異なる「私」を主人公にした短編集だ。どれも舞台が海外で,どれもひどくロマンチックだ。

紀行文にロマンスとミステリーのテイストを加味したという内容で,御手洗風本格ミステリーや吉敷風トラベルミステリーを期待すると,落胆をすることになる。まあ,こうした文章でも本になっている,ということが島田荘司の偉大さなんだろう。

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各編について簡単に述べる。
「インドネシアの恋唄」:偶然インドネシア旅行に当たった学生は,現地で美しい少女と出会う。だが2人を不思議な影が追い始める。・・・「19歳、夏の肖像」に似ている,というだけで一部の他人には十分な解説だと思う。



「一人で食事をする女」:ベルリンでいつも一人で食事をする美女,私は偶然に彼女の秘密を知ってしまう。・・・これも中盤の旅行部分が,ムリヤリ取ってつけたようで余計な気がする。出版社の意向だったんだろうなあ。







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Last updated  2008.07.21 22:34:19
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