りぶらりだいあり

りぶらりだいあり

PR

×

Profile

りぶらり

りぶらり

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

カレーライス なすび0901さん

Victory for footbal… 恵子421さん

読書とジャンプ むらきかずはさん
片手に吊革・片手に… もりのゆきさん
From おおさか mayu0208さん

Calendar

Comments

おきま@ Re:「PRIDE 池袋ウェストゲートパークX」石田衣良を読んだ(07/30) 約32年前に池袋のウェイターに騙されて風…
深青6205 @ Re:「恩讐の鎮魂曲」中山七里を読んだ(08/16) こんにちは。御子柴シリーズはお気に入り…
りぶらり @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) なすびさん,お久しぶりです。僕が本を買…
なすび0901 @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) 好きな作家の一人 図書館で借りないでア…
2008.10.23
XML
カテゴリ: ばくばく冒険小説
かなり評判のいい恩田陸のスラップスティック・コメディを読んだ。

○ストーリー
月末のノルマ達成を目前にした生命保険会社の社員たち,ミュージカルのオーディションを受ける母娘,別れ話のために待ち合わせをした男女,推理合戦を繰り返すミステリー同好会の学生・・・・様々なカンチガイの連鎖で,ある午後の東京駅で大事件が起きる。

----------------

作品ごとに様々な才能を見せてくれる恩田陸だが,今回はスラップスティック・コメディ作品だ。30人くらいの登場人物を設定し,様々なコネタ系の物語がだんだんと膨らみ,最後には東京駅を舞台にした大事件になるという流れだ。限られた舞台での群像劇という『グランド・ホテル』あるいは『大空港』の伝統にのっとった作品だ。

恩田陸は,この作品を完全にコントロールしている。まず,こうしたドタバタ活劇では,登場人物たちが「マジメに行動しているもののどこかズレている」というバランスが重要なのだが,それを見事に達成している。OLも,爆弾魔も,暴走族も,俳句好きのオジサンも,みんなそれぞれのロジックに従って行動している。

次に,カッチリとしたリアルな舞台を設定していて,この作品では地図まで付けられた東京駅がそれにあたる。厳密にここだけで物語が進むわけではなく,異なる場所でのシーンもあるが,中盤以降はほぼ東京駅が舞台となる。これが実在の駅構内の特徴をうまく物語に取り入れているので,破天荒な作品に,不思議なリアリズムを与えている。

最後に,往々にして作品が中盤以降散漫になる傾向のある恩田陸が,キッチリとクライマックスとエンディングをシンクロさせて終わらせている。しかも「もしかしてこの後にもどんでん返しが?」と思わせる,というニクイ演出まで加えている。

まあ,ジャンルがジャンルなので,「あー,面白かった」だけで終わっちゃうんだけどね。



表紙の裏と冒頭に,舞台となる東京駅の地図と登場人物紹介が掲載されている。ハードカバー版と文庫版では,少し異なる部分があるので,ぜひともハードカバー本を手に取ることをオススメする。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.10.25 21:30:25
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: