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2008.11.21
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カテゴリ: びしびし本格推理
恩田陸の「三月シリーズ」中でも傑作といわれる作品の後半を読んだ。

○ストーリー
学生時代の同級生の男女4人が,10数年ぶりに旅行に出かける。Y島の森の中で,語り続けるうちに,段々とひとりひとりの過去の謎が解かれていく。そしてついに,有名なJ杉に到達したとき,4人にある事件が起きる。

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読み終えて,ほーっと息をついた。ジャンルに(質にも・・・)バラエティのある恩田陸作品だが,この作品は大人の感動を与えてくれる。

恩田陸の別の作品「三月は深き紅の淵を」で,作中の人々が語るのが,この「黒と茶の幻想」だ。その紹介から連想したのは,もっと非現実な,時間を超越したような世界だったが,予想に反して,この作品ははるかに重量感がある。

「六番目の小夜子」「夜のピクニック」など少年少女を主人公にした作品が有名な恩田陸だが,この作品をメインの作品として推したいくらいだ。

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物語は,Y島での3泊4日の旅を軸に進められる。4人の登場人物が,それぞれ1日ずつを担当して語り手となっている。後半では,蒔生と節子のパートが語られ,物語が閉じられた。こうした方式のおかげで,4人それぞれの内面が丁寧に描かれるし,1つの謎が多面的に語られるという効果もある。



「美しく」仕上がっている大作だ。

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語り手は変わるのだけど,おそらく本当の主人公はあの人だろうなあ・・・,恩田陸の作品だし。








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Last updated  2008.11.23 13:17:23
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