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2008.11.28
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島田荘司作品の中でも悪名高い作品を読んだ。

○ストーリー
大人しい板前の門脇は,近くに住む少女と親しくなる。少し知恵遅れの彼女と遊んでやり,読み書きを教えるうちに,門脇は彼女の不幸な境遇を知る。そして祭の夜,事件は起き,門脇は殺人犯として,追われることになった。3人を殺めたとして死刑の判決を受けた門脇は,17年間を獄中で過ごしたが,ついに死刑執行の日,奇跡は起きた。

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島田荘司はミステリー作家なのだが,様々なジャンルの文化論も著している。有名なのは,都市論,日本人論,自動車社会論,そして反死刑制度論だ。

島田荘司は,秋好英明という人物が起こした殺人事件が冤罪であるというスタンスに立っており,その視点からのノンフィクションも一冊書いている。この作品は,作者が認めているように,その事件を下敷きにして作成されている。

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この作品の主人公・門脇は,ある理由で殺人を認めてしまっているので,冤罪ではないと思うのだが,警察の横暴な捜査の被害者として描かれている。だが,事件は惨殺と言えるので,状況的には手荒な扱いを受けても仕方がないような気がする。

全体的に貧乏と不幸があふれているので,そのままだったら読む気がしないと思うのだが,死刑の場面から始まる,という巧みな構成のおかげで,引き込まれて読まされてしまった。










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Last updated  2008.11.29 23:50:12
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