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2009.05.11
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「チーム・バチスタの栄光」「ナイチンゲールの沈黙」と読んできて「ジェネラル・ルージュの凱旋」に進む前に,発表順に「螺鈿迷宮」を読んだ。

○ストーリー
麻雀でプロに借金を作った医学生の天馬は,その返済のために桜宮病院の潜入調査を行う。総合的な終末医療を掲げている桜宮病院では,末期患者が生き生きと暮らしている一方で,病死も驚くほど多かった。事故の怪我により本格的に入院することになってしまった天馬は,病院の黒い闇に気付いたが,天馬の身体は既に・・・

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海堂尊の作品のほとんどは,桜宮という架空の都市を舞台とする大きなシリーズに属するらしい。「螺鈿迷宮」は,「チーム・バチスタ」から始まる”田口・白鳥コンビ”のメインシリーズには属さないものの,桜宮市を舞台にし,主人公は東城医大の学生で,白鳥も登場する,ということで,かなり本流に近いと思われる作品だ。

主人公は落第スレスレの医大生ということで,いきなり麻雀のシーンから始まるが,それ以降はそれなりに素直なところを見せるので,これまでのすれっからしばかりが登場していたメインシリーズよりも瑞々しいイメージだ。また相変わらず登場人物が多いのだが,一人称で物語が進むので読みやすく感じた。

どういう訳かこの作品の評判はあまり良くないのだが,「ナイチンゲール」を読んだ後なのでよほどナットクが行く気がした。海堂尊作品の入門としても悪くないのじゃないかと思う。

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この作品が初登場となる”氷姫”の姫宮だが,なんだか描写にブレがあってあまりイメージがつかめなかった。ただいずれにせよ白鳥と比べると,目新しさも魅力も感じられないキャラクターだったので落胆した。



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ミステリーよりもスパイ小説の亜流と読めばいいのかも知れない。ちょっとしたどんでん返しも用意されている。

個人的には,メインのシリーズの田口公平のいい人っぷりが気持ち悪いので,別の主人公の作品は楽しめた。








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Last updated  2009.05.12 22:29:15
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