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2009.09.30
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カテゴリ: びしびし本格推理
しばらく前に刊行されていた日本の新本格ミステリーのチューター(指導教員)・有栖川有栖の短編集を読んだ。

○ストーリー
幻想派絵画の大家プレサックの『壁抜け男』が収集家の屋敷から盗まれた。だがその犯人は庭の大迷路の中で姿を消してしまった。果たして犯人は?そして犯行の目的は?

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有栖川有栖のノンシリーズ作品の短編集だ。全部で16編も収録されており,各編がかなり短い。有栖川有栖の特徴として,中編,長編ではキマジメだったり,リリカルだったりするのだが,短編には意外とチカラが抜けているものも多い。

この作品でもオチがダジャレだったりするものが含まれているので,これから有栖川有栖を読み始めると,大きな誤解が生まれるんじゃないか?という余計な心配をしてしまった。

けれどもある意味,作風で硬軟を使い分けられるフトコロが有栖川有栖の作家としての才能だろう。それがあると無いとでは,作品が要求される場面の数が違ってくるハズで,こうした内容の短編集が刊行されるのも,作風の広さを証明していると思う。

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収録されている短編に,いわゆる”作者からの挑戦状”が挿入されている。これはミステリーの定石の1つで,この挑戦状の前後が,問題編と解決編とも呼べるパートとなっている。



それでもこのタイプの作品が複数収録されているということから,世の中の雑誌や新聞のニーズとして,(1)短い作品,(2)”挑戦状”が含まれているパズラータイプの作品,というタイプが要望されていることが類推できる。

僕自身は,こうしたタイプは堅苦しいのであまり好きではないが,それをソツなくこなす有栖川有栖はさすがだと思う。

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さて,この作品だけでなく,有栖川有栖の短編のいくつかが脱力系であることは述べたが,それをさらりとやってのける理由として,彼が大阪出身ということがあるのではないだろうか?偏見かな?ほめているつもりだけど。







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Last updated  2009.10.01 19:32:20
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