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2009.11.14
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カテゴリ: 映画を観たよ
『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』など良質の青春コメディ映画を撮っている監督の空港コメディ映画を観た。

○ストーリー
国際線への勤務が初めてとなるCAの斉藤,操縦士昇格への実地訓練の最終段階にある副操縦士の鈴木,毎日の仕事に疲れ始めているグランドスタッフの木村,新米整備士の中村,彼らの小さな失敗と大きな努力で,ホノルル行きNH1970便は定刻に離陸する。だがしばらくすると意外な事が分かり,機長は緊急事態を宣言する。

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とても評判のいい映画だ。もちろん矢口史靖(やぐちしのぶ)監督は,人と違ったテーマを見つけること,綿密な調査をすること,暖かいドラマを語ること,で定評がある。

けれども”部活青春コメディ”という現代日本映画としては既に確立されているジャンルだった『ウォーターボーイズ』などと比べ,この映画ははるかに挑戦的だ。

1機の旅客機を飛ばすということは,驚くような綿密なプロセスが必要だ。地方の高校の部活ならば,物語の関係で省略したりデフォルメしたりしてもゆるされたことが,実際の企業活動と関連する作業の多くは笑い話に出来ない。

そうした中で,絶妙なバランスを保ちながら,この映画は,笑い,感動,スリルまで提供してくれる。たぶん,地道で時間のかかる調査とチェック作業があったのだろうけど,映画の前面には一切そうしたことは出さずに,さらりと笑いのコーティングに包んで仕上げている。

僕を含めて映画ファンは日本映画に厳しいが,この映画ならば間違いなくオススメできる。



この映画のポスターは,田辺誠一と綾瀬はるかが並んでいるものだった。まあ,お約束どおり,2人のロマンスもあるのかと思ったが,物語では2人が一緒に登場するシーンが数分,言葉を交わすのも1回と,全くそれ以上の発展は無い。

とにかくANA(NH)の全面協力を元に,1機の飛行機を飛ばす,という業務に関わる多くの人々の姿を描いている。多分,アメリカの有名なパニック映画よりももっとキチンと航空業界に向き合って物語を構築していると思う。

一応は航空関連の末席に連なる仕事をしている僕から観ても,いろいろと裏ネタを盛り込んでいるし,コミカルな表情とかアクション意外はおかしい部分は無かったように思う。

コ・パイの田辺誠一とCAの綾瀬はるか以外にも,グランドの田畑智子,整備員の森岡龍などが,成長する若手として観客の共感を呼ぶ。彼らが悩み,でもそれを乗り越えていく姿が,観ていて清々しい勇気を与えてくれる。

ただそれ以外に,クセのある中年として多くの俳優が登場し,ある人は厳しく,ある人はいい加減に,でも危機に際してはどの人も毅然と職務を遂行する,という姿が,本当にカッコいい。

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こうした映画を観ると,日本映画も悪くないじゃない,と思うし,さらには,日本人って悪くないかも?,とまで思わせてくれる。それってなかなかのことだと思う。











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Last updated  2009.11.15 18:48:02
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