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2011.06.02
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
第二次世界大戦下のヨーロッパを描く大河ドラマ〈イベリア・シリーズ〉の第2作を読んだ。

○ストーリー
ヒットラーとフランコの会談から6ヵ月後,マドリードの宝石商の北都昭平や,ベルリンの聯盟通信の尾形は,ヨーロッパの状況を日本に知らせ続ける。ナチスドイツは,イギリスを攻めている一方で,ソ連へ宣戦布告を行い,スペインからも義勇軍が出陣した。北都と尾形,そしてスペイン公使の須磨は,日本のアメリカへの宣戦布告を思い止まらせようとするのだが・・・

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長いなあ・・・と言うのが,最初の感想だ。上巻を読み終えたが,1941年の前半のマドリード,ベルリン,ロンドンが400ページを費やして描かれている。それなのに,事件と言うべきものは,ルドルフ・ヘスのイギリスへの飛行,須磨公使の赴任ぐらいだ。

このシリーズは,”第二次大戦下の冒険小説というジャック・ヒギンズの要素を,司馬遼太郎の歴史大河ドラマの手法で描くもの”だと思っている。でもヒギンズの作品のほとんどを読んで,現在平行して司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んでいる僕としては,とてもじゃないけど,どちらにも及ばないと感じてしまう。

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やはり最大の欠点は,歴史の流れを丹念に追おうとしてしまっていることだろう。ほとんどイベントが起きないので,小説としての魅力が乏しい。前作の主人公たちが,コツコツと仕事をしている日常が描かれているだけだ。

第1作の「イベリアの雷鳴」では,主人公と女性の恋,主人公の正体,フランコ暗殺計画など,いくつものエピソードがあったが,今回の作品の上巻では,そうした要素はとても薄い。



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噂には聞いていたが,かなり苦行を強いる作品だった。逢坂剛がライフワークとしているので,読まないワケにはいかないのだけど・・・ツライ。どうか下巻では,少しでも小説らしい展開になりますように・・・









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Last updated  2011.06.04 11:06:22
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