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2017.07.07
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カテゴリ: びしびし本格推理
東野圭吾の意外性に満ちた〈孤立した状態〉ミステリーを読んだ。

〇ストーリー

企業を経営する森崎の山荘に8人の男女が集まる。くつろいだ空気を破り,参加者の1人が交通事故死をした森崎の娘・朋美は殺人事件だったと主張し,緊張感が走る。さらにそんな中,銀行強盗犯の2人組が山荘に侵入する。人質に取られた彼らを,強盗犯はからかうように朋美の事件の推理をさせる。その上,人質の1人が殺され,人質も強盗犯も大混乱となる。殺人犯の目的は?そして朋美の事件の真相は?

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〈雪の山荘〉〈嵐の孤島〉など,孤立した状況で事件が発生する。そこにいる人々は外部の支援を得ることが出来ず,戸惑いながら自分たちで事件を捜査しようとする。だが孤立した状況ということは,彼らの中に犯人もいるということになる。

ミステリー作品としては,なぜ素人たちが事件の捜査を行うのかという不自然さをカバーでき,限られた人間の中に犯人がいるという状況を作り出せるので,人気のシチュエーションだ。

ミステリーファンとしては,またか,と思いつつも,一方で今回はどんなアレンジだろう?とワクワクしつつ読む。さて東野圭吾はどんなアプローチで来たか?

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登場人物は多いのだが,見事に分かりやすく描き分けられている。朋美の婚約者だった樫間高之,森崎夫婦と長男・利明,森崎の秘書・下条玲子,朋美の従妹・篠雪絵,朋美の親友・阿川桂子,医者の木戸。ここに銀行強盗のジンとタグが加わる。



そして結末はまさかまさかの驚きの展開だ。

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ミステリーのいわゆる”お約束”があるので,人質がみょうに物分かりが良かったり,逃亡犯も一緒に謎解きに加わったり,と都合の良い部分はあるものの,ひじょうにキレイに仕上がっている作品だ。

昨今の東野圭吾のような,情感たっぷりな小説というワケではないが,ミステリーとしてかっちりと仕上がっているし,ところどころにホロリとさせられる部分はある。

クリーンヒットというところか?楽しめた。











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Last updated  2017.07.08 06:57:25
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