「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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安定生活脱落者の(元ゲーマー)夫と家族の日記
元家電店員(ダンナ)のエアコンうんちく
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ダンナの冷暖房エアコンうんちく講座(保存版 2006初夏改定)
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格言「低価格な新型エアコンは性能を疑え!」
なぜこういうことを言うかというと。
2004年度省エネ法施行以後商品が別物になっているのです。
2006年度モデルの動向
モーターの性能に関してここ数年前からほとんど進歩しておらず、今年も周辺機能の強化が目立ちます。
2006年商品のキーワードはお掃除ロボットと言っていいでしょう。(主要4社で採用)
よく聞く「10年間掃除不要」の理由は、プレフィルターの網目を小さくし、奥へ(カビの栄養元である)ホコリが入らないようにし、詰まり易くなったものをお掃除するという構造を言っているのです。
これだけだと下位モデルに「売り」がないので、「コンパクト室外機」をほとんどのメーカーがうたっております。
結論からいうと、「3年以内の買い替えには(掃除をいわない限り)意味がないのです。
あと、2006年度モデルは各社、(お掃除ロボットなどの)新機構を搭載しています。
家電商品購入時の鉄則?として「第一世代(業界初)は買うな!」とういうのがあるのでその辺りは覚悟して購入してください。
エアコンのうんちくの前に、エアコンの基礎知識を書きます。(いきなり説明しても意味が解らないので)
A.エアコン2004年度省エネ法とは?
皆さんも聞いた事がある「京都議定書」によるCO2削減目標を達成するために、各メーカーに義務づけられた、省エネ目標値です。
具体的に書くと、メーカーがこれを達成しなかった場合、エアコンの出荷(←これがミソ)ができなくなる厳しいものです。
何を基準にしているかというと、1994年の省エネ性能がトップの商品を100%として設定しています。(冷蔵庫&洗濯機も同様)
なぜ、エアコンだけ騒がれたかというと、商品ラインナップの構成に問題があったからなのです。
B.エアコンの商品構成(2003年度までを大雑把に)
1.一定速エアコン
昔からある、全力運転と停止しかない室温管理が一番弱いエアコン(当然電気代が一番高い)
2.インバーターエアコン(普及タイプ)
モーターの回転数を制御し、温度管理能力を強化し必要以上に電力を消費しないタイプ。
3.省エネインバーターエアコン(省エネタイプ)
モーターを省エネタイプに変更し、電気代が普及タイプの半分以下のモデルの総称。
4.超省エネインバーターエアコン
省エネモーター搭載モデルでも最高性能のもので一定レベル以上の暖房性能をもつもの(数値的な基準はない)
C.2004年度省エネ法施行による影響。
1.省エネ法施行後販売できるエアコン
上記の商品構成で、3の省エネタイプのでも性能の低いモデルは販売できなくなります。
2.当時の省エネ法に対応したエアコンの売価は?
一概にはいえませんが9万を少し切る価格でした。(工事代を含む)
3.冷房専用エアコンはどうなるの?
高級商品しか基準をクリアしないので、製造中止になりました。
※ここで疑問が湧きませんか?
何故、「2年でエアコンの価格が9万円が4万円」になったのか?
これが、このうんちくでの格言の意味なのです。
D.2004年度以降のエアコンの特徴
上記の疑問の回答はズバリ「性能が下がっている。」のです。
価格競争激化により、コストダウンの為、モーターの性能を下げ回転数を落として電気代を稼いでいます。
(当然ながら、出力も落ち、急速運転性能もさがる)
ですから、格言となるわけです。
基本的に「全てのエアコンの性能は下がっています。」ので、エアコンを見極めることが必要になるのです。(価格で判断してはいけない)
このコストダウンの影響を受けないのは、各社のトップモデルのみ(一部メーカーを除く)です。
E.よく聞く機能の説明
1.再熱除湿
これは、日立が開発した技術で外機の熱を再利用し電気代を抑える機能。(通常はヒーター)
(除湿運転の電気代が特に違うが、除湿の電気代は表示しなくていいのでわかりにくい)
除湿(弱冷)運転を行う家庭はあったほうがいい。
2.換気機能(吸気・排気)
換気といっても、10cmぐらいのファンなので、換気基準は満たさない。
(あくまで、補助的な換気と考えて下さい。)
排気タイプ→タバコなどの有害物質を外に出せる。
吸気タイプ→気圧が高くなるので、冬場の室温が下がりにくい。
3.酸素供給機能
直径1cm以下のパイプですので、人間が消費するぐらいしか供給できない。
4.空気清浄機能
電気分解(プラズマ)方式とフィルター方式がある。
フィルターは面積(せいぜい20%カバー)が違うので、空気清浄機ほどの性能はない。
電気分解式なら同タイプの空気清浄機に近い性能がある。
(集塵用と脱臭用があるので注意してください。)
5.お掃除ロボット
ここ数年での目玉機能?
プレフィルターを自動清掃し、エアコンの運転効率低下を防ぐ。
2006年度モデルからプレフィルターが改良され奥へホコリがはいりにくくなり「10年間清掃不要」をうたう機種が増えています。
F.エアコンの見極め方
1.必要な畳数を把握する。
目安畳数に対し、西窓などの暑くなる要素があれば、畳数を上げる)
(効かなければ、意味が無いし、電気代がかかるだけになる)
2.使用頻度によりランクを考える。
理想は全て最高性能だが、リビングなら使用頻度が高いので、良いものを。
逆に寝るだけの寝室なら、畳数を減らし最低限のものなど。
3.付加機能
超省エネエアコンを購入検討で、付加機能が必要ないなら、旧モデルを。
冷暖房の性能はここ数年ほぼ同じで、違いは掃除のし易さぐらいなので、こだわらないならお得かも?
4.エアコンの性能を見る。
カタログでの重要な数値を確認しよう。
1)能力(kw)→これの変動幅が性能です。最低値が低いほど、温度調整が細かくでき、最高値が高いほど、急速運転の性能が高い。
2)COP→総合的な電力性能を表す数値で高いほといい。
3)消費電力(w)→これに0.023を掛けたものが1時間の電気代の目安です。(円)
5.室外機の重量。
一概には言えないが、性能のいいモーターは重いので、やたら軽い室外機はボロの可能性大。
6.使用電源の確認。
専用のコンセントが無い場合は、同じ配線にトースターやポットどがささっていると、同時使用でブレーカーが落ちる場合があります。
(その場合は専用電源を増設してください。)
畳数が上がる(だいたい12畳用から)と、200V電源が必要になる場合があります。
7.100V機と200V機があるクラスの選択基準
最近は200V家電の増加で100Vと200Vがある商品が結構あります。
価格に問題がなければ200Vをオススメします。(特に4K前後なら暖房性能が高くなる)
G.主要各社のモデルの特徴(2006年モデルベース)
1.ナショナル
1)お掃除ロボットでプレフィルターを自動掃除するものだが、プレフィルターの改良でほぼメンテナンス不用に(搭載モデルのみ)
2)お掃除ロボットでの清掃性アップの為、空気清浄ユニットが無くなっており空気清浄機能はダウンしてます。(搭載モデルのみ)
3)超音波イオン空清は電気分解式ではないので、性能の良いフィルター式と考えて下さい。(搭載モデルのみ)
4)換気機能は薄型本体の為にファンが小さいので弱い方です。
5)構造上、手掃除はやりにくいです。
6)低価格モデルの冷暖房性能は全社でも性能は最低クラスです。注意!
2.日立
1)最大の目玉は本格的な空気清浄ユニット(JEM基準)の搭載で、東芝と並び業界最高性能です。(搭載モデルのみ)
2)換気機能ですが、全社で一番大きいファンを採用しており性能は高めですが、音が大きいです。
3)日立は除湿性能が高いので、それを利用した、「涼快」が基本性能の目玉です。
(外気温と温度差を抑えて湿度だけを下げる。)
4)上級モデルは「ナノステンレスフィルター」採用でフィルターお掃除がし易いです。
5)冬場の暖房性能はNO1なので、エアコン暖房向きでもあります。
3.東芝
1)本年より(上位モデルのみ)お掃除ロボットを採用しました(ナショナルより構造は上)
2)業界最高性能の空気清浄ユニット(JEM基準)に銀による殺菌効果をプラスしました。
3)前年好評だった「再熱除湿」付下位モデルを廃止してしまいました。(採算がとれない為)
4)下位モデルの冷暖房性能はトップクラスです。
4.サンヨー
1)最大の特徴は温度計付きリモコン。子供部屋に最適!
(リモコンのある場所を設定温度にしてくれる。)
2)上位モデルは前年から不評?の着せ替えパネルですが、中身は大幅進化しております。
3)UV除菌(殺菌灯)でカビの発生を抑えます。(上級モデルのみ)
4)今年は再熱除湿付の冷房重視モデルでリビング用(200V機)をラインナップしております。
5)下位モデルの冷暖房性能は高めです。
5.三菱
1)藍ちゃん効果で2005年度販売で大躍進しましたし、カタログに説得力があるので今年も売れるでしょう。
2)見張りセンサーで床や壁の温度を測り効率良く運転します?(搭載モデル)
3)噴出し口の稼動幅が全社NO1で、リモコン制御できます。(搭載モデル)
3)お掃除簡単ボディで手掃除カンタン。(今年は全モデルに採用)
4)プラズマユニット搭載モデルは、空気清浄機能も高いです。
5)最下位モデルの暖房性能がかなりアップしました。(クレームから?)
6.シャープ
1)最大の特徴は「除菌イオン」カビの発生を抑え、風邪菌やインフルエンザウイルスにも対応します。
2)2006年度よりお掃除ロボット搭載モデルを発売しました。(かなりデカイ)
3)2006年度から排気用に専用パイプを使用するので、この辺りも改善しました?(搭載モデル)
4)下位モデルの冷暖房性能は高めですが、除菌イオン付きで価格は高めです。
7.ダイキン
1)最上位モデルのみ別性能(唯一加湿ができ、完全湿度コントロールができる。)
2)上位モデルに(空気清浄機で好評な)空清ユニットを搭載。
3)最下位モデルの冷暖房性能は低いです。
8.コロナ
1)唯一冷房専用モデルを販売しています。
2)プラズマ空清付モデルは割安です。
3)下位モデルの暖房性能は低めです。
9.富士通ゼネラル
1)元祖お掃除ロボットメーカーで基本機能に定評がある
2)お掃除ロボットモデルが一新されデザインも良くコンパクトに(お掃除構造の変更はどうか?)
3)上位モデルに新世代型の熱交換器を採用していますが、構造上、好評だったフルシーズン除湿(季節により温冷の配置を逆転する)はなくなっています。
4)下級モデルの冷暖房性能はトップクラスです。(価格は安く高性能ですが、弱点は送風音?)
H.施工時のポイントなど
1.化粧カバーは必要か?
現在は配管パイプの耐久性も上がっているので、見栄え重視と考えていただいて結構です。
2.配管の長さ(高低差)と出力の関係。
1Fに室外機を置き2Fに室内機を設置した場合に約20%出力がダウンします。
(購入時に考慮(サイズアップ)が必要な場合あり)
3.壁付けと床(屋根)置き選べるならどちら?
壁の場合に内側に振動が伝わり音がする場合があるので、選べるなら床(屋根)置きをオススメします。
4.換気&加湿機能付きのエアコンの注意点。
ほとんどの機種で、専用のパイプを穴にとおしますので、直径が10cmの穴が必要になります。
(昔の6cmタイプではそのままでは取りつけできません。)
5.新冷媒(代替フロン)と旧冷媒(フロンガス)の違い。
新冷媒が実はフロンより効率が悪いので、管内圧力が高くなっています。
ですから、できる限り古い配管は使用しません。(裂けてしまう場合がある)
6.店員はベテランと話しをしてください。
トラブルが発生しやすいので、エアコンコーナーにはベテランがいるハズですが、必ずベテランと話しをして下さい。
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