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柿崎和泉守@ Re:『天と地と』 Heaven and Earth(04/25) 映画で残念に思ったのは、まず刀八毘沙門…
背番号のないエース0829 @ Re:『ベルリン 映画「風の電話」に、上記の内容について…
Dec 15, 2005
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カテゴリ: Movie
tyukyo01Chukyo02

『ラスト・シューティスト』 について書いたが、この映画に出ていたローレン・バコールとジョン・ウェインが共演した作品は他になかったろうか、と探していたらこの作品があった。

1955年の映画だが、「中共」といっても判らない方もおられるだろう。中国共産党のことだが、中国以外では中華人民共和国を指し、日本政府も中華人民共和国を承認して国交を樹立するまでは、こう呼んでいた。現在でも台湾(中華民国)では中国を「中共」と呼んでいるようだ。本作は太平洋戦争後の中共で、何故か捕らわれの身になっていた米国人(ジョン・ウェイン)が香港に脱出するまでを描いた映画である。

米国人の運搬船船長ワイルダー(ウェイン)はアモイの収容所に拘留されている(理由不明)。そこへソ連軍将校の制服などの脱獄セットが到着。誰が送ってよこしたのかは判らないが、ともかくそれを着て収容所を出ることには成功した。外で待っていたのは寒村チクシャン村の村民。共産党の支配に耐えられず村ごと香港に脱出するので、船を操縦してほしい、と言うのだ。難色を示すワイルダーだったが、何故か村に滞在している米国人医師の娘ケーシー(ローレン・バコール)に惹かれたこともあり、依頼を引き受ける。しかし船は外輪船で6ノットしか出ず、乗客は村民200人弱。しかも通るのは"血の水路(Blood Alley)"と呼ばれる岩礁や浅瀬の多い危険水域だ。政府軍の追手を村民の知恵で切り抜けながら、香港への脱出行は続く・・・

実際にこのような離村があったのかは知らないが、映画の題材としては珍しい。敵が中共というのは超タカ派のウェインらしく(製作もウェイン)、賛否両論あるだろうが、ここでは単純な冒険映画としてみたい(『グリーンベレー』よりはマシか)。

脱出行は、中国軍軍艦の砲撃を受けたり、村民の中に共産党員がいて食料に毒を入れられたり、ケーシーが父を探して船を降りてしまったりとアクシデントが続く。暴風雨の夜、ウェインと暴漢が操舵室で格闘するシーンは窓の外から撮られており(つまり格闘の音が聞こえない)なかなか効果的。

ウェインは相変わらずタフで頼もしい男を好演。ソ連軍の軍服や中国服を着ているのは珍しいかも。バコールは気の強い女性を演じさせたら天下一品だ。珍しいところでは有名になる前のアニタ・エクバーグが村民役で出演。どう見ても中国人には見えないのだが・・・

監督のウィリアム・ウェルマンは『ボー・ジェスト』が有名だが、ジュディ・ガーランド主演の『スタア誕生』の共同原作者でもある。ウェインの前作『紅の翼』に続いての起用だ。第二次大戦前に活躍した監督だが、戦後も地味ながら良品を撮っている。本作では水路を進む船の描写に注目したい。葦原ばかりの水路は決して美しい風景ではないはずだが、撮影の仕方次第でこうも絵になるのか、と感心。これが本作の最大の見所かもしれない。派手な活劇は期待しないほうがよい。

Chukyo03Chukyo04

1955年・アメリカ / 115 分 / 評価:3.0点 / 子供:○

中共脱出
中共脱出





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Last updated  Dec 15, 2005 09:42:02 PM
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