『夕陽のガンマン』For a Few Dollars More

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Feb 15, 2006

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テーマ：おすすめ映画(4072)

カテゴリ： Movie

『西部悪人伝』を載せたので、どうしても書きたくなってしまった。ご存知の通り『荒野の用心棒』の続編であるが、前作に比べ人物描写などあらゆる面で一層磨きが掛った名作。

賞金稼ぎのマンゴ（クリント・イーストウッド）はエルパソの町で初老の賞金稼ぎモーティマー大佐（リー・ヴァン・クリーフ）に出会う。銃の腕比べをしたがほぼ五分五分だった。二人は協力してインディオ（ジャン・マリア・ヴォロンテ）率いる強盗団の皆殺しを計画。マンゴが強盗団に入り込み、内と外から挟み撃ちにする予定だったが、インディオに裏をかかれ、銀行の金庫を強奪されてしまった。二人は別れて後を追う・・・

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この映画は主役が３人。イーストウッド、クリーフ、ヴォロンテだが、レオーネ監督のたっての希望で出演したというクリーフ（当時41歳）の存在感が強く、ある意味イーストウッドを食ってしまっている。

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沈着冷静、金庫の鍵開けまで何でも出来て、拳銃捌きはモチロン超絶。しかしインディオを追っているのは単なる賞金狙いではなく、妹の敵討ちなのだ。ラスト、決闘の末インディオを倒したモーティマーはマンゴと山分けする筈だった分け前を辞退。すべてマンゴに渡す。最初は張り合っていたマンゴだが、さすがにかなわないと感服。「Boy,」と呼びかけるモーティマーに、素直に「Men,」とマンゴが答えるシーンがなかなか感動的だ。

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一方インディオも単なる悪党として描かれてはいない。冷酷非道ではあるが小心で猜疑心が強い。常に部下の裏切りに脅え、また女性を死なせた（？）過去を拭い去ることができない。部下（というよりは子会社の社長といった感じ）に脅され、納屋で思わずトウモロコシをすくうところなんか上手い。インディオとモーティマーをつなぐ懐中時計が効果的。

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この場所は『続夕陽のガンマン』でも登場する Few07

この二人に比べるとマンゴがやや霞んでしまうのは仕方ないか。この主役３人という設定（？）は次回作『続・夕陽のガンマン』に引継がれる。『続・夕陽のガンマン』は非常に壮大なスケールとなり、ちょっとレベルの違った作品になってしまうが、主人公の描写については本作の方が上かもしれない（脇役の描写は『続』が素晴らしい）。

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