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柿崎和泉守@ Re:『天と地と』 Heaven and Earth(04/25) 映画で残念に思ったのは、まず刀八毘沙門…
背番号のないエース0829 @ Re:『ベルリン 映画「風の電話」に、上記の内容について…
Jul 13, 2006
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カテゴリ: Movie



言わずもがなのアルドリッチ監督不朽の名作であるが、日本ではあまり知られておらず、DVDはおろかレンタルビデオさえ見かけない。昔はよくTV放映されていたのだが。タイトルだけ見るとヴァイキングの映画か何かと勘違いされそうだが、アメリカの大恐慌時代(1929~1933)が舞台の異色作。主人公の名"エースNo1"は私が楽天でのHNに借用している。

大恐慌時代の米オレゴン州。失業者の中には浮浪者と化し、職(食か)を求めて各地を転々とする者が多かった。移動手段は鉄道のタダ乗り。といっても客車に入れる訳ではなく、屋根の上や、連結部分の上に潜むのだった。彼らは"ホーボー"(劇中では単に"ボー"とも)と呼ばれ、鉄道会社は厳しく取り締まっていたが、中でも19号列車の車掌シャック(アーネスト・ボーグナイン)は残忍極まりなく、ホーボーを見つけ次第ハンマーで殴り殺していた。そのためホーボー達は19号列車を避けていたが、仲間内から「北国の帝王」と呼ばれる"エースNo1"(リー・マーヴィン)は意地をかけてタダ乗りに挑む。一方、シャックは何とか乗車を阻止しようとするのだが・・・

リー・マーヴィン/アーネスト・ボーグナイン
右:キャラダイン兄弟の次男、キース・キャラダイン。

無賃乗車常習犯とそれを阻止しようとする車掌の対決、と書いてしまうと何だかどうってことない映画のようだが、迫力は半端でなく、上映時間2時間も全く長いと感じない。その辺のくだらないアクション映画など霞んで見える。

スリリングな列車すれ違いのシーン

エースNo1はシャックとの対決だけを目的に"タダ乗り"する。最後の対決では同僚(運転士)がエースNo1により重傷を負わされシャックの怒りが爆発。斧とチェーン、角材、ハンマー等で死闘が繰り広げられる。

アルドリッジお得意の画面分割

この映画は、リー・マーヴィンとアーネスト・ボーグナイン(二人は同じアルドリッチ監督の 『特攻大作戦』 でも顔を合わせていた)でなければ成り立たなかっただろう。血まみれになりながらも目をギョロつかせて迫るボーグナインは 『ワイルドバンチ』 よりも凄味がある。


登場人物では二人の他に、エースNo1の後継者を自負し、言うことばかりでかいくせに何も出来ない若者シガレット(キース・キャラダイン)がいる。ラスト、エースNo1が「お前は人間の屑だ!」とシガレットを川に投げ込むのは溜飲が下がるが、監督アルドリッチのメッセージでもあろう。


音楽はアルドリッチ作品常連のフランク・デヴォール。オープニング、列車の走行に合わせたテーマ曲と主題歌(マーティ・ロビンス)が素晴らしい。



監督:ロバート・アルドリッチ
製作:スタン・ヒュー
製作総指揮:ケネス・ハイマン
脚本:クリストファー・ノッフ
撮影:ジョゼフ・バイロック
音楽:フランク・デヴォール
編集:マイケル・ルチアーノ

1973年・アメリカ / 122 分 / 評価:4.5点 / 子供:△






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Last updated  Jul 14, 2006 02:02:36 AM
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