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柿崎和泉守@ Re:『天と地と』 Heaven and Earth(04/25) 映画で残念に思ったのは、まず刀八毘沙門…
背番号のないエース0829 @ Re:『ベルリン 映画「風の電話」に、上記の内容について…
Sep 5, 2006
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カテゴリ: Movie

メキシコ革命

1912年、メキシコでは革命派が権力を掌握し、マデロが大統領に就任。しかし旧政府軍の抵抗は続いており内戦状態に変わりはない。しかも革命派内の争いも起きつつある状況だ。アメリカ人のリー(ロバート・ミッチャム)は武器密輸商で、機関銃などを旧政府軍のラミレス大尉に引き渡す。そこへ革命派の農民軍頭領パンチョ・ビラ(ユル・プリナー)が来襲。ラミレス隊は退却した。旧政府軍に武器を売渡したリーは拘束されたが、彼の飛行機に目をつけたビラは仲間になるよう説得。リーはビラと行動を共にすることに決めた。ビラ軍は破竹の進撃を続けたが、同じ革命政権であるはずのウエルタ将軍(ハーバート・ロム)は快く思わず、なにかにつけ邪魔をし、ついに軍用金横領の容疑でビラを捕らえるのだったが・・・。


パンチョ・ビラ(1877‐1923)は実在の人物で、山賊の領袖から革命政権を構成する一派を率いるまでに出世した。同じく農民出身のサパタがメキシコ南部からほとんど動かなかったのに対して、ビラはメキシコ全土を視野に入れて行動。そのため早くからウエルタに警戒されたのは事実。とにかく型破りな人物で、部下たちには慕われたようだ。

このビラを演じるのがユル・プリナー。当然ここではツルツル頭ではない(他にも地毛で出演している作品がいくつかある)。ミッチャム演じるリーは実在の人物ではないと思うが、ビラに惹かれて行動を共にし、その後一旦別れるが、結局また一緒になる。この経緯については書かないが、ビラとリーが次第に友情で結ばれていくさまが良く、ラストもナカナカ素晴らしい。
実際の撮影にあたっては、ブリナーとミッチャムはお互いに主演は自分だと言って譲らず、結局オープニングのクレジットでは横に併記する羽目になった。それに続くのがビラの副官フィエロ役のチャールズ・ブロンソン。フィエロはリーを嫌っているのだが、ビラからリーの面倒を見るよう命じられる。いやいやながら相手をするフィエロが面白い。


ハーバート・ロム演じるウエルタ将軍は腹黒さがにじみ出ていて、 『夕陽のギャングたち』 でのウエルタ将軍よりも、それらしい感じ(実際にウエルタはマデロを殺害し権力を掌握してしまう)。他に『フレンチ・コネクション』のフェルナンド・レイがウエルタの部下役で出ている。

スタッフではペキンパーが脚本で加わっている点に注目。井戸に逃げ込んだ敵にダイナマイトを投げ込んだり、捕虜の銃殺(弾丸の節約のため、心臓の位置が揃うように3人を前後に並ばせ一発で射殺する)のシーンなどは、ペキンパーの影響かもしれない。全体的に史実よりもアクションを重視したことが奏効し、楽しめる作品となっている。モーリス・ジャールによる音楽も最高。以前はよくTV放映されていたが、今ではあまり機会もない。本作とか『サン・セバスチャンの攻防』なども是非DVD化してほしいが・・。


監督:バズ・キューリック

原作:ウィリアム・ダグラス・ランスフォード
脚本:サム・ペキンパー/ロバート・タウン
撮影:ジャック・ヒルデヤード
音楽:モーリス・ジャール

1968年・アメリカ/112分/評価:4.0点/子供:△





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Last updated  Sep 5, 2006 09:25:10 PM
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