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柿崎和泉守@ Re:『天と地と』 Heaven and Earth(04/25) 映画で残念に思ったのは、まず刀八毘沙門…
背番号のないエース0829 @ Re:『ベルリン 映画「風の電話」に、上記の内容について…
Oct 23, 2006
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カテゴリ: Movie



1911年、妻と一緒にウィーンに帰る列車の中で病身のマーラー(ロバート・パウエル)は回想に耽る。美しい湖畔で作曲に没頭した日々。ユダヤ人として虐げられた少年時代。森の中で作曲に目覚めたこと。そして軍人マックスに言い寄られた若妻アルマ(ジョージナ・ヘイル)が自分の許を去ってしまうのではないかという怖れ・・・。一方、アルマも自分が作曲を志していた頃のことを思い出す。


映画は列車の中のシーンと回想シーンで構成される。その回想シーンはケン・ラッセルならではの独特なものだ。冒頭の「繭人間」や、少年時代に森で出会った白馬(ちょっとフェリーニの 『アマルコルド』 に出てくる牛を連想させる)、アルマとマックスが愛し合う目の前で生きたまま火葬に付されるマーラーなど。極めつけは、当時音楽界を牛耳っていたコジマ・ワーグナー(アントーニア・エリス)に取り入るためユダヤ教を捨てキリスト教に改宗するシーン。サディスティックなコジマの姿は20年後のナチスドイツ誕生を表わしていて、恐ろしい。


マーラーを演じるのはロバート・パウエル。多分これが初主演だが、芸術家の狂気と脆弱さを演じ分けていて見事である。のちに 『ナザレのイエス』 でキリストの大役を果たす。難しい役柄をこなせる人だと感心。


回想シーンは特異だが、ストーリー自体は非常に明快でシンプル。そして意外なほど明るいラストで終わる。音楽は当然マーラーで、演奏はマーラーを得意とするオランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。指揮は当時の常任指揮者ベルナルト・ハイティンクである。


監督:ケン・ラッセル
製作:ロイ・ベアード/デヴィッド・パットナム

撮影:ディック・ブッシュ
音楽:グスタフ・マーラー

1974年・イギリス / 115分 / 評価:4.0点 / 子供:×

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Last updated  Oct 23, 2006 09:30:32 PM
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