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柿崎和泉守@ Re:『天と地と』 Heaven and Earth(04/25) 映画で残念に思ったのは、まず刀八毘沙門…
背番号のないエース0829 @ Re:『ベルリン 映画「風の電話」に、上記の内容について…
Nov 6, 2006
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カテゴリ: Movie



海洋動物学者のジェイク・テリル博士(ジョージ・C・スコット)はイルカ研究の専門家。フロリダ沖の孤島に研究所を構え、妻マギー(トリシュ・ヴァン・ディーバー)や数人の助手とイルカの言語能力(人間の言葉を理解し、話すことができるか)を研究している。生まれた時から他のイルカと接触させずに飼育しているイルカ"ファー"は簡単な単語を話すことができるようになっていたが、ジェイクはこのことをリリースせず、資金援助を受けている財団にも報告していない。もし公になったら様々なトラブルに巻込まれるに決まっているからだ。しかし、援助打ち切りを知らせに来た財団の理事デマイロ(フリッツ・ウェーバー)にジェイクは研究の成果を見せてしまう。デマイロは感嘆し援助続行を約束したが、ジャーナリストのマホーニー(ポール・ソルビノ)の取材を許可してしまう。マホーニーは非常に胡散臭く、ジャーナリストには見えないのだが・・・

右:ポール・ソルヴィノ

研究の内容が知れると怪しげな影が忍び寄ってくる。彼らの目的は大統領の暗殺。イルカに爆弾を装着し、大統領の船に行けと命令しようというのだ。それを仕掛けているのは誰なのか・・・

イルカの言語能力については知らないが、ショーなどで○とか△の図を見せると同じ形の浮き輪を取ってくるという光景を見ることがある(本作でもそんなシーンがある)。人間の言葉を話すなんて突飛ではあるが、聞いて理解するくらいは本当はできるのかもしれない・・なんて思えてしまう。それをすぐ悪用しようと考えるのが人間のどうしようもないところで、ラスト近く、ジェイクが"ファー"に「いいか、人間に近づいてはいけない。人間は悪い」と命令するシーンが悲しい。それでも離れようとしないイルカの姿が感動的だ。


そしてラスト。島に何者かがやってくる。ジェイクたちは林の中に隠れるが、見つかるのは時間の問題。と、ここで終わる。いかにも70年代サスペンスらしい、好きな終わり方だ。

主演のジョージ・C・スコットとトリシュ・ヴァン・ディーバーは『ラストラン』に次ぐ共演で、この後二人は実際に結婚する。他にコンビで出た作品としては 『チェンジリング』 『ブルックリン物語』 があるが、何となく往年のスペンサー・トレイシー&キャサリン・ヘップバーンのコンビ的な雰囲気がある。共演者では当時の陰謀サスペンスに多く出演していたフリッツ・ウェーバーが"いかにも"な感じだが、"敵か味方かわからない"ポール・ソルビノがなかなか良い。


派手なアクションシーンはなく、地味なサスペンスではあるが、何故か惹きつけてやまないのは、やはり名匠マイク・ニコルズの力か。イルカの声が物悲しい。忘れてならないのはジョルジュ・ドルリューの音楽で、名曲中の名曲である。

sample イルカの日のテーマ(mp3)

監督:マイク・ニコルズ

原作:ロベール・メルル
脚本:バック・ヘンリー
撮影:ウィリアム・A・フレイカー
特殊効果:アルバート・ホイットロック
音楽:ジョルジュ・ドルリュー

1973年・アメリカ  /  105分  /  評価:4.5点  /  子供:○






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Last updated  Nov 6, 2006 11:20:06 PM
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