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柿崎和泉守@ Re:『天と地と』 Heaven and Earth(04/25) 映画で残念に思ったのは、まず刀八毘沙門…
背番号のないエース0829 @ Re:『ベルリン 映画「風の電話」に、上記の内容について…
Aug 3, 2007
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カテゴリ: Movie

『冒険者たち』 に続くロベール・アンリコ(監督)~ジョゼ・ジョヴァンニ(原作)~フランソワ・ド・ルーベ(音楽)チームの作品。『冒険者たち』はフィルム・ノワール的な青春映画であったが、本作は青春映画的なフィルム・ノワールと言えようか。時にコメディにジャンルされていることがあるけれど、あまりそういう感じはない。

カーレーサーのフランソワ・オラン(ジャン・ポール・ベルモンド)はレース中の事故で同僚を死なせてしまい、ライセンスを取り上げられレース界から追放された。数年後、オランは強盗団の運転手となったが、仲間からは「オー」と呼ばれ一段下に見られるのが気に食わなかった。そんなオランの心の慰めは恋人のベネディクト(ジョアンナ・シムカス)。ベネディクトは富裕層の出なので、オランは現役レーサーと嘘をついて付きあっていた。しかし逮捕・投獄されたオランが脱獄してきた頃から二人の中に亀裂が生じ始める。そして・・・

ベルモンドがハッタリ屋のギャングを生き生きと演じている。運転手に飽き足らずギャングの大物を目指すのだが、どうも実力が伴わない。脱獄のプロセスや街の不良少年を使っての銀行強盗などは良く出来た方だが、先輩格のシュバルツ兄弟が相手となるといかんせん甘い。アジトにのこのこ出かけて行って捕まる始末だ。そんな空威張りで、見ていてどこか哀しい役にはベルモンドは最適である。部屋中に自分の新聞記事をベタベタと貼るシーンが印象に残る。


そんなオランも誰かには自分の真実(元レーサーでやむなく引退したこと)を知ってもらいたくて、新聞記者に接近する。この新聞記者役がポール・クローシェ。『冒険者たち』でドロンとヴァンチュラにぼこぼこにされた保険会社の人。この記者だけには理解してもらえたのが救いだ。

さあ、そして『冒険者たち』『若草の萌えるころ』に続いてのアンリコ作品出演となったジョアンナ・シムカスである。今回は自由奔放な売れっ子モデルの役なので、薄幸の美女役だった『冒険者たち』に比べれば若干劣る。しかし美しさは相変わらずで、街に貼られているポスター(モデルの設定なので)なんかぜひ欲しいものだ。そして最後は・・・。


街の光景やナイトクラブの描写などがいい雰囲気で、ぜひ全編に漂うムードを味わっていただきたいもの。なんとももの哀しい余韻を残すラストも素晴らしい。アンリコらしい青春映画だ。

監督:ロベール・アンリコ
原作:ジョゼ・ジョヴァンニ

撮影:ジャン・ボフェティ
音楽:フランソワ・ド・ルーベ

1968年・フランス / 107分 / 評価:4.5点 / 子供:△






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Last updated  Aug 3, 2007 10:12:03 PM
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