お通夜の日
午前中は葬儀会社の人がドライアイスを取替えに来た。
その時に黄色のかわいい服を力斗に着させる。病院服以外の普通の服は初めて。とても似合っててかわいかった。よだれかけもはめた（置いた）。
かわいかった。今まで病気と闘ってきた時は赤ちゃんらしい顔じゃなかったが、やっと普通の赤ちゃんに戻ったような気がした。
お昼、会社の別の友達を、また無理やり呼んで来てもらった。
やっぱりかわいいといってもらえた。そしてある友達は泣いてしまった。
その後納棺まで、力斗の顔をじっと見る。顔を撫でる。
力斗を忘れないように、忘れないように・・・・。
皆で涙する。パパも泣いた。私も泣いた。
そして２時から納棺。とうとうお棺の中に入ってしまった。
好きだったぬいぐるみと絵本も一緒に入れる。
どこどこどーもくんと、はらぺこあおむしと、おとなりだあれ。
３時に葬儀場に。
行ってびっくりした！
ディズニーの音楽、祭壇にはたくさんのぬいぐるみ、そして洋花、犬の形をしたカーネーションのブーケ。
「かわいい！」
よかったね、りきちゃん。こんなかわいいお葬式で。
親として嬉しかった。
遺影もかわいかった。ほんとうにかわいかった。
始まるまで、どーもくんの絵本を読んであげた。
涙が出てくる。葬儀場の人もその光景を見て涙した。
始まる前の打ち合わせの時も、司会者の人が涙した。
皆小さなお子さんがいるのかもしれない・・・・。辛いよね。
お通夜にはびっくりたくさんの人が来てくれた。
赤ちゃんだから通夜と葬式で５０人くらいかねーなんて言ってたのに、
１００人の席はほぼいっぱいになった。
上司が思ったよりもたくさん来てくれた。
ロビーに「メモリアルコーナー」と称して、力斗の写真をたくさん飾ったのだが、呼吸器姿の力斗を初めて見る人は絶句したようだ。
「痛々しくて見れなかった・・・」と。
通夜の席では皆涙した。
私も思わず泣いてしまった。
通夜が終わったあとも、東京から仕事の後にわざわざ駆けつけてくれた人、そして茨城からもわざわざ来てくれた人もいて、とてもありがたかった。
ありがとう、、、皆さん。
その日の夜は寝るのがもったいなくって寝れなかった。
ずっと力斗のそばにいた。
そして力斗とお話したり絵本を読んだり・・・
親子３人の最後の幸せな夜でした。
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