リク★リク日記

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完母ママのための離乳食講座

【らくらくかんたん離乳食】



母乳の場合『離乳食』ではなく『補完食』
 鉄分さえしっかりととれば母乳はまだまだ『完全食』



はじめに...


これは私の家の近くにある病院で小児科の先生が開講する
『完母ママのための離乳食講座』を聞きに行った際に教えていただいた
内容の全てです。保健センターの離乳食のお話や
一般に販売されている離乳食の本に混乱している完母ママへ
少しでも参考になればと思い掲載しました。
興味のある完母ママだけ、ここから先を読んでみてください。


◎この離乳食の話は、母乳だけで育っている赤ちゃん向けの話です。保健センターの離乳食の話はミルクで育った赤ちゃんや混合栄養で育った赤ちゃん向けの話です。母乳で育てている人は保健センターの話は忘れましょう。

◎完母の子は離乳食と言うより補完食と言う考え方で進めます。つまり、主食はおっぱい、離乳食はおやつ程度。2歳までは母乳だけの栄養でOKで、離乳食をほとんど食べなくて母乳がメインで良いのです。但し、鉄分(レバー、肉、青野菜、海草)だけは不足するので食事で補わなくてはいけません。

6ヶ月より、機嫌の良い日を選んで
  開始はお父さんの休みの日。
  みんなでそろって食べましょう。
  ニコニコ話しかけながら
  (こわい顔はダメ)

※6~7ヶ月の間にスタートすればよい、あせらないこと
※6ヶ月まで開始を待つのはアレルギーを作らない1番良い方法。但しミルクで育った子はそれより早く離乳を始めなくてはいけない。また、7ヶ月を過ぎると欲しがってかわいそう
※第1子の場合、周りの人が心配する。→みんなが揃っている時、祖父母も呼んで離乳食をスタートさせましょう
※8ヶ月になると鉄分が不足してくるので6ヶ月から離乳食で補います
※離乳食を...
 ・よく食べる子が3分の1
 ・始めの1,2ヶ月はあまり食べないが、その後口を動かす子が3分の1
 ・1歳近くになっても食べない子が3分の1←食べなくても良い。鉄分、カルシウムが摂れていればそれで良し
 ・パパの帰りが遅い、かつ第1子→まず食べない
 ・大家族で、みんなで食事をする家庭の子→よく食べる(どちらでも悪くない)
※おいしい味付けで食べさせるのではなく、楽しい雰囲気で食べさせましょう

初期はどろどろ、ペースト状
  (つぶつぶ、しゃぶしゃぶ はダメ)
  1日1回
  親の食べているものを上手に利用


※つぶつぶが入っていたり、しゃぶしゃぶ(水分だけの物)はダメ
※母乳育ちの子はおもゆを通り越して、おかゆからスタート
※赤ちゃんのために特別に作ってはダメ、親の食事のついでにやるつもりで
※BF(ベビーフード)は基本的には使わないこと。(旅行の時など特別な時は仕方ないけど)味付けがしっかりあるので、母乳育ちの子には使ってはいけません。(食べる子もいるが食べない子もいる)素材そのものの甘みはおっぱいの甘みに似ています。(ほんのり甘い)

うす味で、でも『だし』はしっかりと


※だしはしっかり効かせましょう
※グルタミン酸(こんぶ)グアニル酸(干ししいたけ)イノシン酸(肉、煮干、かつお)コハク酸(あさり、しじみ)...これらは体内で合成されておっぱいに出ているので、赤ちゃんはおっぱいを通して、うまみ成分に慣れています。しかしミルクにはうまみ成分が入っていないので早くから離乳食の練習が必要です。
※だしはインスタント(粉末)でもOK。但し安価なものは食塩や醤油、アミノ酸(人工調味料)が入っているので、高価な物(自然の物に近い)を。また、だしをきちんととったら、製氷皿に入れて冷凍保存(1~2ヶ月はもちます)を。

お粥...つぶし粥→うどん、そうめん、パン粥→リゾット、ドリア


※6ヶ月になったら、いきなり4品でスタートします。(4品...お粥、汁物、野菜、タンパク質)
※タンパク質以外(お粥・汁物・野菜)は欲しがるだけあげて良い。欲しがったらあげる、嫌がったらやめる。親が考えてはダメ。赤ちゃん自身が決めます。(←子育ての基本)
※お粥にだしは入れない
※お粥の作り方...わざわざ炊かない。炊いたご飯の残りにお湯を足し、鍋でゆで、すり鉢でのり状にする。
※慣れてきたら、うどんやそうめんも。つゆは薄めて使う。
※7ヶ月(8ヶ月)~パン粥(少量の牛乳に食パンを入れて火にかけ、牛乳が沸騰したらすぐ火から下ろす)粉ミルクが余っている家庭では粉ミルクを使う。牛乳は料理にほんのちょっと使うくらいはOKだが、必ず火を通す。
※8ヶ月~牛乳を沸かし、パンを浸して食べさせる
※9、10ヶ月~リゾット、ドリア、スパゲティもOK

野菜...にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、ジャガイモ、大根、
かぶ、カリフラワー、ブロッコリー、たまねぎ、小松菜、等なんでも
初めは単品で、だんだんお料理らしく


※初期はねぎ、にら、にんにく等は避ける。だしで野菜を煮たところで取り分け、だしでもっとよく煮て指ですぐつぶれるくらいに茹でる。だしでのばすか、お湯でのばして、のどごしが良くなる様にする
※野菜も作り置きOK
※だしを使わずに野菜を茹でる。→オリーブオイル、サラダ油、バターなどを使ってOK。母乳の中には油がたっぷり入っているし、また油を吸収させる酵素も入っているので大丈夫
※野菜は初めは単品で。慣れてきたら数種類を合わせて料理らしく。卵黄で飾り付けをしたり、トマト煮にしたり、グラタン、シチュー等にしてもOK

汁...味噌汁→野菜スープ


※味噌汁(上澄みでなくてよい)をだしで薄める。薄味の味噌汁なら4~5倍、濃い味の味噌汁なら7~8倍に薄める
※慣れてきたらコンソメ、ポタージュへ(塩分は薄めに)

タンパク質...卵黄、豆腐、しらす干、レバーペースト
→(開始して1~1ヵ月半)納豆
→(7ヶ月)白身魚
→(8ヶ月)赤身魚→鶏肉→牛肉


※タンパク質は1さじ、2さじ、3さじ...とだんだんに増やす
※例えば...初日卵黄1さじ→2日目豆腐1さじ→3日目しらす1さじ→4日目レバーペースト1さじ→5日目卵黄2さじ→6日目豆腐2さじ→7日目しらす2さじ...1ヶ月間続けたらこのローテーションに納豆を加える。同時に白身魚、赤身魚、鶏肉、牛肉をローテーションで入れていく
※親がアレルギー体質、アトピーであったり、湿疹が多い赤ちゃんはより慎重に。卵黄については8ヶ月(10ヶ月、1歳過ぎ)から始めても良い
※卵の白身は絶対に食べさせない。黄身がパサパサするくらいの固ゆで卵にして、冷めたらすぐに白身と黄身を完全に分離させる。(1,2日後には白身の成分が黄身に移行してしまう)黄身を取り出し、だし汁でのばす。初日は1さじから。アレルギーの心配がある人は耳かき1杯から。
※豆腐は湯通しする。絹はスプーンでつぶしてそのまま食べさせる。木綿はすり鉢ですって。味付けはしなくて良いが、する場合は鰹節の粉末をかける、だし汁をかける、ポン酢を1滴など。
※しらす干しはお湯に入れて塩抜きし、すり鉢でする。だし汁をかけてペースト状にするかお粥に入れてしらす粥に。
※レバーペーストは作れなければ食べさせなくて良い。BFのレバーペーストはゼラチンが入っているものが多いので避ける。母親がレバー嫌いだと赤ちゃんも食べない。食べさせる場合は水を多めにして溶かし水溶き片栗粉でとろみを付ける。マッシュポテトやお粥、プレーンヨーグルト(砂糖なし)に混ぜても良い。レバー嫌いな子は魚・肉を始めたらレバーをやめても良い。
※アレルギーが心配な場合はプレーンヨーグルトのスタートは8ヶ月以降に。砂糖入りのヨーグルトやベビーダノンはダメ。甘い物に慣れさせない。また砂糖入りヨーグルトはゼラチンが入っている場合が多いので絶対に避ける。ゼラチンによるアナフィラキシーを防止する為。
※納豆...2,3粒つぶし、だし汁でのばす。ねばねばが気になる人はつぶす前に水洗いする。火は通さない。添付のたれは使わない。
※白身魚...切り身を利用。タイ、ヒラメ、カレイ、メバル、メカジキ、タラなど。色々な白身魚を食べさせる。但しサワラとサバは1歳半までダメ。
※煮魚はだしをしっかりきかせる。しょうが汁、みりん、酒を使って良い。醤油も少量使って良い。砂糖は出来る限り少なく。とにかく薄味で。
赤身魚...マグロの刺身を1切れ、煮るか焼くかして、しっかり火を通す。かつお、さんま、あじ、いわしもOK。あじ、いわしは血合が多く鉄分補給には理想的。
※生の刺身を食べるのは2歳半を過ぎてから。アレルギーの心配のある子は3歳を過ぎてから。タンパク質を生で摂取する事がアレルギーの元になる。

みな混ぜてしまわないで、それぞれの味を教えましょう。
お腹が空きすぎて落ち着かない子は、ちょっとおっぱいを飲んでから離乳食を。
仕上げはおっぱいです。
やがておっぱいは要らなくなります。


鶏肉...ささみ、胸肉(皮・脂はダメ)お肉屋さんで1番細挽きの挽肉にしてもらう。トマト煮の中に入れたりハンバーグ風にしたり...
※2人以上で一緒に食べましょう。
※親が口を付けた箸やスプーンで食べさせないこと。親がかみつぶしてから食べさせるのもダメ。虫歯菌が移ります。
※仕上げのおっぱいは10ヶ月を過ぎたら要らなくなる子が多いが、欲しがるならいつまでも続けて良い。

1歳(ハチミツ)~1歳半(日本そば、えび、かに、たこ、いか、さば、貝、豚肉)まであげて欲しくない物


※ハチミツをママが食べる分には問題ないです。
※だしパックにさば節が含まれる場合があるが、だしとして摂取する分には問題ないです。
※味噌汁の具は、身を食べずにだしとして摂取するのはOK.
※豚汁の取り分けをする時は脂身をよけましょう。
※卵の進め方
 アレルギーの心配がない子 黄身6ヶ月~白身10ヶ月~
 アレルギーの心配がある子 黄身8ヶ月~白身1歳~
 アレルギーがとても心配な子 黄身1歳~白身1歳半~

進め方は赤ちゃんの食べ方を見て


6,7,(8)ヶ月 ごっくん(丸呑み)
1日1回...どろどろ、ペースト状

8,9,(10)ヶ月 もぐもぐ
1日2回...つぶつぶ、みじん切り(舌でつぶせるくらいの大きさ軟らかさ)

10,11,(12)ヶ月 かみかみ(歯ぐきで)
1日3回...きざみ(歯ぐきでつぶせるくらいの大きさ軟らかさ)

1歳3ヶ月~1歳6ヶ月 噛む(歯で)
...大人と同じものを少し軟らかく

※だんだん大人と同じものを食べられるようにすれば良い。1歳半完了を目指しましょう。
※おっぱいは1歳半~2歳まで続けましょう。
※1歳の時には1歳に必要な栄養が母乳の中には入っています。『水っぽくなって栄養がなくなる』というのはウソです。

お茶、湯冷まし、ジュースなど水分はあげないで
今まで通りおっぱいで十分です。


※1歳を過ぎたら食後歯磨き代わりに麦茶を飲ませて良いです。

8ヶ月になったら果物をあげてください。
(朝食にパン粥、プレーンヨーグルト、果物はいかが)


※みかん、りんご(スライスしてママが手であげる。または、ざっとすりおろして)
※プレーンヨーグルト...アレルギーが心配な人はもう少しあとから。

1歳になれば食事の時のみ麦茶を。
(緑茶、紅茶、コーヒーはカフェインが入っている)
ヤクルト、ミルミル、甘いヨーグルト、プリン、
ゼリー、ジュース、ポカリなどはやめて。


※ジュース、ポカリ、清涼飲料水などは5,6歳になって自分で歯磨き出来る様になったらOK。
※母乳は虫歯の原因にはならないです。

その他


※湿疹がいつもよりひどいかも?と思った時には、その日摂取したタンパク質を4,5日休む。次の時は量を減らして与えてみる。徐々に減らしていって耳かき1杯程度の摂取で症状が出るようなら病院へ。
※アレルギー検査は薦めない。赤ちゃんが食べてみてどうかを判断する。食べてみてアレルギー反応が出た場合に、参考程度に検査をする。但し、アナフィラキシーを起こす場合は別。絶対に検査を!
※但し保育園に入る子は、入園する前には必ず検査をしておき、園にアレルギーノ有無について伝えておく事。
※ごま...意外とアレルギーが多い→8ヶ月過ぎたら食べさせて良い。
※きなこ...食べさせて良い。
※海藻...鉄分がたくさん入っているので◎
 ・ひじき→フードカッターで細かくし煮てすりつぶす。
 ・海苔→味付け海苔は×。焼き海苔は◎。
※食器は親と同じ様に洗えば良い。消毒はしなくてよい。
※鍋はアルミはあまり良くないと言われているが気にしなくてよい。但し鉄鍋は良い。
※雑穀米...よく火を通し、すりつぶせるなら食べさせて良い。つぶつぶが残るなら中期以降から。
※にがりを入れてご飯を炊く...少量(2滴程度)ならOK。
※おしゃぶりは×→母乳を飲まなくなる。吸えなくなる。
 鼻呼吸...母乳の子はみんな鼻呼吸。母乳の一気飲みが出来るという事は鼻呼吸をしている証拠
※赤ちゃんが泣いてうるさいと思うなら、おしゃぶりを吸わせるのではなく、おっぱいをくわえさせること。赤ちゃんはこれで愛情を感じる事が出来る。
※ママは1日缶ビール1本程度は飲んで良い。この程度のアルコール摂取は母乳に影響しない。おっぱいにどの程度アルコールが移行するかと言うと『コップ1杯の水にほんの1滴ビールが入っちゃったよ』という程度。気にする必要なし。ママがイライラしてしまうくらいならビールを飲んで寝てしまいましょう。赤ちゃんもすぐに横で眠ってくれます。

『レバーペースト』の作り方


1.生レバー(牛、鶏、豚)は良く洗い血の固まりやスジを取り除く
  牛乳に10分以上ひたし、臭みを抜く
  もう1度流水でよく洗い、水気をペーパータオルなどで拭き取る
2.たっぷりのお湯でゆでる。必ず沸騰させ中までよく火を通す
3.うらごし。面倒でもよくうらごしする
4.食べる直前にだしや野菜スープでのばす

※7~8ヶ月で食事がお料理らしくなってきたら、バターや野菜を混ぜても良い。プレーンヨーグルトもgood。どうしても食べない子は、かぼちゃや人参(甘みの強い野菜)と一緒に。たくさん作っても冷凍で1ヶ月はOK。









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