柿の種

柿の種

脈絡のない雑記

PACO DE LUCIA CONCIERTO DE ARANJUEZ ARIA AC-70F(made in SPAIN)

昔モナコのカジノを訪れたことがある。
偶然ニースの町で知り合いの女性に会ったため、いく予定のなかったモナコへいくはめになったのだ。
モナコの駅を下りてとても驚いた事がある。
駅前の港に並ぶ豪華なクルーザーと共に、日本のものが町の風景にあったからだ。
それはドラゴンボールZのがちゃがちゃだ。
現在もそうだが当時もヨーロッパでは日本のアニメが流行していた。
其の時はセーラームーンとドラゴンボールが流行っていたと思う。
モナコと言う世界のリゾート地の美しい風景の中にひっそりとたたずむがちゃがちゃを見たとき日本の事を懐かしく感じた。

沖縄もそうだが熱帯の空港に降り立つと、かすかに南の国の香りがする。
特に其の事を感じたのはバハマ諸島の空港に降り立った時だった。
飛行機の扉が開くと同時にシナモンの香りがしたのだ。
あの一瞬の幸せは言葉では言い表せない。
空想の南国リゾートの姿がそのままそこには広がっていた。
黒人の運転手、どでかいアメリカのお下がりのリムジン。
走る出すのには左ななめ45度から蹴りを入れる必要がある。
どことなく御伽噺のような風景の中コンビニの袋1つ持った僕が滑稽に思えたのを覚えている。

僕が沖縄に移住した理由の1つにヘミングウエイのようにトローリングに夢中になりたかったことがある。
実際にはトローリングにどっぷりとはまるほどの金銭的な余裕はなく、年に1度ぐらい海人にお供する程度になった。
実際にはトローリングよりもジギングの方が熱中できる。
トローリングはあくまでも待ちの釣り方だからだ。
個人的な性格も関係してか攻撃的に肴を追う、ジギングの方が性に合っている。

自分では船には強いと自負していた僕だが、3時間の荒波の中を突き進んだ時には、吐くことを覚悟した。
懸命に船上で呼吸をする僕を船長は優しい笑顔で見ていた。

父島で一緒に泳いだイルカは御蔵島にいたのとも、沖縄で見るイルカとも種類が違うと思っている。
これは多分に個人的感情が入っている。
父島のイルカは僕の周りを群れで突入してきたからだ。
しかも一緒に泳いでいた人がその瞬間をカメラに収めていたから、イルカの群れの中で泳ぐ僕自身の貴重な証拠の1枚になっている。
沖縄のイルカも御蔵島のイルカも結局僕の側に来てくれることはなかった。
つまらない理由だが、だから僕は父島のイルカが好きだ。

沖縄に来て驚いた事の中の一つにイルカを食べることがある。
捕鯨やイルカの保護がこれだけ叫ばれている中、ごく当たり前のように居酒屋のメニューに出ている。
実際に試していみたことはない。
ただ人から聞いた話しでは
イルカはうまい
と良く聞く。
さらにはジュゴンはまずいとかうまいとか、大きな声では言いにくい内容が飛び交う。
でも考えてみれば昔から海の側で生活を営んできた人にとってはごく当たり前の話しなのだろう。
豚はよくて海豚はダメというのは人間の勝手なエゴだから。

黒潮はその源流を八重山地方に発している。
そして沖縄本当西側を通り本島の前で二つに分かれ、日本を挟むように北上して行く。
昔から黒潮は様々な恩恵を僕達に与えてきた。
豊富な海産物そして暖流であるために珊瑚の生育などにも影響を与える。
また黒潮にのり我々の文化そのものもやってきたのではないだろうか。

以前読んだ本の中に軍隊はその本来の機能として国民を守るためにあるのではない。
という一節があった。
軍隊が守るものは軍隊だけであると。
個人的にイラク派兵に関して思うことはあるが、目下の興味としてはもっと身近なことに焦点がいく。
先日の中3男子虐待
などだ。
逃げる気力さえも奪われていた
想像してみてください。

現代は多くの人が自分の事、家族の事で精一杯で周囲への関心が希薄になっているという。
イラクを心配している人の隣の家に、監禁されている子供がいるかもしれないと思うといてもたってもいられなくなる。
海外への援助に対して批判するわけではないが、足元や身近にある問題を最優先で考えて行きたいものだ。


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