あんどうりす の りす便り

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2013年09月18日
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最近、山に入るとキイロスズメバチがまとわりついてくるという話を、こども達と里山で遊ぶ活動をしている友人から聞きました。

香りが持続する柔軟剤のせいでは?と言ったら、友人も同じように思っていたみたいです。

スズメバチは本来、律義者。
自然界で、毒があるとの合図である黄色と黒の体の模様でお知らせ。
さらに、カチカチと音をたててお知らせ。
羽音を大きくしてお知らせ。

まるで名を名乗ってから刀を抜く武士というべきか。

でも、そんなスズメバチも、すぐ攻撃したくなる時があります。


大スズメバチの攻撃フェロモンについて

↑を読んでいただければわかるようにスズメバチは、香りを言語にしており、総攻撃という蜂の言語に合致してしまう香りがあるということ。


だから、スズメバチがいる野山で香水はNG。

香水がダメというのは、アウトドア好きなら、知っている人は知っている情報。
けれども、柔軟剤まで気をつけていない人が多いのではないでしょうか?

自分でお洗濯をしていなければ、使われている洗剤や柔軟剤を知らない事が多いかも。(アウトドア系衣料の吸収拡散機能の服は柔軟剤で撥水してしまい機能を喪失してしまうこともあるのだけど)

昨今の香りが持続する柔軟剤の流行り方をみると、つけていない人のほうが少数派にも思われるほど。
けれども、蜂にとっては、香水 そのもの・・ですよね。

実際、スズメバチにさされた集団で、ただ1人刺されなかった人は、香りが持続する柔軟剤を使っていない人だった話を聞いて、ますます確信していたものの、専門家にお聞きしてみる事にしました。
養蜂家の友人に紹介してもらったのが、こちらのサイト。メールで質問したら、世界的権威といえる

玉川大学 中村純教授


が、直々に返信をくださって、なんだか、夏休み子ども電話相談室で質問ができた小学生のように舞い上がってしまいました(笑)
蜂が好きになっちゃいそうだわ(^^)

で、やはり 可能性ありとのこと。

さらに環境悪化で蜂がキレやすくなっているとも。
なるほど!

さらに、こんな話も中村先生が教えてくれました。
洗剤に使われている蛍光増白剤というものがあります。

花王のサイト によると


蛍光増白剤とは? 染料の一種である蛍光増白剤(蛍光剤)は、目に見えない紫外線を吸収して、目に見える青白い光(蛍光)に変えるため、見た目の白さが増して衣料を白く感じさせます。市販の白物衣料の多くは、製造段階でこの蛍光剤が使われています。


何故かというと、蜂は紫外線を色として見ているのだそう。だから、蛍光増白剤の入った洗剤で洗った服は、強調されてみえているのですって。

私は、蛍光増白剤はチカチカして苦手なので、なしの洗剤を探すのですが、ないものの種類は限られています。
洗剤ではないものの、持っているエラライズテントのオレンジのフライシート。蛍光色っぽい色なのですが、これが新品の時、確かに蜂が寄ってきていました。

香りに戻りますが、中村先生によると、

虫除け(蚊を忌避するもの)も、NG。
自然のアロマの香り、ラベンダーやシトロネラ。よい香りですが、蜂は攻撃してくる可能性があるのですね。
同じ理由で、汗の消臭剤(いい香りつき)も。


せめて遠足などの時、お子さんの服は、どうか柔軟剤や蛍光増白剤のないものにしてあげてください。虫よけも、蚊をよけて蜂を呼んでしまってはね・・。
蜂は、急に動くと攻撃してきますが、まとわりつかれた状態でこどもがじっとしているのは難しいです。
動かなくても香りで攻撃されてしまうこともあることを覚えておきたいです。

スズメバチも、いなくなってバランスが崩れると、他の虫が大量発生してしまったり、めぐりめぐって人の生存をも脅かしてしまいます。
攻撃的にならないように注意したり、環境に気を払っていけたらいいなと思いました。

人の目線でなく、蜂の目線でみると、ずいぶん蜂を怒らせてしまっているのかもしれません。昨今の香り好き現象。









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Last updated  2013年09月18日 23時15分13秒
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