「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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Happy Together
その前にBS日テレでも毎日放送していたが、こちらも字幕ではあったが、1時間でCMが挟まり、カット部分があまりにも多すぎて、どうも観たと言う実感がわかなかった。
WOWOWのはカットもなく、あったとしても少ないと思う。
そして字幕でありCMも入らない。
集中して観れるのが何よりだった。
韓国で放送当時、イ・ビョンホンが第2の全盛期を迎えていると絶賛された、コメディである。
よく韓国版「ひとつ屋根の下」と言われてるが、私的にはちょっと違うような気もする。
江口洋介扮するあんちゃんと、ビョンホンssiが扮するソ・テプンは、キャラがちょっと違う。
ビョンホンssiが扮するテプンは、天然で直情径行、プー太郎、無収入、コブ付き。
日本版の「1つ屋根の下」の江口洋介扮するあんちゃんは、プー太郎でもなく、コブ付きでもない。
ちゃんと定職もあり収入もあり、独身である。
そしてテプンと同じ熱血漢ではあるが、天然ではない。
ただ共通する所は、バラバラになっていた弟妹達を集め、又一緒に暮らそうと言う所は同じ。
韓国版では下の2人の妹には慕われてるが、長姉と弟には忌み嫌われている。
とにかく顔も見たくない程、名前を口にするだけでも汚らわしいとさえ思われてる。
嫌われても仕方がないとは思うけど、観ててテプンが可哀想。
初回からテプンの天然は爆発しているが、ビョンホンssiは楽しそうに、その天然振りを演じていて、観ているこちらもうれしくなる程。
天然でプー太郎でコブ付きで、まるで良い所なしのように見えるが、そんな事は絶対にない!
彼は人間として一番大切な、人を思いやる心、優しさがある。
時にピント外れで暴走する事もあるが、人の為に自分を犠牲にしてまでも奔走する熱い心がある。
何かを思いつめると、他が見えなくなってしまう悪い癖があって、それが暴走に繋がり、周りを困惑させる事もある。
そう言う所を現役の2軍選手だった頃の喧嘩相手であった2軍の主審で、義理の弟の恋人の父親に、ヒヤヒヤさせ心配させるのだった。
ビョンホンssiって、3枚目キャラも本当に上手いなと感心する。
実に生き生きとしている。
本当に今もテプンが、人の為にソウルを駆け回ってるような気がする。
それは美しき日々のミンチョルも同じ。
今は経営している会社も大きくなり、ヨンスとの間に子供ができて、よき父親振りを発揮しているんじゃないかなんて思ってしまう。
それくらい実在感があるのだ。
このドラマは豪華キャストである。
ソン・スンホン、チョン・ジヒョン、チャ・テヒョンなどが顔を揃え、今となっては顔を揃えるのは実現不可能なメンバー。
ビョンホンssiとソン・スンホンは、プライベートでも兄弟のような親しい間柄で、ゴルフの腕前が同じくらいなので、一緒にコースを回るのも多いそうだ。
チャ・テヒョンも先輩として慕っていて、ビョンホンssiの目の演技を学びたいと言っていたそうだ。
ビョンホンssiは多くの後輩からリスペクトされてるようだ。
ビョンホンssiは仕事の掛け持ちはしないらしいが、この「Happy Together」と「ひまわり」だけは、軍隊の入隊時期の問題で掛け持ちしたそうだ。
しかしこの二つ全く違うイメージのキャラだ。
こんな両極端のキャラを同時に演じ分けるって、すごい事だと思った。
まぁ逆に個性のはっきりした両極端のキャラだから、演じ分けられたのかもしれない。
「Happy Together」の最後は、本当の意味ではハッピーエンドではないかもしれないが、希望の持てる暗示が出ていて、これも良い最終回かもしれない。
「Happy Together」は、彼の出演した数々のドラマの中で、役作りや演技の上手さが光るドラマだと思う。
第2の全盛期を迎えていると絶賛されたのも納得である。
ビョンホンssiは「オールイン」まではSBSとの契約があって、局からの強力なプッシュがあると断れなかった。
「オールイン」の時にはパク・チャヌク監督の「オールドボーイ」のオファーも来ていたのに、「オールイン」が入っていたのでNGになったと言うのは有名な話。
私はできたら「オールイン」より「オールドボーイ」に出て欲しかった。
「オールイン」の主人公が実在の人で、その人自身がドラマティックな人生を生きている人なので、ドラマ自体も必然的にドラマティックな内容で、観る人を引き付ける。
しかし彼自身の演技も脚本も、実在の人物の人生に助けられてる。
キャラクター的にも、彼にとって演じにくい役ではないだろう。
寧ろこんなキャラクターは得意分野だろうと思う。
SBSの方は「オールイン」の企画が出た時に、何度企画会議を開いても、主人公のキム・イナはイ・ビョンホンしかないと言う結論になって、その頃既に映画界で成功していたビョンホンssiを、いかにテレビの世界に呼び戻すかに、このドラマの成否がかかっていたそうだ。
ちなみにこの「オールイン」でビョンホンssiは韓国ドラマ至上最高のギャラを手にした。
このドラマ以降、CMの出演料も最高のギャラ。
映画も「誰にでも秘密がある」で最高のギャラ。
つまりビョンホンssiはドラマ、CM、映画の3つの世界で、最高のギャラだと言う事になる。
「オールイン」が終わって、ビョンホンssi側はSBSとの契約が満了したと判断したが、SBSの方では「美しき日々」は外注なので本数には入らないと判断して、両者の間で揉めたそうだ。
それでビョンホンssi側が1本分の契約料を返して、契約を満了させたそうだ。
ビョンホンssi本人は、これで自分でシナリオを選べるようになったと喜んだとか。
以前から自分はテレビより映画の方が好きで、映画を主体にやって行きたいと言っていた。
シーン毎に、自分の演技が気に入るまで、何度もテイクを繰り返す完璧主義者と言われる彼。
「自分の演技が気に入らないのは、気が狂う程辛い。」と話していた。
ドラマではもう1回やり直したくても、PDがスケジュールを消化する為に、先を急いでるのがわかってるから、悪くてもう1回やり直したいと言えなくて、そのままドンドン先に進んで行ってしまうんだそうだ。
「オールイン」の演技も自己採点では、CかB-だそうだ。
これからドラマに出るかどうかわからないが、映画好きの私としては1本でも多くの映画に出て欲しいと思っている。
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