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最近はブログをサボりすぎだし、家飲みワインを紹介していないので、たまには紹介。まあ昔のように、そこそこ良いワインを家で開けることが少なくなったってことと、現在はダイエット中で飲む量を相当減らしているってこともあるんですけどね。2008 Bourgogne Chardonnay Terroir d'Exception(Domaine du Chateau de Meursault)ブルゴーニュ シャルドネ テロワール・デクセプション(ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ムルソー)Bourgone, France - 白辛口3000円くらい(松澤屋)2009年12月購入Profile: 90年代中頃のビンテージは、ACブルでもかなりおいしかったシャトー・ド・ムルソー。その後あまり見かけなくなり、久しぶりに見かけたので買ってみました。 Impression: 若さぴちぴちだけれど、ACブルとしてはしっかりと骨格があり好印象。村名と言われれば、そう思ってしまう。あと半年、一年は寝かせれば、もっとよくなるはず。買って損はしないけれど、楽天での価格は4千円くらいしてしまうのが悩みどころ。シャトー・ド・ムルソーのワインを探す>楽天での取り扱い店舗はここくらい。 [2008]ブルゴーニュ・ブラン・テロワール・デクセプション/シャトー・ド・ムルソー白の作り手の赤は結構好きなので、安いし面白いかも。ドメーヌ・デュ・シャトー・ムルソー・ブルゴーニュ・ピノ・ノワール[2003]年・重厚ボトル・AOC...気が向いたら投票お願いします→
2010.04.19
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今年は桜が咲いたのに寒い日が多い。おかげで、この週末までは桜が楽しめるようだ。この陽気に誘われて、地元の友人たちと急きょ花見をすることになった。高島屋で食べ物を調達して砧公園へ。ピークは越えて散り中頃。でも、まだ十分に楽しめる。木のスケールが大きいので桜吹雪がうつくしい。みんなビールや缶酎ハイで楽しむなか、1本だけワインを持って行った。2008 グレイス甲州(中央葡萄酒)昨年ワイナリー訪問したときに購入した1本。中央葡萄酒が作っている甲州のなかでは、もっともスタンダードなワインだけれども、比較テイスティングした結果、今飲むならばこれがおいしいと選んだもの。4ヶ月ぶりに飲んでみると「ザ・甲州」ともいうべき、まさにお手本のような甲州。柑橘系の酸でキリリと引き締まり、軽めでありながらも、ほどよいうまみが乗っている。さすがワイナリー直販の好コンディション&テイスティングして選んだだけある。これで2千円弱ならば十分合格。グレイス甲州を楽天で探す>中央葡萄酒 グレイス甲州 [2008]Grace Koshu気が向いたら投票お願いします→
2010.04.10
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タイトル行の内容だけで終わらせてしまうとtwitterなので、もう少し続けます。シャンボール村で作られるワイン(村名、一級、グランクリュを含む)に対する総称として「ミュジニー」と言う人が少なからず存在する。だけれども――少なくとも自分的には――「ミュジニー」といえば、グランクリュの「ミュジニー」のことだし、知人でそんなことを言う人はいない。総称ならば「シャンボール」だろう。だから面識のない人とのワイン会などで「ミュジニー持ってきた」とか「ミュジニー好きなんだよね」といわれるとドキッとしてしまう。本当にグランクリュ「ミュジニー」のことを指していれば問題ないけれど、そういうときに限って「シャンボール・ミュジニー」だったりする。このことは昔から思っていたことなのだけれど、今日タカムラさんから来ていたメルマガを読んで、あらためてブログに書こうと思った。詳しくはリンク先を見ていただくとして、メルマガの一部を紹介したい。メルマガでは評価を書いてくれた人のコメントとして紹介している。『ミュジニーゃん!』(XXXさん )────────────────楽天で見つけられるデジオイアさんのワインは、04と07。どちらも一般的には弱めのヴィンテージで、他の生産者のものでは、難しさが顕現されていると思っています。しかし、デジオイアさん!2千円でACブルを出して、さらに「ミュジニーゃん!」て感じさせてくれる。タイトル行を読んで「ミュジニー」なんてすごいと思い、最終行まで読み進めると結局ディジオイア・ロワイエのACブルゴーニュ。←のリンク先は最安値の別店舗です。なんだACブルかいっ!だけれど2千円のACブルがグランクリュミュジニーを感じさせてくれるかどうかは微妙なところだ(匹敵するじゃなくて、感じさせてくれるって表現がポイント)。用法が適切がどうかは別として、味覚は個人的なものだし、言葉遊びも含んでいるし、コメントを書いた人に悪意はないのでよしとしよう。このコメントを書いた人が、シャンボール・ミュジニー(村名、一級)を指しているのか、グランクリュ「ミュジニー」を指しているのかわからないしね。問題はショップの対応だ。元ネタは、このショップが書いたものじゃないとしても、販売ページで『ミュジニーゃん!』なんて赤文字で強調して何度も引用しているのを見ると悪意を感じてしまうのはわたしだけだろうか?さて、同様なことは「シャンベルタン」という言い方にもあてはまる。村名やプルミエクリュ、もしくは総称ならば「ジュヴレ」と言うべきだろう。悩ましいのはピュリニーとシャサーニュだ。どちらも「モンラッシェ」が付いているだけに、総称として「モンラッシェ」は使いやすいし、理解できないわけじゃない。とはいえ個人的に抵抗はあるんだけど。代替策として「モンラッシェ系」なんて言い方もあるのだけれど、なにか格好悪い。長くなってしまうけれど、総称として使うならば「ピュリニー・シャサーニュ」と言うべきなのだろうか。悩ましい。
2010.04.07
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この日は知人ソムリエの披露宴二次会に参加のために、西麻布の「ひらまつレゼルヴ」へ。ソムリエだけあって、いろいろなワインが出ていました。2次会の服装は、わざわざ新しく仕立てたソムリエ服。コスプレとの声援も(笑)おしあわせに!気が向いたら投票お願いします→
2010.03.19
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ブログを書くのが遅くてニュース性はないけれど、1月30日に東京原宿で開催された自然派ワインのイベント「ヴィーニジャポン」に行ってきました。参加インポーターは、コスモジュンとディオ二ー、ファインズ、野村ユニソン、ヴィナイオータ、ヴォルテックス。チケットは前売り\4000、当日\5000。13時開始だけれど1時間遅れで到着すると、めちゃくちゃ込んでます。ヒー!もちろん飲み放題だけれど、ガンガン飲んでいては酔っぱらって味がわからなくなってしまうので、気になったところから、良さそうなものだけをチョイスすることにした。ということで、試飲したのは出品していたワインの半分くらいか?どこも行列ができていて、スタート早々から食傷気味。先日飲んで素晴らしかったマッサ・ヴェッキアのロゼが出ていたので飲んでみた。うーん、おいしいんだけれど、前回の04と比べると、こちらの05はより赤っぽいスタイル。04のほうが好み。ロザート[2006] マッサ・ヴェッキア会場にはフランスから醸造家が何人か来ていた。ワインバックの娘さん? 若干甘めのスタイルながらもきらびやかな味わいはさすが。気になるワインが何本かあったけれど、ルーションのマタッサも、その一つ。とくに白がいい。白だけでも数種類あり、それぞれの個性がしっかり出ているのは見事。ドメーヌのプロフィールを調べてみると、ゴビーの醸造責任者たちが中心になって立ち上げた新しいワイナリーらしい。マタッサ[2006]ブラン キュヴェ・ヌージュマルセル・ラピエール(シャトー・カンボン)のボジョレー・ロゼも気に入ったワインのひとつ。展示即売されていたので、帰りに買おうと思ったら売り切れてました。げっ。シャトー・カンボン ボージョレ・ロゼ[2008] マルセル・ラピエールこれ以外にも気になったワインはあったけれど、とりあえず紹介はここまで。入り口にはおつまみを売っているお店が出ていたけれど、あまり繁盛していないようだった。チーズやハムを購入。終了間際は50% OFFになっていた。それで、このような大規模な試飲会は久しぶりに参加したけれど、この人混みにはげんなりした。ワインに対する好奇心も落ち着き、自分の好みも確立したわたしにとっては、もういいかなという印象。関係者の方々の苦労は察するけれど、個人的には「ワインはゆっくり楽しみたい」。気が向いたら投票お願いします→
2010.01.31
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次に年末年始に自宅で飲んだ赤白で一番印象的だったのがこのワイン。厳密には自宅じゃなくて地元の寿司屋だけれど、まあ同じようなもんってことで。2006 Bourgogne Rouge(A.F.Gros)ブルゴーニュ・ルージュ(A.F.グロ)Bourgogne, France - 赤辛口30%OFFで\2000くらい, オーケストラワインショップ, 2009年12月購入Profile: アンヌ・グロと紛らわしいA.F.グロ(アンヌ・フランソワーズ・グロ)のルージュ。昨年11月にA.F.グロのリシュブールを飲んで、開け時を間違った感に悶絶し、あまりのくやしさにA.F.グロを探していました(そのときのブログ)。そんなとき、ちょうどオーケストラワインショップの閉店セールで安く出ていたので買ってみました。 Impression: 透明感のある色調。グラスに鼻を近づけてみると初めから満開。可憐でキュートな一輪の花。赤い果実を感じるトーンの高い味わいで軽めのボディ。レジョナルなので、奥行きがあったり複雑だったりするわけじゃないのだけれど、何しろ今飲んでおいしい。A.F.グロって、こんなにおいしかったっけ?シャンボール系のスタイルにはヴォーヌ・ロマネの作り手らしからぬ味わいだと思ってしまう。こんなにうまいならばオート・コートも含めて在庫を全部買っておけばよかった。A.F.グロのワインを探す>\3000前後という価格だと、今回ほどは驚かないかもしれないけれど、相当においしいワインだと思いますぜ。アンヌ・フランソワーズ・グロ ブルゴーニュ・ピノ・ノワール [2006] 赤 750ml気が向いたら投票お願いします→
2010.01.07
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年末年始に自宅で飲んだ白で一番印象的だったのがこのワイン。1989 Santenay Blanc 1er Cru "La Comme"(Chateau de la Maltroye)サントネイ プルミエ・クリュ ラ・コム(シャトー・ド・ラ・マルトロワ)Bourgogne, France - 辛口白\5,000くらい, 松澤屋, 2006年7月購入Profile: おそらく手頃な値段の白古酒として買ったもの。いくらグレートビンテージとはいえ、ちょっぴり不安だったので今まで放置状態になっていました。あらためて調べてみると、シャサーニュの作り手で、近年の評価は上がっているとのこと。1級畑のマルトロワのパーセル”クロ・デ・シャトー・ド・ラ・マルトロワ”を単独所有しているらしい。そして、このラ・コムの畑はサントネーでは一番北側に位置し、シャサーニュのモルジョに隣接した区画。 Impression: 抜栓当初はクローズ気味。酒質の細さもあって少し不安になりながらしっかり味わってみると、弱いながらも雰囲気のある香りと、凛とした品位の高さに光明を見る。時間がたつとだいぶ開いてきた。ピークを越えてボディは弱いけれど、スタイルはまさしくシャサーニュ・ピュリニー系。エレガントで品位のある味わいが印象的。現在でも健全さを保ち、ぎりぎりのところで踏みとどまっているのはグレート・ビンテージの恩恵か。ワイン会などで飲んだ場合には、開く前になくなってしまうか、また酒質が弱いので「優しい古酒」で終わってしまう可能性が高い。だれど、一人ないし二人でじっくり味わえば、素晴らしいとは言わないまでも、十分に料理を引き立て、味わいのある古酒となるだろう。シャトー・ド・ラ・マルトロワのワインを探す>気が向いたら投票お願いします→
2010.01.06
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白編に続いて赤編。写真左から順に紹介。2000 Beaujolais Nouveau(Ch.Cambon - M.Lapier)ボジョレー・ヌーヴォー(シャトー・カンボン)Bourgogne, France - 赤辛口いわゆるマルセル・ラピエールの9年熟成ヌーヴォー。昨年末に熟成ヌーヴォーを2本開けたので、その続きで開けてみました。実際のところ、みんなと一緒に自然派の9年熟成ヌーヴォーなんて怖くて開けられなかったというのが本音。98のデュブッフよりも、01のジャドよりも、ピノ化しているし、ボディーもある。ボディーもあるというのは比較の問題で、ワインとしてはライトボディーからミドルボディー。香りはスモーキーでややくせがあるものの、ちょっとひねかけたピノ・ノワールのようで、予想とは逆に意外と飲める。個性的な味わいなので飲み手を選ぶけれど、古酒好きな人には受け入れられる味だと思う。今まで飲んだ熟成ヌーヴォーのなかではいい方。シャトー・カンボンのボジョレーを探す>カンボンならロゼが好き。カンボン・ロゼ[2006](ロゼ)マルセル・ラピエール1996 Bourgogne Rouge(Domaine Michel Gaunoux)ブルゴーニュ・ルージュ(ミシェル・ゴヌー)Bourgogne, France - 赤辛口昨年飲んだ熟成したゴヌーのボーヌが意外によかったので、最近ACブルを買ってみました。うーん、うすい、弱い。酸化のような劣化の徴候はないけれど、ピークを越えて、かなり細い状況。まずくはないけれどワイン会のような所には向かないし、家で飲む場合でも少々心もとない味わい。ゴヌーならば村名以上にすればよかった。あと2本あるので、こちらも少し時間をおいてから飲んでみたい。ミシェル・ゴヌーのACブルゴーニュを探す>2000 Chambolle-Musigny 1er Cru Les Charmes(des Chezeaux) - Ponsotシャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ レ・シャルム(デ・シェゾー)Bourgogne, France - 赤辛口あまりいい印象がないデ・シェゾーのワイン。いくらポンソが作っているボトルでも、心からおいしい思えるボトルにはまだ出会っていない。最近6千円で買ったばかりと思えば悪くないけれど、普通においしいワイン。もう一本は、少し落ち着かせてから飲んでみよう。2002 Cotes du Roussillon Villages NUMERO UNO(CLOT DE L'OUM)コート・デュ・ルーション ヴィラージュ ヌメロ・ウノ(クロット・ド・ルム)Roussillon, France - 赤辛口\4,500くらい, KAJIWARA, 2005年2月購入なぜ買ったのかわからないけれど、たしかショップが強力にリコメンドしていたので買ったワイン。ルーションでは注目されている作り手で、フランスの三つ星レストランでもリストインしているらしい。このほめ言葉は、いろいろなところでよく見られますね。シラー主体でカリニャンのブレンド。購入直後に飲んだときの記憶をたどると、硬くて強くて評価不能だったような気がする。それで放置していた残り一本のボトルを約5年ぶりに開けてみました。現時点ではまだ強いけれど、1万円クラスの上級ローヌを思わせる品位に遭遇し、一瞬たじろぐ。堂々たる体躯。しっかりした酸があるので野暮ったくなく、ローヌ特有のガリーグ、野性味。ボルドーのグランヴァンのような華やかさはないけれど、強いけれども下品じゃない力強さと、品位のあるスタイルには一見の価値あり。現時点では強いので合わせる食事を選ぶ――合わせるとしたらくせのあるジビエ? 家庭の食事で合わせるとなると難しい――。評価不能だったワインが、このようなポテンシャルのあるワインに変わっているという場面に遭遇するたびに、ワインの難しさ、奥深さにはいつまでたってもかなわないと思ってしまう。クロット・ド・ルムのヌメロ・ウノを探す>[2003]ヌメロ・ウノ クロット・ド・ルム気が向いたら投票お願いします→
2010.01.05
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年末年始に飲んだワインのなかから一部を紹介。まずは白編から。NV Bollinger Special Cuvee Brutボランジェ・スペシャル・キュヴェ ブリュットChampagne, France - 白泡辛口昔はよく飲んでいたけれど最近は高くなったので2、3年ぶりに飲んだボランジェのNV。NVでも、ときおりぶっ飛ぶくらいおいしいボトルがあります。そしてなぜだか上のキュヴェはそれなりに飲んでいます。今回は久しぶりということもあり、少し期待しながら開けてみました。うーん、普通というか、シャンパーニュとしてはおいしいのだけれど、全然予想の範囲。泡は少し粗めだし、ボランジェならではの骨太さがあまり感じられない。買ったばかりが良くないのか? 同時に買った残りはしばらく寝かせてみよう。といいつつ、泡ものは数ヶ月以内に消費しちゃうんだよね。ボランジェのスペシャル・キュヴェNVを探す>1994 Macon-Pierreclos "En Chavigne" Cuvee V.V.(Guffens-Heynen)マコン・ピエールクロ”エン・シャヴィーニュ”キュヴェVV(ギュファン・エナン)Bourgogne, France - 白辛口昨年、2000年前後のギュファンを何度か飲んで、けっこう熟成していることが多かった。そんなこともあり怖いもの見たさで開けてみました。なお、現在は"Le Chavigne"なのに、94年ビンテージのこれは"En Chavigne"だし、Cuvee V.V.なんて文字も入ってます。ゴールドイエローの色調ながら、酸化の兆候もなく健全。熟成したニュアンスがありながら、マコンとしてはしっかりとしたボディがあり、さすがにギュファンと思わせる。ただし、ピュリニーやサシャーニュとはベクトルが違い、こちらのほうが太めで、洗練され具合で少し劣る。98年や99年の熟成の進んだボトルよりも若いかも。期待していなかっただけにおいしくてよかったけれど、一番よいギュファンと比べると、香りの魅力に欠けるかな。でも値段を考えれば十分合格点。ギュファン・エナンのマコン・ピエール・クロを探す>1999 Meursault 1er Cru Genevrieres(Francois Mikulski)ムルソー・プルミエ・クリュ ジュヌヴリエール(フランソワ・ミクルスキ)Bourgogne, France - 白辛口その昔ワイナートの特集で絶賛されたときに買った残りのボトル。さすがにジュヌブリエール。ほどよい熟成が入り、厚みもあるし、アフターもそこそこ長い。そして健全。でも、なんだかなあ。ラフォンの心ふるわせるムルソーとは1枚も2枚も違うんだよな。相当前に買って1万円近いことを思うと、個人的には微妙な評価。ラ・ロマネさんじゃないけれど、5千円以下、できれば3千円以下のワインと、相当においしいワインの二極化でいいと思っているので、この価格帯で価格なりの味わいのワインって、現在の興味から外れちゃっているんだよね。とはいえ、ワインはそれなりにおいしいですよ。ミクルスキのジュヌヴリエールを探す>ちなみに年末年始の自宅飲みベスト白は次の次のエントリーで紹介する予定。気が向いたら投票お願いします→
2010.01.04
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2005 Vosne-Romanee Clos du Chateau(Comte Liger-Belair)ヴォーヌ・ロマネ クロ・デュ・シャトー(コント・リジェ・ベレール)\14,000くらい, エノテカ, 2007年11月購入2004年にブルゴーニュに行ったとき、もっとも気に入ったワイナリーの1つがコント・リジェ・ベレール。それ以来何度か飲んでいるけれど毎回お気に入り。05はどうなっているのだろうと飲んでみた。エレガント&スムーズ。05のヴォーヌ・ロマネと考えると異質なスタイルで、05らしい陽気さや密度のある果実とは縁遠い。もっと冷涼なビンテージのような控えめの味わい。薄めなスタイルではあるものの、目の詰まった緻密さを感じるボディーで、アフターにはさすがと思えるブリリアントさが残る。正直なところ05を飲むという意気込みで開けてみると、拍子抜けしてしまうスタイルなのだけれど、好きな味わいであることに変わりはない。それにしてもこの作り手の問題は値付けが高いこと。一番安い村名でも1万円前後。プルミエだと3万円近くしてしまうのが悩ましい。現在の半額だと買う気になるんだけどな。コント・リジェ・ベレールのワインを探す>気が向いたら投票お願いします→
2009.12.11
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せっかく銀座に行ったので、いつものカーヴ・デ・ヴィーニュへ。軽やかで香りがいいブルゴーニュとお願いして出てきたのがこれ。2004 Morey-St-Denis(Jacky Truchot)モレ・サン・ドニ(ジャッキー・トルショー)名作と誉れ高い04のトルショー。控えめながらも、うっとりしてしまう香り。繊細でそこはかとないうまみは魅力的。ただしアフターは弱めで若干の固さがあり、ストンと落ちてしまう。もう少し熟成させたほうがよいのか? 飲んだ時期が違うので一概には比較できないけれど、リリース当時のACブルやジュヴレのほうがおいしく感じてしまう。馬肉とたてがみのタルタル お勧めメニューの1つ。気が向いたら投票お願いします→
2009.12.02
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ブログのアップが遅れまくっていてごめんなさい。膨大にたまってしまい、どうしていいやら(汗)。ってことで、とりあえずボジョレーヌーボー。ワイン通の方々の中には飲まない人も多いけれど、わたしはエンジョイ派なので毎年飲んでいます。毎年よいといわれるヌーボーだけれど、たしかに今年は素晴らしい。濃厚で酸も十分。とはいえ個人的には、例年の華やかさなスタイルも好きなのだけれどね。今年は輸入量を削減したことと、グレートビンテージが相まって、売れ行きは絶好調だったようだ。都内百貨店では土曜日までにほとんど無くなっていたようだ。今年のあまりの少なさには機会損失のもったいなさを感じてしまう。とはいえ翌週以降はぱったりと売れなくなってしまうようなので、インポーターも悩ましいようだ。今どき船便をやっているインポーターはサントリーくらいだし、これからは予約が大切になりそう。おまけ情報を言うと、フェリーが座礁・横転して沖縄行きの少年ジャンプが水没したことが話題になったけれど、某社の沖縄行きヌーボーも沈んでしまったらしい。2009 Beaujolais-Villages Nouveau(Georges Duboeuf)深夜12時になりコンビニへ買いに行ったのがデュブッフのヌーボー。メジャーであるが故にいろいろ言われる作り手だけれど、個人的には基準であり、もっともスタンダードなヌーボーとして、10年以上毎年飲んでます。これはセブンイレブン向けのスペシャルキュヴェ。例年と比べればたしかに濃厚。輸送直後のせいか、若干の荒れを感じるけれど、やはり基準となるワイン。このボトルに限って言えば、もう少し酸がある方がいいかな。2009 Collines de la Moure Primeur Frit(Chateau de L'engarran)こちらも新酒だけれど、ボジョレーではなく南仏のもの。ほっくりと柔らかい味わい。知名度がないぶんリーズナブル(2千円くらい)。2009 Beaujolais Nouveau Vignes de 1929(Domaine Dupre)初めて飲む銘柄だけれど、今まで何度かヌーボーの品評会でメダルを受賞しているらしい。1929年に植えた古木を使用。今年飲んだヌーボーでもっとも濃厚な部類に属し、酸もしっかりある。またタンニンまであってビックリ。おそらく半年後から1年後くらいが飲みごろ。ボジョレーヴィラージュじゃなくて、ただのボジョレーだけれど内容はヴィラージュと変わらない。なかなか秀逸。ネットでは、ヌーボーではないスタンダードなボジョレーが\1000で売られていた。安っ。【よりどりセール】【6本で送料無料】【12本でボトルストッパープレゼント】コンクールで金賞受...上記のワインとは別に百貨店でテイスティングした中で印象に残ったのは、酔っぱらい猫のラベルがついたドメーヌ・ド・ラ・プレーニュのヌーボー。こちらは華やかなスタイルで酸のニュアンスが美しい。来年はチャレンジしてみようかな。入荷!!毎年人気の猫のボジョレー♪2007年ボジョレーのコンペティション金賞受賞!ボジョレ・...気が向いたら投票お願いします→
2009.11.19
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原宿のル・アール東郷で「今日の赤 ローヌワイン」と題した、ローヌワインの無料試飲イベントがあったので行ってきた。時間前に着いたので、となりの東郷神社を見学。日露戦争でロシアのバルチック艦隊を破った東郷提督を祭っている。結婚式場が併設されているため花嫁さんがいた(明治神宮・明治記念館みたい)。写真は七五三のようだ。東郷神社のとなりのパークコート神宮前に行くと、小さな案内板を持った係員がいた。場所を聞くと、どうやら建物の中らしい。マンションの中庭っぽいところを入った先が会場だった。それにしても開催情報を知らないと絶対に立ち寄らない場所だ。イベントの主催はローヌワイン委員会で、後援はフランス食品振興会(ソペクサ)。そんなこともあり、インポーターとは無関係にワインを提供していた。試飲アイテムは、2千円前後のものを中心に最大でも5千円くらい。AOCコート・デュ・ローヌなど、どちらかというと南で作られるものが中心で、北だとサン・ジョセフがあった。ローヌワイン委員会がセレクションしているだけあって、いずれも素晴らしい品質だ。その中でも一番気に入ったのはポール・ジャヴレのコトー・デュ・ヴァントゥー。千円台半ばのワインとしてはクラスを超えた凝縮感があり、よい年だったのか、ブドウの甘みさえ感じる完熟した味わい。ポール・ジャブレ コート・デュ・ヴァントゥー 赤 2007 750ml (ワイン)【10P04Nov09】サン・ジョセフ 420ニョイ 2006 有機栽培試飲中、フランスのニースでミシュラン一つ星をとった松嶋シェフらしき人が歩いていた。帰宅後に調べると、中庭にあったRestaurant-I(レストラン アイ)のプロデュースをしているらしい。これは明治通り側に設置された看板だけれど、実物はとても小さい表通りからはまったくわからないところにあるし、看板も極小。こんなにマニアックなところにあって、商売が成り立つのだろうか。と勝手に心配してしまう。でも雰囲気がいいので、一度行ってみたいな。気が向いたら投票お願いします→
2009.11.01
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1996 Bourgogne HAUTS-COTES DE NUITS CLOS SAINT-PHILIBERT(Domaine Meo-Camuzet)ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ クロ・サン・フィリベール(メオ・カミュゼ)Bourgogne, France\3,000くらい, やまや,1998年10月購入Profile: メオがニュイで作っている白ということで有名なクロ・サン・フィリベール。今はあまり人気がないみたいだけれど、個人的には好きな銘柄。 Impression: これまでいろいろなビンテージを飲んでいるけれど、あまりエイジングポテンシャルを感じていなかったので期待しないで抜栓。マロンまるかじり。むんむんの香りとふくよかなボディで、香りも味もマロンそのもの。ブルゴーニュの白ではあまり経験しない味わい。著しく成長しているってわけではないのだけれど、酸化の徴候や落ちる気配はなく、いたって健全。今まで飲んだ、どのビンテージとも違う味わい。ボトル差・コンディション差があるとはいえ、99、2000あたりと比べても若々しい。今まで飲んだクロ・サン・フィリベールではNo1。面白い一品でした。メオ・カミュゼのクロ・サン・フィリベールを探す>96はどこも在庫がないようなので、これから買うなら05かな。最近はどんな味わいなのだろう。[2005] ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ ブラン クロ・サン・フィリベール メオ・カ...気が向いたら投票お願いします→
2009.10.22
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引き続きリーズナブルなワインシリーズ。2008 Vin de Pays des Cotes de Gascogne Blanc - Gros Manseng - Sauvignon(Alain Brumont)ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・ド・ガスコーニュ・ブラン(アラン・ブリュモン)Sud-Ouest, France - 白辛口\1,110, ワールドポーターズVivre, 2009年10月購入Profile: 南西地方のシャトー・モンテュスで有名なアラン・ブリュモンのカジュアルライン。エチケットに書いてあるとおり、グロ・マンサンとソーヴィニョンのブレンド(50/50)。グロ・マンサンは南西地方でよく使われる白ブドウ品種。ワイン売り場を物色していて、雑誌「一個人」でNo1になったというPOPにつられて購入したもの。帰宅後に調べてみると雑誌「一個人」12月号の「国別2000円以下極旨ワイングランプリ」でフランス白第1位を獲得したらしい。まあ雑誌「一個人」のことはいいとして、どのネットショップもあおりがすごい。ハリウッドスターが自家用ジェットで買いに来るとか書いてあるけれど、それはシャトー・モンテュスのことでしょう。こちらはネゴスものだし、そもそもハリウッドスターうんぬんなんてのも、どこまで信用できるやら。アラン・ブリュモンの公式Webサイトを見ても、ガスコーニュは明らかに追いやられているし、フランス語ページはあるのに英語ページがない。ブチブチ文句を書いたけれど、ショップの過剰なあおりで買ったわけじゃないので、素直にテイスティング。 Impression: 千円ちょいのワインとしてはクラスを超えた厚みがあり、ミッドからアフターにかけてはさわやかなフレーバー。ふくよかさ。イメージとしては厚みがあるソーヴィニョン・ブラン。わたしが思っているグロ・マンサンそのもののイメージの味わい。なるほど雑誌でNo1になるもの納得のコストパフォーマンス。比較的オールマイティに使えそう。ほどよい厚みがあるのでシチューのような料理にもいいし、さわやかさもあるので濃い味付けではない料理一般にもよさそう。高いワインを飲むほどでもないのだけれど、そこそこ満足のいくワインを飲みたいというときに便利。お勧めです。アラン・ブリュモンのガスコーニュ・ブランを探す>気が向いたら投票お願いします→
2009.10.21
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家に常備しておくと便利なスパークリング。だいぶ涼しい季節になったけれど、入手が比較的簡単で、リーズナブルなものを飲み比べをしてみました。写真左から順に紹介。値段はジェイコブズ・クリークとコノ・スルが千円台半ば、サンライズが千円台前半。NV Jacob's Creek Chardonnay Pinot Noir Brut Cuveeジェイコブズ・クリーク シャルドネ ピノ・ノワール ブリュットオーストラリアのジェイコブズ・クリークが作るスパークリング。白以外にロゼもある。名前の通りシャルドネとピノ・ノワールのブレンド。この価格帯としては飲み応えのあるボディと、口に含んだときの満足感。そこそこに複雑な香り。ロット差なのか熟成も感じ、この価格帯としては秀逸な出来。下手なシャンパーニュよりおいしいのではないだろうか。ロゼも飲んだけれど、こちらがお勧め。ジェイコブズ・クリークのスパークリングを探す>NV Concha y Toro Sunrise Sparkling Brutコンチャ・イ・トロ サンライズ・スパークリング・ブリュット最近リリースされたサンライズシリーズのスパークリング。スタイルとしては、コノ・スルに似ている。さわやか系のスパークリング。くせがなく万人受けする味わいは、さすがサンライズシリーズを展開しているコンチャ・イ・トロ。NV Cono Sur Sparkling Brutコノ・スル スパークリング・ブリュットコノ・スルは好きなので気になっていたスパークリング。淡いイエローで、しゅわしゅわっとしたさわやかな飲み口。いい意味でのビール的なさわやかさ。スペインのカバでたまに感じるような苦い風味はなく、ニュートラルで軽快な味わいが印象的。帰宅後の1杯目や、自宅での和食に合わせたい。コメントを読んだらわかるけれど、お勧めはジェイコブズ・クリーク。ただし、この手のスパークリングはロット差が大きい(と思っている)ので、ぜんぜん違う味わいだったらごめんなさい。家飲みに最適!オーストラリアのお値打ちスパークリング!ジェイコブズ・クリーク シャルドネ・...サンライズ スパークリング 12度 750mlコノスル スパークリング 750ml 弾けるうまさと!深みのあるうまさ!気が向いたら投票お願いします→
2009.10.20
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マイナーなアペラシオンだけれど、優れたワインが多いサヴィニー。とくに先代のときにはお気に入りだったモーリス・エカール。代替わりして初めて飲んでみました。2006 Savign-Les-Beaune 1er Cru "Les Peuillets"(Domaine Michel & Joannna Ecard)サヴィニー・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ レ・プイエ(ミシェル&ジョアンヌ・エカール)Bourgogne, France - 辛口赤\3,900, 銀座ヴィナリス, 2009年5月購入薄めの色調。期待して飲んでみると??? 酸を基調とした軽めなスタイルというのはわかるのだけれど、それ以上に各要素が散漫で、まとまりのない酒質で微妙な雰囲気。セラーに2ヶ月間立てておいたのに。作り手のせい? それともビンテージ?などと悩みながら、リーデルのヴィノム・ブルゴーニュでゆっくり飲むことにする。抜栓して30分を過ぎたあたりから、まとまりを取り戻して一安心。ビンテージの影響もあるのか、サヴィニーの1er Cruとしては軽やかなスタイルで、酸のレベルが高いのが印象的。モーリス・エカール時代は熟成すると素晴らしい芳香を漂わせていたので、今回のボトルとはギャップがある。このボトルが熟成したとしても、そのような姿になることは想像しづらい。とはいえ、いちおう及第点の範囲かな。ほかのビンテージを飲んでみたい。エカールのサヴィニを探す>料理は、先日のホームパーティーの残り物を利用して作ってみました 一品目はトマトのグリル。テレビ番組「食彩の王国」でトマト専門店セレブ・デ・トマトのレシピとして紹介されていたもの。トマトにオリーブオイルを塗って塩を少々(今回はフルール・ド・セルを使用)。200度のオーブンで1時間焼いたあと、半日程度寝かせて完成。水分が多めに残ったセミドライトマトの雰囲気。味わいが凝縮しておいしい! でも皮が残って食感がよくないので、湯むきした方がいいのかな? それとも皮を取ってから食べるか。あと小振りのトマトのほうがおいしいと思う。もう一品は、残ったラタトゥイユを利用した「豚ロースのラタトゥイユ添え」。ラタトゥイユを、そのまま添えるだけじゃ面白くないので、煮込み用トマトで作ったソースを足してトマト味を強くしてみました。豚ロースは筋切りして、塩コショウで焼くだけ。おいしいもの同士なので当然おいしい!ラタトゥイユはいろいろ使い道があるので、残っても便利な料理。カレーに加えれば野菜カレーになるし、今回のような使い方もある。気が向いたら投票お願いします→
2009.07.11
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2003 Les Forts de Latourレ・フォール・ド・ラトゥールBordeaux, France - 赤辛口Profile: プリムールで買って今まで一本も開けていなかったので、どのようになっているか調べるために開けてみた。 Impression: 3年前に飲んだ2000年のレ・フォールが絶品だったので、ちょうどよいころかもなどというひそかな期待を抱いて抜栓。うーん、うーん、うーん。固い。苦い。香りのボリュームは中程度。口当たりの上品さは、まさしくトップシャトーならではの「緻密でありながら重くない」という素晴らしさを感じるものなのだけれど、肝心のお味はとなるとうーん。閉じているというほど無表情ではないのだけれど、少なくとも「2003年」「レ・フォール・ド・ラトゥール」というパラメータから想像する期待を満足させるものではなかった。2000年ビンテージの享楽さとは反対に、内向的でアフターの苦さが気になる。今飲んで、もっとおいしいボトルもあると思うけれど、わたしの購入したロットはこんな具合。残りはレンタルセラーに塩漬け決定。最低でも5年は寝かせたい。何本も持っていてよかったと感じるのは、定点観測できること。2003年のレ・フォール・ド・ラトゥールを探す>楽天で購入可能なものとなると2万円近い。気が向いたら投票お願いします→
2009.06.16
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家飲みワインをほとんどブログに書かないようになって気づいたことがある。それは味わいのディテールを覚えていないということ。それでも、とても印象的なワインや高額なワインならば少しは覚えているのだけれど、普通のワインとなると「おいしい」「ふつう」「まずい」程度の記憶しかなかったりする。根本的な記憶力の低下&ワインに対する情熱の低下のためだろうか。メモのためにも、飲んだワインのブログに書くようにしなければと思う。だけれど実現の可能性となると、とても怪しい。ということで、最近家で飲んだロゼワインをいくつか紹介。2007 Rosa…Rosa…Rosame VdP des Collines Rhodaniennes(Francois Villard)ロザ・ロザ・ロザム(フランソワ・ヴィラール)Cotes-du-Rhone, France - ロゼ辛口\2,310, 東急本店, 2009月4月購入1号前のワイナートのロゼ特集で推薦されていたワイン。とても長い名前が印象的。北ローヌの秀逸な生産者フランソワ・ヴィラールということもあって、期待を抱いて購入。ロゼとしては、赤みのある、しっかり目の色調。きれいな色調から想像して飲むと、そのタイトな辛さに少々驚く。ロゼらしいチャーミングさよりも、ローヌ白の個性が勝っているように感じる。ローヌ白があまり得意でないこともあって少々苦手。もう少し甘みを残した方が好み。2008 Bourgogne La Rose du Clos(Domaine des Lambrays)ブルゴーニュ・ラ・ロゼ・デュ・クロ(ドメーヌ・デ・ランブレ)Bourgogne, France - ロゼ辛口\1,800, 銀座ヴィナリス, 2009年3月購入グランクリュ「クロ・デュ・ランブレ」の所有者ランブレが作るロゼ。ヴィナリスのセールで購入。おかげで激安。何回か飲んだことがあるので、おいしいことは知っていたけれど、やはりおいしい。ヴィラールのようなキリキリの辛口を飲んだあとに、こちらを飲むと、ほっとした気持ちになる。セニエで作っているかどうかなんていう細かな技術論は忘れて、素直に上質のロゼを楽しみたい。ランブレのロゼを探す>NV Les Hauts de Poupille Roseレ・ゾー・ド・プピーユ・ロゼBordeaux, France - ロゼ辛口\1,050, きき酒倶楽部, 2008年9月購入shinakunさんに勧められて購入したワイン。セールで4本購入して、これが残りの1本。カベルネ・フラン100%。ボルドーのロゼはあまり好みでないのだけれど、ほどよいチャーミングさや柔らかさがあって、こちらは好み。それにセールとはいえ、この値段を見てしまうと文句なし。プピーユのロゼを探す>ちなみに今回の3本の中ではランブレが一番好み。ブルゴーニュのロゼは安心して飲めるものが多いと思う。気が向いたら投票お願いします→
2009.06.12
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最近読んだワイン本を紹介。もともと本好きということもあり、昔からワイン本は読んでいるほうだ。雑誌で言えば、ワイナートは創刊号から全部、ワイン王国はだいたい全部、リアルワインガイドも全部持っている。書籍については最近のほうがいいものが出ているような気がするけれど、雑誌は自分自身の興味減退もあり、興味のそそられるものが少ない。その中でいくつか面白いものがあったので紹介。CREA TRAVELLER (クレア トラベラー) 2009年 07月号 [雑誌]普通の雑誌だけれど、今号はワイン特集。ブルゴーニュやボルドーの生産者訪問や現地のレストラン紹介など、なかなか力の入った内容。昔のワイナートやBrutusなどと比べると、突っ込みや主張がもう一歩という気はするけど、何となく現地に行った気分にもなり楽しい。次は「死ぬまでに飲みたい30本のシャンパン」も書いていた、山本昭彦氏の本。ボルドー・バブル崩壊キャッチーなタイトルが付いているけれど、内容を考えると「ボルドー最新事情」の方がふさわしい。ボルドーの価格決定の仕組みや、最近の価格変動の理由、2000年以降の新しいボルドー事情などが語られている。もともと書いていた原稿を、リーマンショックに合わせて書き足したような目次の不整合さはあるけれど、最新のボルドーシャトー情報なども含めて面白く読めた。ボルドーの流通について、ここまで丁寧に書いている本はほとんど無いと思う。これを読んで思い出したのが、これ↓予約販売・スキャンダラスなボルドーワインサンテミリオンを中心としたガレージワインや新進のクルティエ・ネゴシアンたち。イケムのお家騒動などがドラマティックに書かれている。おすすめ。気が向いたら投票お願いします→
2009.06.10
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この日は佐渡ロングライド完走を記念して、いつものすし屋で乾杯! わたしは完走していないけどね。NV Egly-Ouriet Grand Cru V.Pエグリ・ウーリエ グランクリュ V.PChampagne, France - 白泡辛口\6,980, やまや, 2009年3月購入人によって立場(完走の有無)の違いはあるけれど、とりあえずシャンパンで乾杯。初200kmオーバー記念のつもりで、ちょっと豪華なものを用意していたのだけれど―――、わたしだけの都合でランクダウンするのもやぼなので、予定通りに開けることにした。エグリ・ウーリエの中ではお気に入りのV.P。ノンドゼらしいきりっとした雰囲気と、ほどよい厚みのあるボディ。以前飲んだボトルほどのすごみのあるおいしさはないけれど、このクラス(1万円前後)としては満足のいく内容。エグリ・ウーリエのV.Pを探す>2007 Bourgogne Blanc Chaumes de Perrieres(Raymond Dupont-Fahn)ブルゴーニュ・ブラン・ショーム・デ・ペリエール(レイモン・デュポン・ファン)Bourgogne, France - 白辛口\3,360, Fine Wine Club, 2009年5月購入代官山のフレンチ「ル・ジュー・ドゥ・ラシエット」のブログでほめていたので、気になって購入したワイン。もともとムルソーの区画だったのに(それもペリエールとジュヌヴリエールに隣接した区画)、ほかの畑から盛り土を行ったためACブルゴーニュに格下げさせられたものらしい。この手の売り文句には反応しないのだけれど、信頼できるソムリエのいるル・ジュー・ドゥ・ラシエットだけに数本購入。メリハリのあるストラクチャ。酸はきっちりあって厚みもほどほど。奥行きもある。現時点では上級の畑にあるほどの複雑さは感じられないけれど、ほどよい厚みとキリっとしたスタイルは、これからの季節でも好ましいスタイル。1本だけ熟成させて、残りはこの春夏用かな。期待が大きすぎてもいいことはないので、格落ちであることを強調してまで勧めようとは思わないけれど、価格を考えれば十分納得できるワイン。デュポン・ファンのショーム・デ・ペリエールを探す>100%ムルソーのACブルゴーニュ![2007]ブルゴーニュ・ブラン・ショーム・デ・ペリエール/レイ...蒸し穴子気が向いたら投票お願いします→
2009.05.20
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イベント当日。3時30分に起床。やはり天は無情だった。くもりでも小雨でもなく雨。5月の佐渡は天気がいいらしいのだけれど、今回も含めて過去4大会中3回が雨。今回も土日以外は晴れていたらしい。うーむ。日の出前の真っ暗な雨のなか宿を出発。スタート地点の佐和田を目指す。峠を越えて佐和田に到着するころには明るくなっていた。出走前の記念撮影こんなにも雨が降っているのに、スタート地点には人がたくさん集まっている。自転車好きの俳優として知られる鶴見辰吾氏も、この雨で出走を見合わせたらしい。雨具の準備具合も人それぞれ。ちゃんとした自転車用レインウェアは少数派(1/3くらい?)で、コンビニで売っているような雨具やビニールに穴を開けてかぶっているような人もいた。わたしは、シューズカバーは忘れてしまったけれど、ゴアテックス製レインウェア(Castelli Londra Waterproof Jacket Red)で防備。今まで雨に泣かされているだけに、この日のために準備したものだ。使わないことが理想的だったのだけれどね。そして6:10くらいにスタート。最初のエイドステーションまでは渋滞。追い越ししないのに2列に並ぶなど、マナーが悪い人のおかげで、さらに渋滞が悪化している。沿道では雨のなか住民の方々が声をかけてくれるので、手を振ってこたえる。アップダウンが連続しながらも勢いで最初の休憩地点に到着。疲れていないし、おなかも減っていないけれど、名物のわかめそばを食べてすぐに出発。20km地点の相川AS佐渡は起伏だらけだった。事前に配布された高低図で、いくつか大きな上り坂があることは覚悟していたけれど、思っていた以上に平地らしい平地がない。平地らしいのは、町中の少しと両津港付近だけ。これから登るZ坂Z坂の終わり付近メタボには、コンパクトクランクと27T27T(登り坂用のギア)のありがたみを感じた一日だった。コンパクトクランク(50-34T)ということもあり、日ごろは11-23Tを使っている。先日の名栗湖でちょっと懲りたので、この日は12-25Tにするつもりだった。ところが一週間前に試したところ調子が悪い。そこで今後の富士ヒルクライム参加も考えて、直前に12-27Tを購入。歩いている人もいるなか、歩かずに登ることができた。ラッキー!こんな感じのアップダウンが続くZ坂を過ぎて小さな橋を渡り終わったあたりで、急にタイヤから「シュー」と空気の漏れる音がする。パンク? それとも、こんなに音がするならバルブ?緊急停止してタイヤを触っても、空気が抜けている様子はない。登りの途中で止まるのもいやなので、破片が刺さっていないことを確認して再出発。登りの頂上付近で停車すると、もう一台パンクしている人がいた。どうやら同じものを踏んだらしい。あらためてタイヤをチェックすると3mmくらいの裂け目がある。でもチューブには小さな穴だけ。今まで何回かパンクしているけれど、こんな「シュー」という音がしたのは初めて。裂け目プラス穴のコンビネーションで、こんな音が出たのかもしれない。せっかく今回のために交換したPanaracer R-AIR(軽量チューブ)だったのに。ちぇ!Panaracer パナレーサー R-Air 700x18-23c 仏式ハンドポンプで少しだけ入れて、残りはCO2ボンベで。高圧まで入れるにはCO2ボンベが頼もしい。ボンベのおかげもあって、先にパンク修理は完了。「お先に」とあいさつして出発。バーテープを交換したばかりなのに、軍手を忘れたため、白いバーテープが汚れてしまった。パンクのタイムロスは15分から20分くらい。再出発すると、BコースやCコースの人たちも混じってきた。せめてもの救いは、このときはかなり小雨になっていたことくらいか。両津BS(100キロ地点)まであと10キロくらいになると、ようやく平坦基調になる。ここでいくつかの列車にただ乗り。ここまで列車には少ししか乗れなかったけれど、列車に乗れると体力的にも精神的にも楽なのだ。※列車とは、1列になった自転車の集団のこと。後ろの方が空気抵抗が少ないため楽に走ることができる。11時過ぎに100キロ地点の両津BSへ到着。自分計測で、ここまで約5時間7分(パンク修理1回含む)。この両津BSでは、ドリンクやバナナ以外にもお弁当がもらえる。弁当をもらって休憩しながら考える。多少ペースが落ちたとしても、このまま行けばタイムアウトにならずに無事に完走できそう。でも、こんな雨のなか、はっきり言って楽しくない。幸いにもカステリのレインウェアのおかげで寒くはなかったけれど、雨の中では思いっきり走れない。また風景もよくない。さらには、・持病の腰痛が再発している・天気予報を確認すると午後の天気はさらに悪そう・一人旅は体力的、精神的につらい(友人は別クラスの参加)・フェリーの最終便は激込み(ここでリタイアすれば1つ前の便に乗れる)・両津でリタイアすれば、このあと自由行動だけれど、この先でリタイアする場合、いつ来るかわからない回収車を待たなければならない(自走は禁止)。・1つ前のフェリーに乗れれば、新潟で居酒屋に寄れるいろいろと30分悩んだ末に両津BSでリタイアすることにした。勇気ある撤退ならぬ積極的リタイアね(笑)。後日主催者からの発表を見るとAコース(210km)の完走率は81.7%。あの雨のなか心が折れずに完走した人たちは立派。ここでリタイアしても終わりじゃない。スタート地点まで荷物を取りに行く必要があるのだ(往復約40キロ)。あー、面倒くさい。走り出すと、途中から本降りから土砂降り。リタイアしてよかった(笑)。帰り道、130キロを完走した友人たちと偶然に遭遇。グループで走るのは楽しそう。港に戻ってからは、フェリーを1等ジュータン席にアップグレード。ジュータン席はおすすめ。まだ時間があったので、しいざき温泉(佐渡グリーンホテルきらく)へ。その後、フェリーに乗って爆睡。結局2日間の走行距離は、リタイアしたにもかかわらず約200キロ(初日50キロ、2日目150キロ)だった。新潟でも列車まで時間があったので、駅近くの居酒屋「いかの墨」へ。適当に入った店なのに、人気店らしく行列ができていた。刺身盛り合わせ。イカは佐渡産。ぶりカマ鯛の釜戸炊き土鍋ごはん人気店だけにとてもおいしい。とくに土鍋ご飯は素晴らしい。佐渡で食べた料理とは値段も違うけれど、味も別格。一人あたり生ビール1杯と日本酒3合、食べきれないくらいおなかいっぱい食べて約6,000円。内容を考えるとコストパフォーマンスが高い。おすすめ。このあと夜行列車で東京に帰るのだった。次回は、まとめ・グッズ編の予定。気が向いたら投票お願いします→
2009.05.17
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この日は行きつけのすし屋へ。いくつかつまみを頼んで、締めはにぎり。料理の写真は2点ほど。蒸し穴子の白焼きお酒は、ビール、日本酒を飲んで、持ち込みワイン。適当な白がなかったので、熟成した赤なら合いそうだということでチョイス。1999 Beaune 1er Cru Clos des Ursules(Domaine des Heritieres Louis Jadot)ボーヌ・プルミエ・クリュ クロ・デズルシュール(ルイ・ジャド)Bourgogne, France - 赤辛口\4,200, やまや, 2001年10月購入インポーター:やまやProfile: ジャドの看板畑の一つ「クロ・デ・ズルシュール」。ほかのビンテージも含めて何度か飲んでいるけれど、なぜか感銘したことがない。この99も購入直後に飲んだときには普通な印象。 Impression: グラスに注いで香りをかいだ瞬間、おいしいワインであることを確信。派手さはないけれど、すばらしいワイン。熟成香がただよい、ほどよくこなれたボディ。ニュイのグランクリュのような荘厳さ・偉大さとは、別のベクトルのワインだけれど、飲んでしみじみおいしいと思う。ストラクチャはありながらも、やわらかくなった酒質は幅広い料理と合いそう。あと5年10年後でも大丈夫そうだけれど、しっかりとした熟成香も感じられる今は飲みごろの一つ。今年飲んだ赤では一番おいしいかも。クロ・デ・ズルシュールを探す>99年は楽天にないけれど、02年が8千円なら悪くない。ボーヌ プルミエ・クリュ “クロ・デ・ズルシュール” 2002 ルイ・ジャド気が向いたら投票お願いします→
2009.05.04
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八芳園で開催されていた「春ボージョレーと夜桜ビッフェ(¥6,500)」平成21年3月22日(日)~4月12日(日)(一部を除く)に行ってきた。夜桜を見られる場所はないかと探していたところ、偶然このイベントを発見。予約の電話をすると平日はすべて満席とのこと。最終日は余裕があるとのことだったので、葉桜を覚悟しながらも行くことにした。実際のところ、いろいろな種類のボジョレーを飲み放題というわりにはリーズナブルな価格設定に引かれたことはいうまでもない。八芳園に行くのは初めて。目黒通り沿いにあり、白金台駅からすぐ近く。詰め込みました、という濃密度感たっぷりの緑。見せることに注力した庭だけに、東京都庭園美術館の庭よりも見応えがある。桜の数は少ないけれど、しだれ桜っぽい種類は散り最中程度に花びらが付いていた。はじめの30分は、ワイン(ボージョレー)を飲みながら庭を楽しむ趣向になっている。まったく同じタイミングで行われていた披露宴。下の画像の右側に白く見えるのが新郎新婦。芝生の真ん中に立ちスポットライトが当たると、左側の宴会場の扉がグワーッとオープン。派手な演出。いよいよ本番の食事タイム小皿盛り前菜取り合わせ/サラダ仕立て冷製料理鱒パイ包み焼き/きたあかりとシュリンプグラタン/他魚料理鶏手羽の煮込み桜リキュール風味/牛肉とソーセージのシャリック/他肉料理焼きたてパエリア/ゆでたてパスタ色々/デザートおばんざい各種春野菜の煮物/やわらか豚の角煮/白身魚の南蛮漬け焼きたて出し巻き玉子/桜風味のお蕎麦/豚汁その他・・・洋食が中心だと思ったら、和食や中華もけっこうあって、和中の部分はホテルの朝食ビュッフェを彷彿させる。ローストビーフのようなゴージャスなものはないけれど、値段を考えれば十分に満足できる内容。またホテルの方針なのか、みんなデザートモードに入っているのに、食事が空にならないように補給されていた。これはデザートの一部。写真から解読しているのでビンテージ間違い等あるかもしれないけれど、白1、赤12。なんとクリュボジョレー10種類が全部そろっていた。200? Beaujolais(Mommessin)2007 Beaujolais-Villages(Domaine de la Plaigne)2004 Beaujolais-Villages Blanc Grand Clos de Loyse(Chateau des Jacques - Louis Jadot)2007 Brouilly Pisse-Vieille(Joel Rochette)2006 Chiroubles(Georges Duboeuf)2007 Regnie(Joel Rochette)200? Saint-Amour(???)2007 Fleurie(Faiveley)2006 Cote-de-Brouilly(Georges Duboeuf)2006 Julienas(Georges Duboeuf)2005 Chenas(Georges Duboeuf)2006 Moulin-A-Vent(??)2006 Morgon(???)今回は各インポーターやフランス食品振興会(SOPEXA)?が後援していたこともあって、ワインの状態がすこぶるいい。デ・ジャックの白は、若いけれどおいしい。モメサンのボージョレーはスタンダードながらさすがのバランス。きらりと光ったのがドメーヌ・ド・ラ・プレーニュのボージョレー・ヴィラージュ。厚みではクリュ・ボージョレーにはかなわないけれど、抜群の飲みごろ感。クリュ・ボージョレーは作り手やビンテージがばらついているので公平には比較できないけれど、フェブレのフル―リー、作り手不明なムーラン・アヴァン、デュブッフの安定度が印象に残った。楽天でドメーヌ・ド・ラ・プレーニュのワインを探す>こんなリーフレットが配られていたけれど、ボージョレー=初心者のワイン、ヌーヴォーだけというのはやはりさみしい。ワインは嗜好品なので、人それぞれの楽しみ方や好みがあるはずだ。それなのにブルゴーニュのトップドメーヌやボルドーの一級シャトーだけに人気が集中している、現在の日本のマーケットはいびつに感じてしまう。飲んでいく過程では仕方ないけど、大多数の人が、ずっとその価値観から抜けきれないのは健全とは思えない。堀賢一氏は「ワインの自由」という本を出しているけれど、他人を気にせず自由に楽しみたい。「おれは濃いワインが好きだ」と言う人がいたって良いではないか。初心者のころからボージョレー好きということもあって、今でもたまに飲んでいる。とくにデュブッフのムーラン・ナヴァンを飲むとワインに凝り始めたころを思い出す。10数年前、週末になるとしていたワイン屋巡り。あのころのときめき。どきどき感。2千円以下のワインが中心だったけれど、どれだけ楽しかったことか。いろいろ飲みまくってしまった現在、ワインで以前のようなときめきを感じることは二度とないだろう。でも「自分なりの価値観」で飲むことは続けていきたい。ボージョレーで何か一本と聞かれれば、シャトー・デ・ジャック。シャトー・デ・ジャックのボージョレーを探す>区画名付きを勧めたいけれど高価なので、とりあえずは03のムーラン・ナヴァン。03はボージョレーの当たり年で、コンディションさえ良ければおいしいはず。ムーランナヴァン シャトー・デ・ジャック[2003]ルイ・ジャド(赤ワイン)気が向いたら投票お願いします→
2009.04.12
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話題が古いけど、WBCで日本が優勝したときに「めでたいことはシャンパーニュで」と勝手に理由をつけて開けてみました。NV Gosset-Brabant Rose Brut 1er Cruゴセ・ブラバン ブリュット・プルミエ・クリュChampagne, France - ロゼ泡辛口\5,880, 松坂屋, 2007年12月購入Profile: 2004年には訪問したこともあるゴセ・ブラバン。アイのRMです。 Impression: ロゼということで、もっとチャーミングなスタイルを想像していたけれど、質実剛健で硬質。これはこれでおいしいのだけれど、あと2,3年熟成させたほうが良かったかも。ゴセ・ブラバンのワインを楽天で探す>残念ながら楽天ではロゼは売り切れ。どのワインも比較的安定しているゴセ・ブラバンだけれど、値段的に↓このあたりが面白そう。【ゴセ・ブラバン】レゼルヴ・ブリュット・ナチュール・グラン・クリュ[NV](泡)気が向いたら投票お願いします→
2009.04.06
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先週のリベンジとばかり、この日は会社で花見 in 四谷。土日はいつも楽に場所取りできるので、その気分で行ったら、会社らしき場所取りの嵐で空きがない。ずいぶん奥まで行ってようやく確保。先週の三分咲きからようやく満開。だけれど、開花までに時間がかかったせいか、花はあるのに葉っぱの緑も目立ち、状態はイマイチ。この日の料理は伊勢丹で調達。それ以外に、自分でビーフシチューとローストビーフを作って持って行った。ところがビーフシチューを開けてビックリ。熱いまま容器に入れたのがいけなかったのか、プラスチックのにおいが移って、試食段階よりもずいぶんまずくなっている! ガーン。牛肉1.5kgも使ったのに...。でもローストビーフはまっとうで一安心。久しぶりだっただけに火が入りすぎているか心配だったけれどよかった。飲み物はワイン以外にも、ビール、缶チューハイ、焼酎、etc。ジャン・リュック・コロンボは久しぶり。このワインはもっとも安いクラスだけれど、そこそこの密度感もあり十分においしい。軽めに済ませるつもりが9時過ぎまでいて、さらに帰って飲んで軽い二日酔い。あー、ホント学習しないな。気が向いたら投票お願いします→
2009.04.03
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たまには家飲みワインを紹介もともと好きな作り手なのだけれど、ふと東急東横に寄ったとき、「飲んでくれ!」とワインが呼びかけているように感じて購入したのがルイ・シュニュのサヴィニーVV。1年ぶりくらいに飲んで改めておいしさを実感。プルミエも飲んでみました。2005 Savigny-les-Beaune V.V(Louis Chenu)2005 Savigny-les-Beaune 1er Cru "Aux Clous"(Louis Chenu)Bourgogne, France - 赤辛口\3,314, 東急東横(V.V)\3,759, キタザワ(Aux Clous)Profile: 雑誌じゃなくて、 堀晶代さんのリアルワインガイド「ブルゴーニュ」で知ったルイ・シュニュ。女性醸造家が作っているワインです。 Impression: まずは村名VVの感想から。みずみずしくて、つるんとしていて、ぷるぷるとふるえている透明な球体。透明感というのがキーワードなのだけれど、奥底を探ってみると05年らしい赤系果実のフルーツも少々。あらためて好みであることを実感。ブルゴーニュ赤としてはマイナーなサヴィニーだけれど、アペラシオンがどうこうと言うのがバカらしくなってくる。ビストロのワインリストにぜひとも入れて欲しいワイン。でプルミエのオークロは、同じスタイルでありながらもわずかにタニック。ボトル差かも知れないけど、アフターには少々生臭さ。個人的には今飲むなら村名VV。3千円くらいで売ってるとこないかな。そうしたらケース買いして楽しみたい。ルイ・シュニュのワインを楽天で探す>サヴィニ・レ・ボーヌ・ルージュV.V[2005]ルイ・シュニュ気が向いたら投票お願いします→
2009.04.01
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この日はラングドックの生産者「ドメーヌ・ドーピアック(Domaine d'Aupilhac)」のワイン会に参加した。主催は、桜新町のワインショップ「ESPOAナカモト」。当主のシルバン・ファダ氏ご夫妻の来日にあわせて企画されたものだ。会場は恵比寿のラ・ベル・ブラッスリー・モリ。ドメーヌ・ドーピアックの詳しい説明はリンク先を見ていただくとして、パリの三つ星レストランでもリストインしている自然派の作り手。偶然だけれど、年末に銀座ヴィナリスに行ったとき、この作り手の「コカリエール・ブラン」を勧められて一度飲んだことがある。最初はプロジェクターを使った説明。30分以上いろいろ話してくれたけれど、印象に残ったのは、最近新しく開墾したコカリエールという畑の話。ドーピアックの畑は標高の高いところにあるのだけれど、さらに良さそうな土地を近くに見つけた。でも火山の噴火跡なので、溶岩が固まった岩の地層が表面にあり、ブドウ栽培のためには岩を取り除く必要がある。そこでダイナマイトや重機を駆使して開墾したところ、周囲の生産者からは変人扱いされ、結局当初の10倍の予算がかかってしまった。莫大な投資をしたので、失敗したら破産を覚悟で追い詰められていたけれど、今のところよいワインができてほっとしたとのこと。それがコカリエール。ブルゴーニュ、ボルドーの有名産地だって破産する生産者はたくさんいるのに、よくぞラングドックでやったという努力を感じる話。ドメーヌ・ドーピアックのワインを探す>で、ワインのテイスティング。1. ロゼ 2005 しっかりした色調で重くない程度にしっかりしたボディ。密度の高さ。2. ブラン 2001 濃いめの色調ながら味わいは重くなく素直においしいと感じる。3. コカリエール・ブラン 2004 冷たい印象。ビンテージが違うこともあって、わたしが以前に飲んだものとは全然違う。4. ル・カリニャン 1998 珍しいカリニャン100%。心がありながらもふくよかで柔らか。まだ若さも感じる。5. ルージュ 2002 カリニャン、ムールヴェードル主体。よくないビンテージなのに絶妙の飲みごろ感。ル・カリニャンとの共通点もある。このあたりから食事モード全開でメモなし。6. コカリエール・ルージュ 20027. ル・カリニャン 19968. ラ・ボーダ 2005 これまでのワインとは違い一転パワフル。ビンテージの違いもあるけれど、今飲むには若い。9. マール?全体を通して感じたのは、自然派なのだけれど、いわゆるビオ臭さはなく、柔らかくてふくよか。そしてきっちり酸もあるということ。またバランスもいい。ビンテージが違うので一概に比較はできないけれど、ラ・ボーダを除いて、スタイルは似ているので、どれを飲んでもハズレないのではないだろうか。個人的に気に入ったのはロゼ、ブラン、ル・カリニャン98、ルージュ04。ちなみにフラッグシップということではなく、蔵を代表するワインはルージュだとのこと。ドメーヌ・ドーピアック・ルージュ [2001] ランチということもあってメインの前までは軽めだったけれど、メインの羊はボリュームたっぷり。料理が充実したワインバーということもあって塩分は強めだけれど、さすがプロの味。見た目も美しく工夫もある。こんど夜に来てみたい。アミューズ:パルメザン・クミンの一口パイ、ブリヤサヴァランとアンポ柿のカナッペパテ・ドュ・カンパーニュのカナッペ、砂肝のコンフィ ブロッコリーのピンチョス、サーモンとキュウリのムースのピンチョスカブの冷たいスープと梅酢のゼリー バジル風味のグリエをしたホタテ貝と共に子羊の燻製ロースト ブルサン・ダイユのソースチョコバナナ(赤ワイン風味の冷製チョコスープ、バナナのカプチーノソース、赤ワインのアイス)ランチ後はテラスでご夫妻と一緒に歓談---ラ・ベル・ブラッスリー・モリ東京都渋谷区恵比寿南1-14-2タイムゾーンビル3F03-5942-6299 火~土 18時~深夜2時 日祝日 18時~23時恵比寿西口から3分と近いながらも線路脇の急坂を登らなきゃいけないのが難点。気が向いたら投票お願いします→
2009.03.07
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とっても遅ればせながら、毎年恒例の昨年(2008年)印象に残ったワインを紹介。2007年、印象に残ったワイン2006年、印象に残ったワイン例年と比べるとワイン消費は減ったけれど、みなさんのおかげもあって、すばらしいワインにも出会えた。その中から印象に残ったものを紹介する。選択基準としては、絶対的な味わいではなく、印象度に重点を置いている。そのためそのため味わいとしては今回紹介するものより素晴らしくても、セレクションに漏れているのもあるのでご了承を。フランス以外のワイン―――イタリアやニューワールドからも選ぼうと思ったのだけれど、決め手に欠けて不選出。でも、なかにはよいのもありましたよ。あくまでも印象度なので。総合評価2007年は「該当なし」だったベストワインだけれど、今年はあった。ベストワイン:1953 Ch.Cheval Blancシュヴァル・ブランそのときのブログ準ベストワイン:1997 Providence Private Reserveプロヴィダンス・プライベート・リザーヴそのときのブログこの2本は瞑想してしまうくらい印象的なワインだった。それ以外のワインは部門ごとに紹介。★が付いているのがとくに印象に残ったワイン。シャンパーニュシャンパーニュで印象に残ったのは、この3本。ベストはエノテークとセロスと悩んだ末、僅差でセロス。ただしセロスは良くないボトルにも出会った。★NV Jacques Selosse Brut Initialeジャック・セロス ブリュット イニシャルよかったボトルはハッとするおいしさ。思わずうなってしまう。最近のセロスはボトル差が少なくなったと聞くけれど、個人的には昔からムラが多い。そのときのブログ1993 Cuvee Dom Perignon Enotheque(Moe et Chandon)キュヴェ・ドン・ペリニョン エノテーク(モエ・エ・シャンドン)若いときの満開。93はノーマルドンペリもよかったけれど、エノテークはそれをはるかに上回るおいしさ。追加購入したいけれど、同じボトルコンディションである可能性が低いような気がするのでちゅうちょ中。そのときのブログ1998 Vilmart Cuvee Creationヴィルマール キュヴェ・クレアシオン00のクール・ド・キュヴェも飲んだけれど、ビンテージの恩恵もあって圧倒的にこちらの勝利。1er Cruではあるけれど、それを感じさせない。そのときのブログブルゴーニュブルゴーニュは飲んでいる本数が圧倒的に多いのでセレクションが難しい。と思ってピックアップしてみると、白が多い。いい赤も飲んでいるのだけれど、過去の蓄積が大きいだけにハードルが高い。ずば抜けたものはなかったけれど、しいてあげればコシュ=デュリのムルソー・ルージュか?★2004 Meursault Rouge(J.F.Coche-Dury)ムルソー・ルージュ(J.F.コシュ=デュリ)それほど期待していなかったこともありビックリ。同席したメンバーもビックリ。強くはないけれど満開。コシュ・デュリは赤の方が安定してうまい気がする。そのときのブログ★2004 Bourgogne Rouge(Domaine Leroy)ブルゴーニュ・ルージュ(ドメーヌ・ルロワ)04のドメーヌ・ルロワがこんなにすばらしいとは。エイジングポテンシャルは不明だけれど、少なくとも今飲んですばらしい。そのときのブログ★2001 Richebourg(Anne Gros)リシュブール(アンヌ・グロ)今飲んでおいしいってわけじゃないのだけれど、恐るべきポテンシャルの固まり。zzz.santaさんに足を向けて寝られません。20年後が楽しみのワイン。★2002 Chablis Grand Cru Les Clos(Vincent Dauvissat)シャブリ・グラン・クリュ レ・クロ(ヴァンサン・ドーヴィサ)2000年ビンテージ以降のシャブリでは間違いなくトップクラスの一本。そのときのブログ1975 Corton-Charlemagne(Jean Bouchard)コルトン・シャルルマーニュ(ジャン・ブシャール)バッドビンテージとは無縁のすばらしさ。ワインは開けてみるまでわからない。そのときのブログ1993 Meursault 1er Cru Goutte d'Or(Arnaud Ente)ムルソー・プルミエ・クリュ グット・ドール(アルノー・アント)飲みごろのアント。これがきっかけになって、ストックしていたアントを何本か開けちゃいました。アントのきりっとしたスタイルは好みです。そのときのブログ★2001 Macon-La Roche Vineuse "Vieilles Vignes de Sommere"(Verget)マコン・ラ・ロッシュ ヴィヌーズ "ヴィエイユ・ヴィーニュ"(ヴェルジェ)期待していなかったこともあってびっくり。グランクリュのような大きさはないけれど、飲んですごくおいしい。そのときのブログ2007 Macon-Villages Nouveau(Georges Duboeuf)マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー(ジョルジュ・デュブッフ)これもびっくりワイン。ヌーヴォーの白がこんなにおいしいなんて。そのときのブログボルドー★1953 Ch.Cheval Blancシュヴァル・ブランデュマのモンラッシェに対する形容として「ひざまづいて飲むべし」という言葉は有名だけれど、まさにそれに値するワイン。そのときのブログフランス その他★2001 Cornas Granit 60 V.V(Vincent Paris)コルナス・グラニ 60 V.V(ヴァンサン・パリ)ロンドンのBBRで購入。コンディションなのかポテンシャルなのか目を見張るすばらしさ。BBRの鑑識眼に敬服。1万円クラスのローヌと比べても勝るとも劣らない。そのときのブログ1996 Chateauneuf-du-Pape Blanc(Chateau de Beaucastel)シャトーヌフ・デュ・パプ・ブラン(シャトー・ド・ボーカステル)これでシャトーヌフ白に目覚めました。そのときのブログ★1999 Vin de pays L'Herault(Domaine de la Grange des Peres)ヴァン・ド・ペイ・レロー(ドメーヌ・ド・ラ・グランジュ・デ・ペール)若いときは暴力的な強さだと思ったけれど、熟成して、ここまでおいしくなるとは思わなかった。そのときのブログ1999 Alsace Pinot Noir Cuvee Particuliere(Gerard Schueller)アルザス・ピノ・ノワール キュヴェ・パルティキュリエール(ジェラール・シュレール)個人的には定番だけれど、このボトルコンディションが素晴らしい。そのときのブログ2000 St-Nicolas-de-Bourgueil Les Graviers V.V(Yannick Amirault)サン・ニコラ・ド・ブルグイユ レ・グラヴィエール V.V(ヤニック・アミロ)アミロはもともと好きな作り手だったけれど、このボトルは満開。そのときのブログ気が向いたら投票お願いします→
2009.02.17
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10月以降に家で飲んで印象に残ったワインシリーズもこれで最後。2005 Pernand-Vergeless 1er Cru Les Lavieres(Chandon de Briailles)ペルナン・ヴェルジュレス プルミエ・クリュ レ・ラヴィエール(シャンドン・ド・ブリアイユ)Bourgogne, France - 赤辛口Profile: 地味だけれど、なかなかいいワインを作っているシャンドン。2004年には訪問したこともある。同じ血筋のモエ・エ・シャンドンは大人気なのに、こちらは生産地のマイナーさもあって、イマイチ人気がない。先日飲んだ01も素晴らしかった。 Impression: ぷるんとした口当たりと、2005年らしい果実味の豊かさ。もともと派手な作りではないのでゴージャスじゃないけれど、2005年の恩恵を生かしながらも抑制のきいたふくよかさ。奥深さ。若いながらも今飲んでおいしいと感じる味わい。約5千円と安くはないけれど十分納得の味わい。05は楽天にないけれど、ほかのビンテージもお試しあれ。ほかのドメーヌのように値上がっていないし、売れ残ってセールになっていることもある。また白のコルトン・ブランもおすすめ。シャンドンのペルナンを探す>シャンパンで有名な、モエ・エ・シャンドン家の甥っ子、ニコライ伯爵とその夫人がオーナー。【...気が向いたら投票お願いします→
2008.12.28
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1998 Vilmart Cuvee Creationヴィルマール キュヴェ・クレアシオンChampagne, France - 白泡辛口\11,000, 松澤屋, 2008年11月購入Profile: ランスの近くのリリー・モンターニュというちょっとマイナーな畑(一級畑)ながら、評判の高いRM。ビオロジックによる栽培と、「木樽発酵、樽熟成」が特徴。このクレアシオンは、たしか上から2番目くらいのキュヴェでシャルドネ80%、ピノ・ノワール20%。 Impression: 「ミニ・クリュッグ」クリュッグのような端正なストラクチャは持っていないのだけれど、比較的しっかりしたボディと複雑さ、そしてバランスのよい味わいは、一口飲んだ瞬間「うまい」と思ってしまう。今年、自宅で飲んだシャンパーニュのなかでは印象に残る一品。気が向いたら投票お願いします→ヴィルマールのキュヴェ・クレアシオンを探す>樽を使ったシャンパーニュとしてRM No.1フランスでは争奪戦の「レコルタンのクリュッグ」【1箱...
2008.12.27
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2007 シャトー・メルシャン甲州グリ・ド・グリ(メルシャン勝沼ワイナリー)山梨, 日本 - ロゼ辛口\2,422, メルシャン勝沼ワイナリー, 2008年11月購入Profile: メルシャン勝沼ワイナリーに見学に行ったときに買った一本。「グリ・ド・グリ」とは「灰色の灰色」。直訳するとなんのこっちゃだけれど、甲州のような赤みを帯びたブドウから作ったロゼワインのこと。甲州は白ブドウながら軽く赤みを帯びていて―――白ブドウと黒ブドウの中間色であることから―――灰色と表現することがある。 Impression: あったりー!甲州というと、ライトでキリリとしたものが多いなか、これはふくよかで地味深くチャーミング。甲州としてはボディがあり、さらに柔らかな味わいは、とても甲州だとは思えない。甲州で、こんなワインもできるんだと感心。日本のワインが好きな人は一度は飲んでみるべきワインだと思うし、そうじゃない人にとってもおもしろいワインだと思う。メルシャン甲州グリ・ド・グリを探す>シャトー メルシャン 甲州 グリ・ド・グリ[2007]気が向いたら投票お願いします→
2008.12.26
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このブログは、ワインを主体に旅行や絵画鑑賞で始めたのだけれど、今年(2008)年は旅行や散歩、カメラ主体に、あとはワイン会、おまけで自宅ワインのようになってしまった。おかげで、自宅で飲んだワインの多くを紹介できなかった。ということで、多少の反省を込めて10月以降に自宅で飲んだワインのなかから、印象に残ったものをいくつか連続で紹介することにする。1999 Condrieu Coteau de Vernon(Georges Vernay)コンドリュー・コトー・ド・ヴェルノン(ジョルジュ・ヴェルネイ)Cote-du-Rhone, France - 白辛口\6,500くらい, よしや, 2002年6月購入Profile: ジョルジュ・ヴェルネイはコンドリューのスペシャリストにして、トップ生産者の一つ。いろいろな種類のコンドリューを作っているけれど、このコトー・デュ・ヴェルノンはトップキュヴェの一つ。購入直後に飲んだときには、コンドリューらしいアロマティックな芳香が爆発していた。 Impression: 昔はよく買っていたのだけれど、最近ご無沙汰なコンドリュー。かなり前に買っていただけに、どうなんだろうと不安になりながら開けてみた。不安とは正反対に、口に含んだ瞬間わかる「フィネスたっぷり」の液体感。購入直後に飲んだときに感じた圧倒的な芳香はずいぶん静まり、ヴィオニエらしさはだいぶなくなっているけれど、白ワインとして素晴らしい。中程度のボディに、落ち着きのある品位のある香り。ブルゴーニュグランクリュ的な強さではなく、どちらかと言えば超一流のアルザスやロワール的品位。上品な液体。お香のような瞑想感。若いときとどちらが好きかは好み次第だけれど、こんなになっているとは驚き。熟成の入ったヴィオニエでは一番びっくりした。ヴィオニエと当てるのは難しいかもしれない。ジョルジュ・ヴェルネイのワインを探す>コトー・デュ・ヴェルノンは楽天では品切れ。となるとVdTか、ちょっと下のコンドリューあたりがおすすめ。VDPコリーヌ・ロダニエンヌヴィオニエ“ピエ・ド・サムソン”白 2002コンドリュー“テラス・ド・ランピール”白 2005気が向いたら投票お願いします→
2008.12.25
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わたしはお祭り好きなので毎年飲んでます。ヌーヴォーには、人それぞれの接し方があると思うけれど、個人的な考えは一昨年のエントリに書いたとおり。それで、今年はイベントに参加してきた。参加したのはサントリー主催の「ノベンバーフェスト2008」。会場は、外苑前のリビエラ青山。当初はそれほど興味があったわけじゃないのだけれど、料理がおいしそうだったのと参加費が\3,800と格安だったので行くことにした。ジョルジュ デュブッフがお届けするボジョレー ヌーヴォーと、この日のためだけに創られたオリジナルメニューが織りなす旬の響宴。世界が注目する料理クリエーター狐野扶実子さんと「リビエラ青山」のグランシェフ鈴木康司さんにボジョレー ヌーヴォーの新しい愉しみ方をご提案いただきます。という宣伝文に負けました。あとで知ったのだけれど、もともとはヌーヴォーを予約した人が招待されるパーティーとして企画されたものらしい。狐野扶実子さんは「情熱大陸」にも登場した有名な料理人。鈴木康司さんは知らなかったけれど、リストランテ・ヒロ青山本店で料理長だったこともある人物。立食とはいえ期待できる。会場へ到着すると、けっこう人が集まっていた。まずはボジョレー ヌーヴォーで乾杯! ヌーヴォーは少し冷やしてあってフレッシュで素直においしい。今回提供されたのはジョルジュ・デュブッフの以下のワイン。マコン・ヴィラージュ ヌーヴォーボジョレー ロゼ ヌーヴォーボジョレー ヌーヴォーボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォーボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォー セレクション プリュデュブッフのボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォーは、わたしの基準として10年以上飲み続けている銘柄。今年は例年通りの出来かな。簡単にコメントすると、ロゼは軽い、ヌーヴォーはフレッシュ。グレードが上がるにつれて重くなっていく。ヌーヴォーらしいフレッシュさと適度なボディーがあって、ボジョレーではヴィラージュが一番好み。飲み慣れているせいもあるけどね。出色だったのがマコン・ヴィラージュ ヌーヴォー。新鮮な青リンゴのようなみずみずしさがあり、誰にでもおいしいと感じるさわやかさ。オススメ。23%OFF!ジョルジュ デュブッフマコン・ヴィラージュ ヌーボー[2008]ヌーヴォーまた続々料理が運ばれてくる。初めはみんなおなかがすいていることもあって瞬間蒸発(笑)。ウメー、ウメーとくにパスタと肉の人気が高かった。立食で出せる料理のクオリティーとしては相当に上級な部類。また材料費をけちらず、ふんだんに使っている。さすがサントリーのバックアップ。こんどはディナーで訪問してみようかな。料理の内容が違うので比較するのはおかしいけれど、狐野さんより鈴木康司シェフの料理の人気が高かった。今回出た料理は以下の通り。狐野扶実子さんの料理1) 3種類のソーセージをボジョレーヌーヴォー2008を使ったポシェでグラタン・ド・フィノアを添えて2) シェーブル風味のグージェール3) ボジョレーヌーヴォー2008のラベルをイメージして4) デュブッフさんお気に入り地元レストラン「ル・セップ」風 鴨のテリーヌ5) ロゼット風サラミ、黄パプリカのピクルスと野菜を添えて6) ボジョレーヌーヴォー2008のソルベとハチミツのアイスクリーム鈴木康司シェフ1) ボジョレーヌーヴォー2008のエチケット 高知産フルーツトマトとモッツァレラ2) 魚介とフルーツのサラダ フランボワーズ風味3) 5種類の煮込みで和えたタリアテッレ4) 秋刀魚のシチリア風スパゲッティー5) 北海道うにのスパゲッティー6) フランスビゴール産豚の低温ローストと焼き野菜7) イチジクのボジョレーヌーヴォー2008風味このお店は「ラ・ベットラ」の落合シェフが料理監修をしているので、ウニのパスタはラ・ベットラのレシピ。(右)狐野扶実子さん細い!鈴木康司シェフ途中、デュブッフさんもあいさつに来てくれました今回感じたことをいくつか書くと、・サントリーが主催しているだけあって、ワインの提供温度が絶妙。パーティー形式だと、ぬるくなってしまいがちだけれど適度な冷え方。・マコン・ヌーヴォーがすばらしい。・料理がおいしい。量もたっぷりありました。今回のイベントは、そうとうサントリーの持ち出しが多いのではないだろうか(招待客が多いことは考慮しないとしても)。ワインも料理も十分な量があって、みんなおなかいっぱい飲んで食べて\3,800は安すぎる。それに抽選で10人クリュボジョレーのプレゼントがあった。満足の一夜でした。来年もあったら来たいな。それと、このお店のディナーに来てみたい。気が向いたら投票お願いします→
2008.11.20
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最近「ワインを飲んでない疑惑」があるので(笑)、久しぶりにワインだけの紹介。家では、昔ほど高額なワインは飲んでいないけれど、量的にはそこそこ飲んでます。たぶん...。外食のときは、ひとりで一本飲むし。とはいえ、ピーク時に比べれば半分以下かも。それでも一時期よりだいぶ涼しくなってきたので、おいしいワインが飲みたくなってきた。でも、昔と比べるとテンションは低い。興味の主体は自転車や旅行、レストランだしね。飲みたいのは、いろいろな意味で「ハッ」とするワイン。中くらいにおいしいワインにはあまり興味がない。TPOにもよるけれど、五千円や一万円で価格通りのおいしいワインよりは、千五百円でふつうのワインがいい。とはいえ千五百円は微妙なラインなのだけれど。最近飲んだ中で、よいと思ったものから一本を紹介。2002 Chables 1er Cru "Montee de Tonnerre"(VERGET)シャブリ・プルミエ・クリュ モンテ・ド・トネール(ヴェルジェ)Bourgogne, France - 白辛口\5,000くらい, 松坂屋, 2004年10月購入Impression: 最近ビックリすることが多いヴェルジェ。品質のわりにはリーズナブルだと思うのだけれど、ドメーヌ人気一辺倒のためかイマイチ人気がない。しっかりボディがあり魅惑的な香りのギュファン・エナンも好きだけれど、シャープでかちっとしたヴェルジェも個人的にはストライクゾーン。こちらは初期の熟成が入った飲みごろ。いいビンテージらしい凝縮感がありつつも、シャブリらしさもたっぷり。シャブリは、アペラシオン的にヴェルジェのスタイルに合っているのかもしれない。十分価格を超える味わい。楽天を調べてみると04で5千円以下。マニア受けはしないけれど、味わいだけで評価すれば、いいワインだと思うのだけどね。【10月24日より出荷】ヴェルジェ シャブリ モンテ・ド・トネール 1級 2004気が向いたら投票お願いします→
2008.10.15
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最近、偶然というか驚くようなタイミングで歯医者に行くことが続いた。それを紹介したい。その昔、若いころは、すぐに歯医者に行かなかったこともあり、神経まで抜いているような歯が多い。それで金額的にも肉体的にも、さんざん痛い目にあったので、最近はすぐに行くようにしている。とはいえ最近は、いきなり根っこが痛くなるとか、神経を抜いているため痛みに気づかずにかぶせものが突然取れるといった、突発的な場面に遭遇することが多い。かつての不養生のせいなのだけれどね...トホホ。まず偶然1。前回の治療から半年が過ぎ、そろそろ定期検診に行かなければと思い予約した。予約日の前日にいきなり糸切り歯が落下。取れただけなのかと思ったら、内部が虫歯になったためのようだった。それで根っこから治療し、4~5ヶ月かかってようやく完治。偶然2。ようやく直ったと思って安心したら、翌日のランチ中にいきなり奥歯が取れた。これは詰めていた金属以外にも、欠けた歯の一部がくっついていた。こちらの歯も一から治療やり直し決定。それにしても恐るべきタイミング。せっかく完治したのに、その翌日にトラブルとは。こういう偶然じゃなくて、宝くじに当たるとかの偶然が好きなのだけれどなあ。話題は変わって、最近家で飲んだワインで一番印象に残ったものはこれ。1997 Chanti Classico(FONTDI)キャンティ・クラシコ(フォントディ)Toscana, Italia - 赤辛口\2,500くらい, 松坂屋, 2000年2月購入たくさん買い込んだこのワインも、これがラスト。コルクを開けてみると、グラスに注ぐ前からいい雰囲気。力強さを保ちながらも美しく熟成している。さすが97のトスカーナ。この3倍するといわれてもおかしくない満足感。若いころからおいしかったけれど、これが一番かな。楽天を調べてみると97は無いけれど、新しいビンテージはあった。買った場所が違うので純粋には比較できないけれど、8年前とほとんど同じ値段。フランスとは同じユーロ圏だし、原油高の影響も同じく受けているはずなのにこの違い。うーん。【フォント・ディ】キアンティ・クラシコ[2005](赤)気が向いたら投票お願いします→
2008.08.18
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最近は散歩&旅行ブログのようになっている今日このごろ。ワインも飲んでいるのだけれど、自宅飲みで心が揺り動かされるようなものが少ないだけに、どうも筆が進まない。それにこんなにも暑いと、ビールや缶チューハイに手が伸びてしまう。メルシャンは、キリンとの業務提携でチューハイから撤退してしまったけれど、糖類無添加のナチュラルテイストが気に入っていた「本搾り」。無くなったと心配していたのだけれど、最近キリンから発売されているのを発見。プハー、やっぱりうまい。レモンとグレープフルーツがあるけれど、グレープフルーツのほうが好み。本搾りグレープフルーツ最近飲んだものを何本か紹介。2002 VDQS Cotes d'Auvergne Boudes Granit(Michel Blot)コート・ドーヴェルニュ・ブード・グラニ(ミシェル・ブロ)\3,500, 電脳葡萄酒館, 2004年5月購入オーベルニュ地方のガメイのスペシャリスト。甘口もリリースされているけれど、これは辛口。リリース直後にはガチガチで、少しは飲み頃になっているかなと開けてみた。普通かな。まだ固め。ガメイには思い入れがあるだけに期待していたのだけれど、あと10年後くらいに飲んでみないと、大きくは変わらなさそう。1997 Lucente(Frescobaldi & Robert Mondavi)ルチェンテ(フレスコバルディ&ロバート・モンダヴィ)\3,000くらい, やまや, 2000年10月購入さすが良年。また飲みごろ感も相まってうまし。1999 Chassagne-Montrachet 1er Cru Boudriottes Rouge(Domaine Ramonet)シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ ブードリオット(ドメーヌ・ラモネ)\4,500くらい, EX-WINE, 2003年1月購入96が印象的だったラモネの赤。期待したのだけれど普通。この値段だったら、とくに文句を言うレベルではないけれど、ひょっとしたらと期待していたので残念。1999 Pommard 1er Cru Les Arvelets(Francois Parent)ポマール・プルミエ・クリュ レザルヴェレ(フランソワ・パラン)\7,000くらい, エノテカ, 2002年3月購入ポマールでこんなに高いのに、店員と話しているうちに、なぜか買ってしまったワイン。化けているかなと思ったけれど普通。というか2002年当時の値段だと考えればイマイチ。1990 Joseph Perrier Cuve Josephineジョセフ・ペリエ キュヴェ・ジョセフィーヌ\12,500, パリ16区, 2004年6月購入これもセールで値引き幅が大きかったため、欲しくもなかったのになぜか買ってしまったワイン。がっちりでフルボディ。重い。とはいえクリュッグのようにフルボディだけれど重くないといった素晴らしさはなく、フルボディで重ったるい。少なくとも暑い時期に飲むシャンパーニュじゃありません。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.21
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ここのところリーズナブルなワインの重要性を述べてきたので、最近飲んで良かった、このワインを紹介。2006 Sarabande(Domaine de l'Arjolle)サラバンド(ドメーヌ・ド・ラルジョル)Vin de Pays Cotes de Thongue, France - 赤辛口\1,344, ESPOAナカモト, 2008年7月購入インポーター:エスポアProfile: ラングドックでは、なかなかおいしいワインを造っているラルジョルのベーシックライン。メルロー40%, カベルネ60%。カベルネ・ラルジョルなど、このワイン以外もお勧め。 Impression: ツルリとしたピュアな酒質が印象的で、ライトからミドルボディのチャーミングなワイン。太陽の恩恵を感じる柔らかな口当たりと、癖のないニュートラルな味わいのおかげで、スルスル飲めてしまう。赤ワインとしては少し低めの温度で飲むのがお勧め。ブドウ品種はメルローとカベルネだけれど、スパイシーさやタンニンの強さ、力強さといった要素はなく、現時点でも丸くて飲みやすい。癖がないのでいろいろな料理に合わせやすいと思うし、ビストロ料理全般に合いそう。小難しいことを考えず、食事とワインを楽しみたいときには最適。このようなワインが\3,000から\3,500くらいでお店に出ていたら満足しちゃうな。ラルジョルのワインを探す>サラバンド[2005]楽天には2005だけ。どちらがおいしいかはわからないけれど、フレッシュな味わいを楽しむタイプなので06のほうが安心かも。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.08
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前回のブログ「理想的なワインリストとは」が予想以上に反響が大きく驚いている。ワインと料理のバランスについて深く考え始めたのは、ある程度ワインを飲み込んで、そしていろいろなお店に行ってからだと思う。 ワインの勉強を始めたばかりのころは、お店の格とは関係無しに、そこそこ高いワインを注文することが多かった。それで感じたのが支払金額に対する不満足感。 たとえばコースが\2,500の低価格店で\5,000のワインを頼んだ場合、\8,000近い支払いになる。このとき仮に\2,500のワインを頼んだ場合と、どのくらい満足度が違うのか考えてみると、\2,500(30%)の差を感じるかは微妙だった。 また\8,000支払うとなると、ほかの選択肢も出てくる。もっと高いお店に行って、安いワインを注文するか、ワインの量を減すという選択肢だ。このような場合、総額は同じでも、もっと高いお店に行った方が満足することが多い。 もう少し高いお店の例を挙げると、コースが\8,000のフレンチで\15,000のワインを頼むと、総額で\25,000くらいになる。この金額だと、あと1万円足せば倹約コースのグランメゾンに行けてしまう。グランメゾン好きとしては、あと1万円足してグランメゾンに行きたい。 また低額店で高いワインを頼むより、高額店で安いワインを頼んだほうが満足度が高いと感じることが多い。これは高額店のほうがグラスやサービス温度も含めてコンディションがよいことが多いのと、雰囲気や料理に影響されるからだと思う。 以上のことをなぜだろうと考えてみると、お店で食べるという行為は、・料理・ワイン・サービス・雰囲気・一緒に食事をする人これらの総合評価にほかならないからだ。「一緒に食事をする人」はもっともウェイトは大きいけれど、お店側の要因ではないので今回は考えないとして、ワインはいくつかあるパラメータの一つにすぎない。だからこれだけ突出していても、その苦労(支払い)に見合った総合的な満足度は上がらない。 これは料理もワインも好きなわたしの場合で、ワイン命の人はまた違った評価になるだろう。 最後に”超独断と偏見による”理想とするお店の価格帯を述べたい。いずれもワインを1本飲んでの値段。それぞれ○円以下と区切っているけれど、数千円の誤差は許容するとする。・総額5千円以下の店このエリアに区分されるのは、小腹がすいたときにちょろっと寄りたい店と、カジュアルなワインとカジュアルな料理をちゃんと食べる店。場合によっては、2千円くらいまでの予算追加あり。具体的には、プロヴァンサルやなりた、コンコンブル、ラミティエなど。・総額1万円以下の店そこそこおいしい料理とワインが飲みたいお店。コース価格は5千円くらい。おそらく一番行っているのがこの価格帯。当たりの店ならば、かなり満足度の高い料理にもありつける。どうしても飲みたい目玉ワインや料理を発見したときには、5千円くらいの予算追加もある。・総額2万5千円以下の店この価格帯で魅力を感じる店は少ないけれど、強烈に魅力のある料理を出す店だとわかっているときには行くことがある。・それ以上の店グランメゾン。グランメゾン好きとしては、1万5千円の店に3回行くならグランメゾンに1回行きたい。圧倒的な雰囲気とサービス、料理の力。夢見心地になってしまう。 結局のところ、お店をどう楽しむかは個人の価値観だ。料理やサービスの基本がなっていない店は除外するとして、料理はまあまあなのにワインリストはイマイチというようなお店は少なくない。そのような店はもったいないと思ってしまう。ぜひともがんばって欲しいものである。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.07
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外食する機会はけっこうあるほうだと思うのだけれど、納得のいくワインリストの店はけっして多くない。お酒好き&量を飲むわたしとしては、いくら料理が素晴らしくても、ワインリストが不満足だと大幅減点なのだ。 この場合の納得のいくワインリストとは、次のような条件を備えているものだと考えている。1.お店の格(料理の価格)に対してバランスがよいか2.価格と味わいが釣り合っているか3.市場価格に対して納得できる値付けか4.興味のそそられる品ぞろえか5.お店の料理に合うか6.まっとうな味わいか 2以降については、個人の嗜好もあるし、ワインに詳しいかどうかによって評価は変わるので後回しにするとして、1で失格する店がとても多いことに驚かされる。 ワインバーやワインを売りにしたレストランなどを別とすれば、コース金額もしくは料理にかかる金額と同程度の価格帯のワインが充実している店が理想的だ。たとえばコース金額が5千円ならば、3千円から7千円くらいのワインが充実しているとうれしい。 ところがそのような店は驚くほど少ない。 コース金額は5千円でも、5千円以下のワインはわずかで、6千円から2万円のものばかりという店は珍しくない。それでも興味のある銘柄がリーズナブルな値付けならば1万円前半くらいまでなら出してもよいのだけれど、そういう店に限って強気な値付けだったりする。 たとえばピッツェリアのような低価格帯の店ならば、レストラン価格で3千円くらいの薄っぺらいワインが飲みたい。それなのに最低でも4千円で、あとは段階的というようなリストを見ると「なんだかなあ」と思ってしまう。 最近も料理価格が3、4千円のカジュアルなイタリアンに行ったところ、ほとんどのワインは5千円以上だった。その日は暑かったので「グビグビ飲める安いワインを」と頼んだところ、5千円くらいのワインを勧められた。それを飲んでみると全然グビグビ飲めないしっかりしたワイン。値段も高いうえに、味わいも飲みたいのと全然違う。2重にだまされた気がした。主張1:高いワインをそろえるのは構わないが、少なくともお店に見合った価格のワインを充実して欲しい。 ブログにはほとんど書かないけれど、リーズナブルな店ではリーズナブルなワインを頼むことが多い。それで少なくないのが「不自然なワイン」。ビオだ自然派だってことじゃなくて、不自然な味わいのワイン。頭痛がしそうなくらいSO2が効いているワインや、不自然な新樽風味のあるワイン、不自然なバランスのワイン。こういうワインにけっこう出会う。主張2:小売りで千円程度でもまっとうなワインはあるので、不自然なワインはやめて欲しい。 ワインの値付けは難しい問題だと思う。保管料、トラブル時の損失、グラス使用料、仕入価格、お店の格、etc、考えるべき要素は多い。また継続的に入手困難なワインを安すぎる値付けにすると、そのようなものばかり売り切れ、戦場あとのようになってしまう。 ネットやオークションで最安値を調べて、ワインの値付けを批判する人がいるけれど、お店の場合・継続的な入荷・コンディションも重要な要素なので、それはフェアではないだろう。 個人的な希望を言えば、主張3:仕入価格プラス2千円から仕入価格の2倍くらい。百歩譲って利幅にこだわらないとして、少なくとも金額に対して納得できる味わいにして欲しいものだ。(グランメゾンなどの高額店は除く。とはいえロオジエなどは値付けが安い方だと思う) このくらいの価格だったら、ワインを頼む人が増えて、客単価も上がってよいと思うのだけれど、そうなっていない現状を考えると、それぞれの事情や考えがあるのだろう。料理に対するスタンス、ワインに対するスタンス、お店のコンセプト、お店の立地はさまざまだ。 とはいえ、レストランの本分は料理にあることを思うと、あざといワインの値付け―――たとえば調理コストのかかる料理と同じ原価率の設定―――には疑問を感じてしまう。 自分の飲みたいワインを突き詰めれば、究極にはワインの持ち込みだ。でも、持ち込みはお店の好意によるものなので、それぞれの経営者が判断することだと思う。お店のポリシー(ワイン好きのオーナーが、自分のワインを飲んでもらいたいとか)もあるし、持ち込みの心得を知らないマナーの悪い客もいるからだ。 結局のところ、持ち込みの可否にかかわらず、市場のニーズに応えられなかった店は淘汰(とうた)されるだけの話だ。 持ち込みと書いておきながらも、お店のワインを楽しむのも好きだ。そのお店の考えがわかるし、意外な発見に出会うこともある。また、しっかり管理&セレクトされた店ならば、家で飲むよりおいしいと感じることが多い。 うーん、ちょっと詰めがあまいけれど、料理もおいしくて、納得できるワインリストのお店だったらリピートするし、ワインもバンバン頼みますぜ。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.05
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前回からの続きで、今回は赤・甘口編。1984 Beaune 1er Cru Greves(Duchet)ボーヌ・プルミエ・クリュ グレーヴ(ドゥシェ)Bourgogne, France - 赤辛口4,000円くらい, 2007年2月購入無名ネゴシアンの中では、かなりうまいDuchet。とはいえ古酒だけに安心は出来ないってことで赤の一番手。これもうまい。れんが色が入った古酒らしい色調で、なめらかでうまみも十分。少し酸化のニュアンスはあるけれど嫌なほどではないし、古酒ならではの熟成による甘みがのっている。グレートではないけれど、相当おいしいワイン。1999 Chambolle-Musigny(Domaine G.Roumier)シャンボール・ミュジニ―(ジョルジュ・ルーミエ)Bourgogne, France - 赤辛口5,000円くらい, 東急本店, 2001年10月購入Duchetがよかっただけに心配したけれど、こちらは満開。シャンボールにしてはやや黒く、力強さを感じる香りの華やかさ。何とも言えないいい香りにはうっとりしてしまう。まだ力強いながらも熟成を感じる初期の飲み頃で、ヴィラージュでここまでおいしければ上等。ルーミエのシャンボールを探す>シャンボール・ミュジニー Chambolle Musigny[2004] 750mlジョルジュ・ルーミエ Georges Roumier最安値は\12,600。うーむ。2000 Chambolle-Musigny 1er Cru Les Amoureuses(Joseph Drouhin)シャンボール・ミュジニ― レザムルーズ(ジョセフ・ドルーアン)Bourgogne, France - 赤辛口7,500円くらい, ワイン&地酒 TODA, 2003年11月購入ツルンとしたなめらかな酒質は期待させるものがあるのだけれど、今日のなかでは閉じている。2000年のシャンボールだけに期待したのだけれど、今日はルーミエの影に隠れてしまった。ドルーアンのアムルーズを探す>1990 Hochheimer Holle Riesling Auslese(Franz Kunstler)ホッホハイマー・ホール・リースリング・アウスレーゼ(フランツ・キュンストラー)Rheingau, German - 白甘口目が覚めるような酸。ほんのりとした重油香。アウスレーゼとしては甘みは少なめで、中甘口程度。最後の締めにふさわしい。あまり有名ではないけれど優良生産者キュンストラーの面目躍如。キュンストラーのワインを探す>胡瓜のスープに浮かべたホタテ ーヨーグルトで和えたウリのサラダースズキのポワレ、トマトのバターソース ーズッキーニとカボチャとともにートウモロコシのリゾット ーパルマ産の生ハムを添えて、イタリアンパセリのフリットー仏産鴨胸肉のロースト、ポート酒のソース ー茄子、モロッコインゲンを添えてーまとめ:今回は流れがよかった。シードル、シャンパーニュ、柔らかめのブルゴーニュ、そしてドイツの甘口。それぞれに特徴があって素晴らしかった。とくに印象に残ったものを挙げると、エノテークとルーミエのシャンボール。そして時間がたってからのクリュッグかな。参加していただいたみなさんありがとう。これだけあたりのワイン会が続くと次が怖いのだ。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.03
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昨日のマウントアダムに続いて、驚きシリーズ第2弾。2001 特別醸造 富士見園ピノ・ノワール(サントリー登美の丘ワイナリー)山梨, 日本 - 赤辛口\2,643, サントリー登美の丘ワイナリー, 2007年9月購入Profile: 昨年(2007年)の秋に行った、サントリー登美の丘ワイナリー「技師長が語る特別ワイナリーツアー」でお土産として買ったワイン(昨年訪問時のブログ)。何か面白いワインはないかと売店を探して、2本買ったうちの1本。あと1本は樽甲州。今までサントリー登美の丘ワイナリーのワインをたくさん飲んだけれど、酸っぱいワイン好きのわたしとしては、ゆるく感じてしまうものが多い。わたしの好みと、ハウススタイルが違うみたい。そして日本ではマイナーなピノ・ノワールということで期待していなかったので、今まで1年弱放置状態になっていた。 Impression: 意外といっては失礼だけれど、おいしい!透明感のある色調。茎っぽい青い要素が印象的ながらも、けっしてイヤではなくポジティブに評価できるもの。また軽く熟成もあって少し柔らか。またピノ・ノワールという品種のせいか、登美の丘ワイナリーにしては酸もあるほう。今が少し熟成の入った飲み頃。将来的なポテンシャルではなく「今飲んだ点」では、今まで飲んだ登美の丘ワイナリーのワインではNo.1かもしれない。やっぱり熟成は大事。このワインのように特別醸造と書いてあるのは、原則ワイナリーだけで販売。またE-liquorで購入できる銘柄もあります。気が向いたら投票お願いします→
2008.06.27
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最近驚いたことがある。それは2005年のボルドー・プリムールが入荷したので受け取り方法を指定してくれ、というメールが来たこと。2005年のプリムールはスキップしたつもりだったので「はてな?」と思ってしまった。プリムールを含め購入したワインはすべて表計算ソフトで管理しているのだけれども、どこにも記入がない。とはいえメールには、名前と注文番号が記載されているので、送り間違いではないはず。過去のメールを検索してみると注文履歴を発見!レフォール・ド・ラトゥールを6本注文しているではないか!完全に忘れていたのだ。そして4月にも入荷のメールが来ていた。今回は催促メールだったのだ。最近は記憶力が本当にやばい。記憶力がやばいのは心配だけれど、もうかったようでうれしいのも事実。購入価格は6本セットで\73,080。1本あたり\12,180。楽天で在庫のある最安値は\18,144で、最高値は\23,100。現在の価格はセカンドとは思えませぬ。\18,144 - \12,180 = \5,9641本あたりのもうけ\5,964 * 6 = \35,784トータルのもうけ\35,784 / \73,080 = 48.9 %利率投機目的で買ったわけじゃないので、具体的にもうかっていないけれど、たった2年で50%近い値上がりは異常。すぐに飲む予定はないので、そのままセラーに送っちゃいました。レ・フォール・ドゥ・ラトゥール[2005]年・メドック・グラン・クリュ・クラッセ・公式格付第1級...驚きつながりで紹介するのはマウントアダムのシャルドネ。これが予想外にうまかった。1988 Mountadam Chardonnayマウントアダム・シャルドネAustralia - 白辛口\4,000くらい, 松坂屋, 2000年2月購入Profile: 松坂屋のワインラックにこっそり隠れていたのを1本だけ発見。購入した2000年当時でさえ、88年のオーストラリアは珍しかった。当時は購買力max時期で、少しでも気になっていたのは買っていたし、ニューワールドにも手を出していた。当時も、怖いもの見たさで買った部分もあるのだけれど、長い間ストックするうちに、本当に怖くなってしまい、あけるタイミングを失っていた。外で飲んで帰ったとき、飲み足りなくて、ダメもとであけることにした。今は輸入されていないようだけれど、マウントアダムはたぶん中堅ワイナリー。 Impression: うーん、これがうまい。20年近く前のビンテージながら、酸化やへたる兆候は一切なく、きれいに熟成している。トロトロ。樽々ということもないし、酸が弱すぎることもない。ピュリニーと比べればおおらかではあるけれど、このくらいの酸度はブルゴーニュでもあり得る。偉大なワインではないのだけれど、熟成した柔らかいシャルドネ。そういえば2000年くらいに1979 Ch.Montelena Chardonnayを飲んだことがある。これもまったく期待していなかったのだけれども、おいしくいただきました。一般に短命と思われているニューワールドなんだけど、ある意味ブルゴーニュより平気じゃないかという部分もあって怖い。気が向いたら投票お願いします→
2008.06.26
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先日のワイン会の終盤は、薬学関係者が多かったこともあって、薬やサプリの話になってしまった。薬学→生物学から思い出したのは、福岡伸一氏の「生物と無生物のあいだ」。この分野では異例の40万部の大ベストセラー。生物と無生物の違いは何かという切り口から、DNAの発見に関する生物学の歴史、最先端の分子生物学まで、難解な内容でありながら著者の卓越した文章力で読みやすく仕上がっている。生物と無生物のあいだこの本を読むきっかけは、NHKで放映されている「爆笑問題のニッポンの教養」で福岡氏の話に衝撃を受けたこと。とくにシェーンハイマーが解き明かした動的平衡という仕組みには驚いた。簡単に説明すると、識別可能な分子(重窒素)を含むエサを大人のネズミに与えて、これがどのように移動するかを調べてみた。シェーンハイマー自身、エサの多くはエネルギーとして燃やされるだろうと考えていた。ところが調べてみると、識別可能な分子はネズミの体中に広がっていて、頭のてっぺんからしっぽの先までまんべんなく行き渡っていた。実験を数日間続けても、体重は1グラムも増えていない。食べたものが全身に広がっているにもかかわらずである。つまり、もともとあった分子は分解されて、新しい分子につねに置き換わっているということが、この実験によってわかったのだ。人は生きていると排泄物や垢が出るように、細胞単位での生死はつねに起きていると理解していた。ところが生きた細胞のままでも、分子レベルでの入れ替わりが絶えず起きているのは驚きだった。福岡氏は番組のなかで、動的平衡について次のように言っていた。「去年の私と今年の私は、同じ私のように見えても、分子のレベルではすっかりおかわりありまくりなわけですよね」うーむ。深い。それと並んで驚いたのはコラーゲンのうそ。コラーゲンを含むものを食べると肌がきれいになると思われているけれど、科学的に証明されているとは言い難いらしい。なぜならばタンパク質の一種であるコラーゲンは、アミノ酸レベルまで分解されて吸収されるので、それが人のなかでコラーゲンになる保証もないし、全身に行き渡るので、目的の部位に届く保証もない。コラーゲンを含む化粧品もあるけれど、多くは保湿剤としての目的で利用している。結局、タンパク質を含む食品をバランスよく取ればいいらしい。ひー!美容・健康に関しては、エセ科学もしくはエセ科学扱いされているものが少なくない。興味のある方は検索してみてね。マイナスイオン、デトックス、ゲルマニウムの効用、セルライト、etcマイナスイオンは認知度の高い言葉であるけれども、現在の景品表示法では商品の効能の説明に使うことは禁止されている。以前、大手電機メーカーでマイナスイオンを名乗る製品がいくつかあったけれど、現在は完全に廃止されている。弱小メーカーでは現在でもたびたび使っているけれど、ときおり公正取引委員会に摘発されている。NHK「爆笑問題のニッポンの教養」はおすすめ。「ハゲタカ」などの土曜ドラマ、NHKスペシャルなど、NHKには大人の鑑賞に堪えうる良質な番組が多い。こちらも福岡伸一氏の本。「生物と無生物のあいだ」を読んだ勢いで、こちらも読んでしまいました。BSE騒ぎは一段落したけれど、なかなか興味深い本でした「もやしもん」を読んだときも思ったけれど、化学的素養の決定的な欠如を感じるなあ。高校生の化学を、もう一度勉強したい。このあたりの本に興味あり。高校で教わりたかった化学気が向いたら投票お願いします→
2008.06.20
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「もやしもん」は、「イブニング」で連載中の石川雅之の漫画。菌やウィルスがみえる主人公の農業大学生活を描いている。もちろんフィクション。タイトルの「もやし」とは、酒造りなどに使う種麹のこと。先日、手塚治虫文化賞大賞を受賞したのを新聞で見て気になっていた。またワイン友達から「ワインのことも書いてあっても面白い」と聞いていた。ワインのことは、5巻と6巻にけっこう出てくる。全巻読んだ感想は「面白い」。醸造の話もけっこう出てくるので、日本酒やワイン好きにはとくにおすすめ。農大に通いたくなってしまった。かもすぞー!気が向いたら投票お願いします→
2008.06.16
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家でも順調にワインを飲んでいるのだけれど、ほかのことばかり書いていて紹介していないものが多い。まあ、どうしても紹介したいというほど、すごいのに出会ってないってのも理由なんだけどね。でもブログに書かないと、味の記憶がすぐに薄れてしまうような気がする。備忘録としてでも書くべきか?週末にリニエのクロ・ド・ラ・ロッシュを飲むので、予習にと取り出したのがこれ。1999 Bourgogne Rouge(Hubert Lignier)ブルゴーニュ・ルージュ(ユベール・リニエ)Bourgogne, France - 赤辛口\2,500くらい, ワインセラーウメムラ, 2002年3月購入Impression: うーん、ふつう。凝縮感があるわけでもなく、熟成感があるわけでもない。かといって、若いときのフレッシュさもない。ACブルに大きな期待をかけちゃいけないけど、「99のリニエ」から想像すると、小ぶりなワイン。若いうちに飲んでしまえばよかった。99とはいえ、ACブルで予習なんて考えが甘かった。モレのプルミエを開ければよかったか。気が向いたら投票お願いします→
2008.06.10
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「わたしのワイン人生」のようになってしまった今回のテーマもいよいよ最後。アカデミー・デュ・ヴァンのStep-II(中級コース)に通ったあとは、その流れで研究科という上級クラスを受講。今でも尊敬している講師にこのとき出会い、1∼2年通った。このときのモチベーションは、授業の面白さもあるけれど、二次会が面白かったことが大きい。アカデミー・デュ・ヴァンでは講師を含めた二次会があるクラスが多く、持ち込みでやる場合もある。そういうクラスでは、バラエティに富んだワインが飲めるのでとても楽しかった。その後はしばらく間があって、自由が丘ワインスクールの上級クラスを何度か受講(情野ソムリエと石田ソムリエのクラス)。受験で有名な自由が丘だけれど、わたしが通ったのは中上級者向けのふつうのクラス。通った理由は一流ソムリエの話を聞きたかったのと、カリキュラムが面白そうだったから。これらはけっこうよかった。またしばらく間があって、その後は名前を出すのも嫌な神田の某ワインスクール。そして現在は地元の酒屋がやっているワイン教室に通っている。そろそろまとめに入りたい。ワインスクールに通って一番よかったことは、ワイン好きの友達ができたこと。これに尽きる。アカデミー・デュ・ヴァンで出会った友人とは今年で10年目になる。今でもつきあいがあり、昨年は一緒にイタリアに行った。長く継続するためには、みんなの性格や幹事役のたゆまぬ努力、その他諸事情が必要だけれど、これは一生の宝だと思う。だからワインスクールに入って2次会に行かないのは重大な損失だと思う。とはいえ友達を作りやすいのは初級と中級クラス。上級クラスは、下からのステップアップですでに人間関係が出来上がっているので、途中から入り込むのはけっこう難しい。そして2番目によかったことは、ワインの幅が広がったこと。現在は資格も持ち、十分に飲み込んでいる。それにもかかわらずワインスクールに通う理由を聞かれればワインの幅を広げるためだ。ワインを1人もしくは似たような嗜好の友達と飲んでいると、どうしても選択の幅が限られてしまう。受講するクラスを選ぶ必要はあるけれど、自分の知らない素晴らしいワインに出会えるのはいいところ。99/2000年当時、自然派ワインはマイナーだったけれど、そのころロワールやアルザス、ラングドックの自然派(だけに限らないけど)に出会い、マイナー産地に開眼してしまった。そして最後に人の好みは千差万別だと知ったこと。それも想像を超えるほどに。ほとんどのスクールではブラインドでワインを飲む。以前通ったクラスでは、銘柄をオープンにする前に一番好きなワインや嫌いなワインを投票していた。すると「これはないだろう」というものを一番好きという人や、わたしが一番気に入っていたものを(癖のないワインだと思ったのに)「一番苦手」という人もいて、本当に人の嗜好はさまざまだと感じた。もちろん一番安いものを好きだという人もいた。経験の少ない人向けのクラスではなく、上級者向けクラスでの出来事である。友人同士のワイン会だと、ここまでの差は出ないことが多い。これまでにたどってきたキャリアの違いや(短い長いではなく飲んできたワインの違い)、本質的な嗜好(しこう)の違い、ブラインドによる先入観の排除は、いかに大きいかを思い知った。これほどまでに人の好みは千差万別なのだから、他人の目など気にせず、ワインに対して幅広い視野をもちながら、マスコミなどに惑わされない、自分なりのワイン観を確立することが重要なのではないだろうか。今回はワインスクール考というタイトルだったので、ワインスクール中心に話を進めたけれど、ブログの諸氏がそうであるように、ワインスクールに通わない学び方もあるだろう。ワインは自由なものだし、基本的には個人的なものだからだ。でも、ソムリエ試験の学科の勉強は、短期間に要点を覚えるということでは有用だったと思う。アペラシオンを覚えることは、フランスワインを勉強するうえで重要なことだ。ソムリエ試験の勉強をして一番よかったことは、アペラシオンを含む世界地図が頭の中に入ったことかな。またテイスティング能力向上に一番役立ったのは、友人同士のブラインドワイン会。単に答えを当てるのではなく、それぞれの人が、根拠を述べながら意見を言い合う形式。それぞれの人が考えるワインの特徴を知ることができてよかった。また全員で大外ししてしまい、ワインの奥深さや意外性を知ることも多い。ワインスクールについて:ワインスクールにはそれぞれキャラクターがある。また大手の場合、複数講師がいるので講師によって雰囲気は全然違う。また春には受験コースがあるけれど、それも全然違う。ネットや友人の評判もあるけれど、実際のところ通ってみなければ自分に合うかどうかわからないと思う。・内容・評判・場所(通いやすさ)・値段(専業のスクールの場合「安い=よい」とは限らない。安い=安いワインがほとんど)・振り替えシステム・料金の支払い方法や返金などのルールなどを比較して気合いで選ぶしかないと思う。またスクールによっては1∼4回の短期コースや見学などがある場合もあるので、それを利用してもよいだろう。知っているところを短評する。・アカデミー・デュ・ヴァン初級者から上級者まで、老舗らしくカリキュラムが充実しているのが魅力的。また夜のクラスの多くでは2次会をやっている。最近は久しく通っていないけれど、以前とは経営が変わったためビジネスライクといううわさもある。・自由が丘ワインスクール講師は一流ソムリエのみ。秋の上級クラスは面白い。ただしオフィシャルな(?)2次会は無いので、友達は作りづらい。初級・中級クラスなら大丈夫かも。それ以外だと、田崎さんのところはコメントをバンバン指されて厳しいらしい。受験を考えている人にはいいかも。現在興味のあるところは、アカデミー・デュ・ヴァンの上級クラスの一部。堀賢一氏の講座に行きたかったのだけれど満席で断念。あとは自由が丘ワインスクールの、秋にある石田ソムリエや情野ソムリエのクラスかな。あと尊敬する斉藤研一氏のサロン・ド・ヴィノフル。時間が取れるときには、また行ってみたいと思う。・ワインスクール一覧http://www.wine21.ne.jp/link/suku-ru/現在通っているところ:現在通っているのは、隣町の桜新町にある酒屋「エスポア・ナカモト」で開催しているワイン教室。近所だし、安いし(5回で\19,000)、知らないワインに出会えるので通っている。普通のワインスクールでは、授業料に占めるワインの原価率は高くても20%。それに対してここは赤字ではないかと思えるようなワインのクオリティ。それに授業料も大手と比べれば格安。なかには遠くから来ている人もいるみたいだけど、となり駅だしね。おつまみも出てプチワイン会のようで気楽という理由もある。ただし「ワインを勉強しよう」というよりは「ワインを楽しもう」という方向性なので、きっちり勉強したい人よりは楽しみたい人向け。あと、ほとんどが自然派ワインなので、自然派がどうしても嫌いな人も向かないかな。興味のある方はどうぞ。わたしが現在通っているのはCコース。途中からの参加でも、料金も含めて相談に乗ってくれると思いますよ。カリキュラム&スケジュールPart2に戻る。Part1に戻る。気が向いたら投票お願いします→
2008.06.04
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イベントが続いて飛んでしまったけれど前回からの続き。前回は、ワインに興味を持つきっかけから、ワインスクールに申し込むまで。---前回書き終わってから思い出したのだけれど、本格的にワインスクールに通う前、次のワインスクールのミニコース(全1∼4回くらい)に通ったことがあった。・雪印チーズ&ワインアカデミー・サントリーのワインスクールいずれも現在は閉校してしまったスクール。サントリーは職場から徒歩で行けるということで友人と通った。ちょうどドラマソムリエの開始前で、そのときの講師が主演の稲垣吾郎に演技指導したって言ってたっけ。雪印は、ワインは1回コースにしか参加していないけれど、チーズコースにはまじめに通った。とくに中級コース以上は小淵沢工場での実習があって、ここで作ってその場で食べたモッツァレラは、今まで食べたチーズのなかでもっとも印象深い。内容・価格とも、チーズスクールのなかでは一番よかったと思うのだけれど、雪印問題と絡んで数年前に閉校。残念。---脱線したので話を元に戻そう。最初に迎えたのはワインエキスパート試験。まったくの独学だし、受験時点ではボルドーのグランクリュはおろか、ブルゴーニュ赤のプルミエクリュも飲んだことがなかった。白のプルミエクリュはかろうじてシャブリのみ。試験日に合わせて、直前の5日間に夏休みを取得。その間、朝から夜まで図書館に通って勉強。脳みそを揺らさないように、そっと受験会場に向かう。するとラッキーにも一次試験に合格。勢いで二次試験まで合格してワインエキスパート資格を取得してしまった。受験のためにスクールに申し込んだのに、授業開始前に目的を達成してしまった。目的を失ってしまったけれど、当時は払い込んだ授業料が戻ってこないこともあり、いちおう通うことにした(現在は1回目の授業開始前なら返金される)。このあたりからワイン人生がヒートアップ。当時通ったクラス(Step-II)は毎週あったので、授業&二次会で飲みまくり。ワインは今より安かったこともあり、授業でも結構いいワインが出てきた。たしか初回の授業ではクリュッグとムートン93だったような気がする。当然それだけでは「飲んでみたい欲」を満たすことができない。そのため2ヶ月に1回くらいのペースで自宅ワイン会を開催。さらに会社ではワイン愛好会を立ち上げて毎月ワイン会を開催。記念すべき第一回の自宅ワイン会のリストはたぶんこれ。後ろに安いワインが2本入っているのは、飲み足りずに開けたもの。NV Gosset Grande Reserve Brut1995 Sancerre(Pascal Jolivet)1969 Ch.Beychevelle1994 Ch.Trotanoy1995 Opus One1992 Ch.Haut-Brion1996 Kiedricher Grafenberg Riesling Spatlese(Robert Weil)1990 Domaine Boyer Royal Reserve(Bulgaria)1995 Ch.Cap de Faugeres(Saint-Emilion)こちらは会社のワイン愛好会のリスト。すべて2本用意して参加者は20名くらい。会費はたしか\2,500。1996 Sancerre Les Carroy-Marechaux(Gitton Pere et Fils)1995 Chablis 1er Cru Monmains(Louis Jadot)1993 Puligny-Montrachet 1er Cru Les Pucelles(Leflaive)1997 Beaujolais-Villages(Georges Duoebuf)1995 Beaune Cuvee Cyrot-Chaudron(Hospices de Beaune)1992 Clos de la Roche(Armand Rousseau)1994 Hermitage(E.Guigal)1996 Gewurztraminer(Hugel et Fils)どんな味だったか覚えていないものが多いけれど懐かしい。このころよく読んでいたのが漫画「ソムリエ」。その後「瞬のワイン」「ソムリエール」と続くけど、ソムリエが一番好きかな。ソムリエはドラマ化もされた。後半は漫画とは全然別物だけれど、全体で見れば嫌いではない。DVD-BOXも購入済み。ソムリエ DVD-BOX (中古DVD-BOX) 3,549 円定価は2万近くするので、この中古はすごく安い。↑のように書いたら売り切れてしまった。4日夜の時点では中古で1万円くらいが最安値。ソムリエDVD-BOXを探す>あとよく読んでいたのは葉山光太郎氏の「ワイン道」と堀賢一氏の「ワインの自由」。堀賢一氏の本はとくにお薦め。今回で終わらせるつもりが、また燃料切れしてしまった。「ワインスクール考」というよりも「わたしのワイン人生」という内容になってしまったけれど、次回はちゃんとワインスクールの話をする予定。次回が最終回。Part3へ続く。気が向いたら投票お願いします→
2008.06.03
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「ワインスクール考」などという仰々しいタイトルをつけてしまったけれど、それほど深い意味はない。いいタイトルが思い浮かばなかっただけなので、ご容赦を。(^^ゞわたしが最初にワインスクールに通ったのは約10年前にさかのぼる。通ったきっかけを少しばかり説明したい。当時、家の近くにワインショップの「やまや」があり、千円以下のワインをよく買っていた。ワインだけが特別好きというわけではなく、アルコールの選択肢の一つとして飲んでいた。それで気になっていたのがワインの値段。シャブリというワインは知っていたけれど、千円のもあれば5千円のもある。またひとくちにシャブリと言っても種類が多い。日本酒的感覚では「お酒の名前」=「蔵の名前」で、「ワイン名」=「地域名」というコンセプトを理解できなかったのだ。それからより深くワインに興味を持つようになり、ワインの本や雑誌を読むようになっていった。とは言っても現在のようにワイン専門誌は無く、あったのはヴィノテークくらい。素人には敷居が高いので、もっぱら料理雑誌などのワイン特集を読んでいた。そしてさらにのめり込むきっかけになったのが、1998年の春に発売されたBRUTUS伝説の3号連続ワイン特集。ワインを意識的に飲み始めたばかりということもあり、その内容にすっかりノックアウト。伝説の3号連続ワイン特集。ぼろぼろになるまで読みました。当時飲んでいたワインは5百円から2千円くらい。いくら今よりワインが安いといっても、たいしたワインではない。BRUTUSに登場したようなワインは、どれも飲んだことがなかっただけに想像がふくらんだ。また葉山光太郎氏のワインバー特集も楽しかった。当時のお気に入りはブルガリア産のこれ。1992 Saint Triffon Cabernet Sauvignon Special Reserve安くておいしかったのだけれど、いつの間にか輸入されなくなってしまった。また会社の先輩にワインに詳しい人がいたことも大きい。その先輩と青山や麻布界隈で飲み歩くようになると、圧倒的な知識差・経験差を感じ、少しは追いつきたいと思うようになったのだ。そこでワインを覚える手っ取り早い方法として考えたのが資格取得。このままふつうに飲んでいては、いつまでたっても追いつかない。飲むことは大切だけれど、胃袋的にも財布的にも限界はあるし、即効性は期待できない。なるべく即効性があり、効率のよいものが理想的。資格取得の勉強をすれば、少しは早く近づくと思ったのだ。それで参考書を買い込み勉強を始めた。また地域や品種など、月ごとにテーマを決めてワインを飲むことにした。ワインを飲む勉強は順調に進むのだけれど、学科の勉強は全然進まない(笑)。とはいえ飲む勉強も順調だったわけではない。初めに困ったのはワインの購入。今月のテーマは「ローヌとロワール」などと選ぶのだけれど、当時のmax予算である2千円を超えるワインも出てきた。何とかよい解決策はないかと調べたのがワインスクール。授業料は安くはないけれど、1人でたくさんのワインを買うことを考えればけっして高くはない。またワインエキスパートの受験締め切りの7月時点では、まったく勉強が進んでいなかったこともあり、秋からのワインスクールに申し込むことにした。申し込んだのは会社からも近かった表参道のアカデミー・デュ・ヴァン。当時は今ほどワインスクールがないこともあり、あまり迷わなかったように記憶している。少しだけ説明するはずが、イントロだけで燃料切れしてしまった。Part2へ続く。気が向いたら投票お願いします→
2008.05.30
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この日はワイン持参して知り合いのすし屋へ。生ビールを一杯飲んでからワインへ突入。写真右から。2005 Riesling trocken(Emirich-Schonleber)リースリング・トロッケンQ.b.A(エミリッヒ・シェーンレバー)Nahe, German - 白辛口\2,520, 松坂屋, 2007年12月購入ナーエでは信頼のおいているエミリッヒ・シェーンレバー。たしかゴーミヨでも5ツ星。飲んでみると期待にたがわぬ仕上がり。しっかり酸があってミネラリー。上品で美しく、Q.b.Aらしい軽快なボディ。ドイツのトロッケンは甘めに仕上がっているものもあるけれど、これはちゃんとした辛口。アルコール度11.5%。04/05のドイツは素晴らしい。そしてユーロ高でありながら、この値段は立派。これからの季節、2千円台のACブルゴーニュを買うならば、こちらを選びたい。エミリッヒ・シェーンレバーのワインを探す>個人的には、プリュム、ローゼン、エミリッヒ・シェーンレバーの3本セットに興味あり。世界の辛口リースリングブームで品薄状態!送料無料でちょっぴりお得!ゴーミヨ5ッ房評価の爽快...1999 Alsace Pinot Noir Wintzenheim(Domaine Zind Humbrecht)アルザス・ピノ・ノワール ヴァンツェンハイム(ツィント・ウンブレヒト)Alsace, France - 赤辛口\2,400くらい, リカーマウンテン, 2002年6月購入リリース直後に飲んでコストパフォーマンスの良さとあまりのおいしさに感動し、ケース買いしたもの。開けるのはたぶん数年ぶり。前回開けたときと同様、購入直後のような華やかさや深遠さは影を潜めクローズ気味。とはいえ、タイトで少し苦みのある仕上がりながらもクラスを超えた品位があり、とても2千円台前半のピノ・ノワールだとは思えない。イサキの煮付けとは、とてもマリアージュした。ウンブレヒトのピノ・ノワールを探す>気が向いたら投票お願いします→
2008.05.26
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