青い島のひだまりで

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2010.12.23

天使っちルイちゃんと青い島のクリスマス２０１０　【前編】

(2)

テーマ：我が家の小鳥(2335)

カテゴリ：天国の青い島物語

この１年、なんとか書き続けた青い島物語。
今年は月１ペースで、前編後編シリーズが多くなったが、
今回の話を入れると１９回up。

主人公ルイちゃんが天使になって２年。
そのルイちゃんの天国での暮らしを描こうと
思い立ってはじめた、青い島物語。
丸２年、よくがんばって続けたな～。

最近、微妙にファンタジーっぽくなってきたが…。

という今回は、２０１０年、最終話。
締めくくりは、当然、青い島のクリスマス♪

●天国の青い島の井戸端で　　第５５回　天使っちルイちゃんと青い島のクリスマス２０１０　【前編】

◆よい鳥のなろう月間
１年前、はじめてサンタさんからの
プレゼントをもらったロッピ兄ちゃん。
（詳細はココ参照）

よい子はもちろん、
よい鳥ももらえるクリスマスプレゼント。
ラストスパート。
クリスマスまでの１ヶ月が勝負。

ロッピ兄ちゃん。

ロゼちゃん。
たくましい鳥になろうと
剣の道に勤しむ。

そしてルイちゃん。
女の子らしく

とうとうやってきた。
クリスマスパーティーの夜。
「ルイ、ハクちゃん迎えに行ってくるね」
青い島の井戸からテレポート。

◆待ちわびるハクちゃん
「ルイちゃん、おそいよぉ。
ハク、さっきから待っているのに…」
ハクちゃん、２度目のクリスマス。
その準備万端らしい。
荷物もしっかりとまとめてある。

「ハク、知ってるよ。
お手々つないで、くるりんって
テレポート。
一番鶏が鳴くまでに帰ってくるんだ」
すっかりたくましくなっている。

「あれ、ハクちゃん、身体、
大きくなったね？
もうルイよりも大きいね～」
「だって、ハク、男の子だもん」

◆ハクちゃんからのプレゼント
１年ぶりの青い島。
天使になった鳥さんたちが、
集う楽園。

夏以来の再会をよろこぶ
まもなく、ハクちゃんは
得意げに取り出した。

「みんなへのおみやげ！
みんな、とうもろこし、スキでしょ？
ハク、とっておいたんだ」

いち早く手にしたロッピ兄ちゃん。
「ハクぅ、なんかこれ、腐ってねーか？
プーンって変なにおいするぜ？
いつのだよ」
「えぇ～。秋の終わり頃のかな～」
「いくら天使だって、腐ったもの、
食えねーぜ」

◆天使パワー
「ハク、すごいこと思いついちゃった。
天使呪文いえるようになったんだ！」
ハクちゃん、翼を大きく広げた。

その姿を見た天使っちたちが、
一瞬フリーズした。
天使パワーって、
生きているハクちゃんが、
使える？

「アイツ、バカだ…。
天使呪文いえたって…」
「ロッピ兄ちゃん、しーぃ！
だまって！」
ルイちゃんが耳元でささやいた。

「天使パワー、キラキラ♪
とうもろこし、復活♪
熱々になあれ！」
ハクちゃんが大きな声で、
天使呪文をとなえた。
同時にルイちゃんがその背後で、
「天使パワー、キラキラ♪」
小さな声で呪文をとなえた。

キラキラと天使パワーが、
とうもろこしに降り注いだ。

ロッピ兄ちゃんのとうもろこしが、
熱々湯でたてになっていた。
「ほらぁ、ハク、すごいでしょ？」
「うん、すごい、すごい」
すかさずロゼちゃんが答えた。

「ルイちゃん、すごいね。
ハクちゃん、大喜びだね。
ハクちゃんへのプレゼントが、コレだね！」

「さてさて、宴の準備をするぞ！」
とうもろこしを頬張ると、
ロッピ兄ちゃんが宣言した。