ルビーのきりん

ルビーのきりん

人気者の木馬。

木馬

 今はピッカピカの1年生の次男の、1歳のお誕生日に、近くの輸入雑貨店で奮発して買ったルーマニア製の木馬。いつのまにか首は曲がり(しょっちゅう踏み台代わりにされたので…)、しっぽもぼろぼろ(長女が赤ちゃんの頃むしって遊んだので…)、すっかりうすよごれてしまっているけど、まだまだ現役。
 というのも、小学生になった子供たちが連れてくる友達が、なぜか100パーセントの確率で我が家に来るとまず最初にこの木馬に乗るんです。
 ちょっと生意気な感じの子も、おすましの女の子も、サッカー大好きスポーツ少年も、引っ込み思案の甘えんぼさんも、どうしてうちに来ると真っ先にこれに気づいて、いつの間にか乗って揺らしてるんでしょうか。
 息子たちも気づいてて、友達が来てまずこれに乗ると「お母さん…ほら見て」と耳打ちしてきます。
 でも、もし私が子供だったら、やっぱり乗ってみたい。真新しいぴかぴかの時よりも、古ぼけた今の方が、なんとなく暖かみがあって、たくさんの小さなお尻を乗っけてきた誇りみたいなものを感じてしまうからかな。
 ダンナはむげに「もう古くなったし、かさばるし、そろそろ捨てろよ」なんて言うけれど、できれば子供たちが大人になって、独立してもとっておきたい。一昔前の「冬彦さん(ホント古い!!)」になってもらっちゃ困るけど、遠い未来に孫が遊びに来て、真っ先にこれに乗ったら、息子と目配せして「やっぱりね」とにんまりするのが夢です。

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