高い壁



信じることが怖くなって
他人を遠ざけようと壁を作ってた
無我夢中で壁を作ってた

気づいたら
壁は厚く高く
周りには誰も居なかった

誰にも触れられない
誰も手を差し伸べられない

でも壁は独りで壊すには頑丈すぎて
独りで超えるには余りに高すぎた
寂しいと叫ぶ声も途切れ途切れで
もう絶対誰にも届かない
そう思っていたんだ

だけど
壁は壊せなくても超えることは出来なくても
光の当たる場所に一緒に行こうって言ってくれたんだ

貴方はとても暖かくて
貴方そのものが光のような気さえした
独りでは抱え切れない熱を
貴方は受け入れてくれたから

でも違ったんだ

貴方は「光」ではなくて
私を「光の当たる場所」に連れて行ってくれる人。

貴方が居ると
私はとても良い

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